中嶋敦子 : ウィキペディア(Wikipedia)

中嶋 敦子(なかじま あつこ、1961年〈昭和36年〉12月21日「キャラクタデザイナーの肖像 中嶋敦子」『アニメージュ』1999年6月号 - )は、日本の女性アニメーター、キャラクターデザイナー。フリー。夫はアニメーターの平田智浩小黒祐一郎「この人に話を聞きたい 第六十四回 中嶋敦子」『アニメージュ』2004年3月号。

来歴

神奈川県出身。アニメ専門学校の国際アニメーション研究所に進学後藤隆幸インタビュー クリエイターズ・セレクション(バンダイチャンネル)取材・構成氷川竜介、2017年8月25日公開。、在学中に『ワンワン三銃士』の動画のアルバイトをしたのが初仕事である(同専門学校はスタジオ・ルックと繋がりがあった)。卒業後の1982年(昭和57年)にフリーのアニメーターとして専門学校同期の小田不二夫ら仲間8人とピグモン8という作画スタジオを設立し、ルックの下請けを開始「第六章 アニメーター、キャラクターデザイナー 中嶋敦子」『アニメ最前線の声 メカビ・クリエイターインタビューズ1』講談社編、講談社・アフタヌーン新書、2009年、pp.165-166。1984年頃にはピグモン8を離れ、斉藤格や靏山修の主宰する作画スタジオ・トウニウへ移籍する。

1985年にテレビアニメ『うる星やつら』第192話「早く来てダーリン! ラムの危険な結婚話」で初の作画監督。『うる星やつら』の作画監督担当回や版権物原画で見せた女性キャラクターの扇情的な絵柄が男性アニメファンの注目を集め始めた。初のキャラクターデザインとなった1989年からの『らんま1/2』ではそれを前面に押し出し、本格的に注目を浴びる。

『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』以降は、フリーとしてスタジオディーンに机を置いて仕事をしていた。

『めぞん一刻』や『逮捕しちゃうぞ the MOVIE』などで更に昇華した扇情的な絵柄では男性から、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』や『GetBackers-奪還屋-』などで見せた中性的かつ耽美的な絵柄では女性からの支持が高い。

なお、白鳥あずさ(しらとり あずさ)という別名義を使っていたこともある。1988年頃までは中島敦子とクレジットされていた。

作品リスト

アニメ、ゲームとも下記の作品以外でも雑誌掲載やビデオパッケージなどの版権イラストを手がけているものがある。

テレビアニメ

  • 薬屋のひとりごと (総作画監督)

劇場アニメ

OVA

Webアニメ

ゲーム

雑誌

  • E-LOGIN(1995年-2002年発行分:表紙担当 / アスペクト、エンターブレイン)

画集

  • 『中嶋敦子画集』(ムービック、1996年4月)
  • 『Magical cute 中嶋敦子E-LOGIN表紙画集』(エンターブレイン、2001年4月)
  • 『クリエイターデジタル画集 Vol.1 中嶋敦子』デジタル画集CD-ROM(ウィンズコクヨー、2001年10月5日)
  • 『艶 中嶋敦子STYLE』(マッグガーデン、2004年6月29日)
  • 『煌 中嶋敦子画集』(エンターブレイン、2009年3月28日)

絵本

  • せかいめいさくアニメえほん1 - 三びきの子ぶた(文:梯有子)
  • せかいめいさくアニメえほん5 - オオカミと七ひきの子やぎ(文:住田いずみ)

小説挿絵

  • GUNNER(著:てつまよしとう)
  • わたしのファルコン(著:夏見正隆)
  • テイルズ・オブ・ザ・ワールド なりきりダンジョン3(著:工藤治)
  • テイルズ オブ シンフォニア(著:矢島さら)
  • なぞらえ屋秘匿文書 桃と鬼の轍 (著:有里紅良 / アスキー・メディアワークス、2011年8月) 

注釈

出典

関連項目

  • スタジオディーン
  • アニメ関係者一覧

外部リンク

  • ※ アカウント休止中(2017年9月現在)

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/27 14:50 UTC (変更履歴
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