吉田照幸 : ウィキペディア(Wikipedia)

吉田 照幸(よしだ てるゆき、1969年12月13日『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.293 - )は、日本のテレビディレクター、演出家、プロデューサー。NHKエンタープライズ番組開発部所属エグゼクティブプロデューサー。福岡県北九州市生まれ、山口県防府市育ち。

略歴

山口県立防府高等学校、青山学院大学法学部卒業。同大学在学時にフジテレビの深夜特番『北半球で一番くだらない番組』とTBSのドキュメンタリー『世界で一番過酷なマラソン』に感銘を受け、テレビ業界を目指す。

民放の最終面接に落ちた後に1年就職浪人をして、1993年(平成5年)日本放送協会 (NHK) 入局。元々報道・ドキュメンタリー志望だったというが、入局時の研修での第3希望に『何か新しいこと』と書いたために番組制作局第2制作センターエンターテイメント番組部に配属され、公開派遣番組を担当する(前説を多く担当したという)。入社1か月の研修期間後の初の配属先は『NHKのど自慢』の班だった。1996年(平成8年)に広島局に異動し、念願だったドキュメンタリーなど番組製作全般を担当する。

2000年に東京本部(放送センター)に戻り、番組制作局エンターテイメント番組部に復帰。その後、2002年(平成14年)にNHK内に新設された番組開発部に配属され、「若い世代に見てもらえる番組」の企画を求められる。その中で、人々が「シュールな笑い」を求めていることに着目し、(NHKの上層部のゴーサインを得るために)サラリーマンを題材としたコント番組の企画を立案、これが『サラリーマンNEO』として番組化され、以後一貫してこの番組の演出を手がけることとなった。演出手法については、本屋で買った映画学校の教本を読み込み、カメラワークは大河ドラマの担当者から資料をもらって学んだという。2012年にサラリーマンNEOが映画化された際には映画監督も務めている。この頃、プロデューサーにならないかという打診もあったが、ディレクターを続ける道を選んだ。

2013年度上期の連続テレビ小説『あまちゃん』の演出を手がけた。この当時、ドラマの演出は本来部局担当外の仕事ではあるが、ドラマのチーフである同期の井上剛の誘いに応じたものであるという。

2013年9月よりNHKエンタープライズ所属、番組開発部エグゼクティブプロデューサーとなった。

受賞歴

主な担当番組・作品

テレビ番組

  • NHKのど自慢
  • ふるさと愉快亭 小朝が参りました
  • NHK歌謡コンサート
  • にんげんドキュメント『そこに歌があった〜のど自慢 イン アルゼンチン』
  • サラリーマンNEO
  • となりのシムラ
  • 志村けん in 探偵佐平 60歳(樋口有介『木野塚佐平シリーズ』のコントドラマ化)

テレビドラマ

  • 連続テレビ小説
    • あまちゃん(2013年)
    • エール(2020年)- 脚本も執筆。
  • ジャンクション39〜男たち、恋に迷走中!〜(2015年)
  • 洞窟おじさん(2015年)
  • 富士ファミリー(2016年)
    • 富士ファミリー2017(2017年)
  • 獄門島(2016年11月19日、NHK BSプレミアム)
  • Home Sweet Tokyo(2017年)
  • 弟の夫(2018年)
  • 悪魔が来りて笛を吹く(2018年7月28日、NHK BSプレミアム)
  • マリオ〜AIのゆくえ〜(2018年)
  • 八つ墓村(2019年)
  • 大河ドラマ 鎌倉殿の13人(2022年)
  • 犬神家の一族(2023年)
  • アイドル誕生 輝け昭和歌謡(2023年)

映画

  • サラリーマンNEO劇場版(笑)
  • 疾風ロンド
  • 探偵はBARにいる3

著書

    • - 『「おもしろい人」の会話の公式』の一部加筆修正および改題版

出演

  • 100カメ(2022年6月14日、NHK)(「鎌倉殿の13人」の準備~野外ロケの現場に密着)

参考文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/12/02 04:47 UTC (変更履歴
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