ジャック・ウィルソン : ウィキペディア(Wikipedia)

ジャック・ユージーン・ウィルソンJack Eugene Wilson, 1977年12月29日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ウェストレイクビレッジ出身の元プロ野球選手(遊撃手)。右投右打。

略歴

に、ドラフト9巡目でセントルイス・カージナルスから指名を受け、プロ入り。7月29日にジェイソン・クリスチャンセンとのトレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍。

プロ4年目となるにロースター入りを果たし、4月3日のシンシナティ・レッズとの開幕戦で8番遊撃手で先発出場でメジャーデビュー。5月4日の時点で打率が.155と低迷し、5月6日にAAA級ナッシュビルへ降格。6月12日にメジャーへ昇格し、7月13日には打率が.273に達したが、6月12日からシーズン終了までの成績は89試合で打率.235だった。

は143試合に出場し、17の犠牲バントを記録して昨年に続き2年連続でリーグ最多となった。10試合出場した時点での打率が.147だったが、4月17日から28日の打率は.406であった。5月は打率.188だったが、6月は.330の打率を記録し、7月24日に自身初の1番打者として出場した。

に打撃面で活躍。オールスターゲームまでの打率は.332の高打率を記録し、オールスターゲーム初出場し、シルバースラッガー賞初受賞した。球団史上のデーブ・パーカー以来となる200本安打を達成し、遊撃手としてはホーナス・ワグナー(1908年、201本)に次ぐ球団2位にランクした。12三塁打はリーグ最多タイ(ジミー・ロリンズ)となった。守備ではリーグ最多となる492補殺・743守備機会を記録し、129併殺はメジャー最多でジーン・アレー(1966年、128)を上回る球団新記録となった。1月に2年800万ドルで契約延長した。

は、前年オフの12月に虫垂炎の手術を受けた影響で春季キャンプから出遅れたため、開幕から打撃不振に陥った。4月21日に当時のパイレーツ監督であったロイド・マクレンドンは打順の変更に着手し、それまで主に2番を務めていたウィルソンを、マイナー時代に務めた経験のあったリードオフマンに抜擢することで打線の活性化とウィルソン自身の復調を狙った。しかしそれでも復調せず、4月を打率.163・0本塁打・3打点と散々な成績で終え、それ以降は7番や8番といった下位打線を打つこととなった。9月以降は打率.350と復調の兆しを見せたが、大ブレークした昨シーズンから大きく数字を落とした。守備では2年連続でリーグ最多となる523補殺・783守備機会・126併殺を記録し、ゴールドグラブ賞の投票では遊撃手としてオマー・ビスケルに次ぐ2位の票を集めた。

2月にまで3年総額2020万ドル(4年目の2010年はオプション)で契約延長した。

は7月24日の時点で打率が.248だったが、7月25日以降の打率はメジャー1位となる.401を記録し、9月16日に通算1000本安打を達成した。

2009年7月29日にイアン・スネルと共にロニー・セデーニョ、ジェフ・クレメント、アーロン・プリバニック、ブレット・ロリン、ネイサン・アドコックとのトレードでシアトル・マリナーズに移籍。しかし8月には左大腿裏を痛め、9月中旬に右かかとを痛めてシーズンを終了。オフにはフィールディング・バイブル・アワードを受賞した。

は5月に大腿裏を痛め故障者リスト入り。さらに8月にはトイレで足を滑らせ右手を骨折しシーズンを終了。メジャー10年でワーストの出場試合数に終わる。

8月31日にトレードでアトランタ・ブレーブスに移籍。

8月31日にブレーブスから放出され、9月25日に現役引退を表明した。http://triblive.com/sports/pirates/2668504-85/wilson-braves-pirates-shortstop-team-batted-defensive-history-july-pittsburgh#axzz27UwF0fwu Former Pirates shortstop Wilson announces retirement

その他

  • 2007年に「家族のためにあと3、4年で引退する」と発言し『月刊スラッガー』2007年3月号、38ページ、2012年に引退した。
  • 打席へ向かう際に流れる曲はザ・ローリング・ストーンズの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」である。

詳細情報

年度別打撃成績

PIT1084253904487171311525131711621704.223.255.295.550
14758652777133224417547521713724747.252.306.332.638
150615558581432139197625511636347411.256.303.353.656
1576936528220141121129959847526037115.308.335.459.794
158639587601512478213527311431665811.257.299.363.662
14259454370148271820135439533046515.273.316.370.686
13553547767141292122105625773896468.296.350.440.791
87330305248318111062222611305276.272.312.348.659
75286266267118141033121321520314.267.304.387.691
SEA3111610711245013281021600172.224.263.299.562
'09計106402373379523151353931532120486.255.292.362.654
612111931748111061141253703352.249.282.316.598
62187173224380051115232900272.249.283.295.577
ATL174541391001000030100120.220.238.244.482
'11計792322142552900611152621000392.243.274.285.559
4077714121101540031210121.169.189.211.400
通算:12年137053394890565129424334611788426433210439270253661988.265.306.366.671
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

年度球団遊撃(SS)二塁(2B)三塁(3B)
試合刺殺補殺失策併殺守備率試合刺殺補殺失策併殺守備率試合刺殺補殺失策併殺守備率
2001PIT1071363421667.968--
20021431874631590.977--
200314921845417104.975--
200415623449217129.977--
200515724652314126.982--
20061311984261888.972--
200713117745211112.983--
200880115278552.987--
200974105242764.980--
SEA314775517.961--
'09計1051523171281.975--
20106088191836.972--
201113284417.9864579111228.980122011.000
ATL13142817.977-303011.000
'11計264272214.9834579111228.980427021.000
2012292149114.98621511.857-
通算127418144059136913.9774780116329.985425021.000

表彰

  • シルバースラッガー賞:1回(2004年)
  • フィールディング・バイブル・アワード:1回(2009年)

記録

  • オールスターゲーム選出:1回(2004年)

背番号

  • 12 (2001年 - 2002年)
  • 2 (2003年 - 2009年途中、2010年 - 2011年途中、2012年)
  • 9 (2009年途中 - 同年)
  • 1 (2011年途中 - 同年)

外部リンク

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