全米映画ランキング : 2009年3月20日～2009年3月22日

N・ケイジ主演のSFスリラーが首位。J・ロバーツ＆C・オーウェン共演作は3位

3本の新作が上位にランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、ニコラス・ケイジ主演の「ノウイング」がオープニング興収約2400万ドルで見事首位デビューを果たした。同作は、「アイ，ロボット」「ダーク・シティ」のアレックス・プロヤス監督によるSFスリラー。大学教授のジョン（ケイジ）は、息子の小学校で開封された50年前のタイムカプセルの中に、数字がランダムに書き記された奇妙な紙を見つける。その紙を解読し、大災害の予言書ではないかとあたりをつけたジョンは、未来の事故を防ぐために奔走するが……。批評家からは厳しい評価が下されたが、まずまずのスタートを切った。興収約1800万ドルで2位デビューとなった「I Love You, Man」は、ジャド・アパトウ作品でお馴染みのポール・ラッド＆ジェイソン・シーゲル共演のコメディ。憧れの女性と結婚することになった不動産エージェントのピーター（ラッド）は、結婚にあたって花婿介添人になる親友がいないことに気がつく。慌てて親友探しを始めたピーターは自分と正反対の陽気で魅力的な男シドニー（シーゲル）と出会うが……。監督は「ズーランダー」「ミート・ザ・ペアレント」シリーズの脚本家ジョン・ハンバーグ。批評家からの評価は概ね良好で、ラッド主演の「Role Models」、シーゲル主演の「寝取られ男のラブ・バカンス」と同様に、6000万ドル以上の興収が望めそう。初登場3位となったのは、ジュリア・ロバーツとクライブ・オーウェンがライバル同士の産業スパイに扮したサスペンスコメディ「デュプリシティ／スパイは、スパイに嘘をつく」。約1400万ドルのオープニング興収は、この2人の共演作にしては期待外れな印象だが、作品自体の評価はまずまず。これからの成績に期待がかかる。ポール・ジアマッティ、トム・ウィルキンソンが共演。監督・脚本は「フィクサー」のトニー・ギルロイ。今週末はリース・ウィザースプーン、セス・ローゲン、キーファー・サザーランドらが声優を務めるドリームワークスのアニメ「モンスターVSエイリアン」などが公開される。

2009年3月24日更新　藤井竜太朗