土井裕泰 : ウィキペディア(Wikipedia)

土井 裕泰(どい のぶひろ、1964年4月11日 - )は、TBSテレビ(旧:TBSエンタテインメント)・コンテンツ制作局ドラマ制作部所属のテレビドラマの演出家。映画監督。広島県広島市、現在の中区鉄砲町出身。

来歴

CMディレクターの高田雅博は広島学院中学・高校の同級生で、在学中に8ミリ映画を学園祭に出品して腕を競ったり、共同制作もした。子供の頃から映画館に通いつめたが、最も影響を受けた映画は、同郷の長谷川和彦監督『太陽を盗んだ男』だという。早稲田大学政治経済学部卒業。早大時代は劇研に所属、劇団山の手事情社の初期メンバーとして舞台に出演した。同時期に所属した役者に池田成志、清水宏らがいる。

大学卒業後、TBSに入社した。以降、テレビドラマの話題作を多数演出する。「TBSのエースディレクター」と言われている。

主な演出作品にドラマ『愛していると言ってくれ』、『ビューティフルライフ』、『GOOD LUCK!!』、『逃げるは恥だが役に立つ』、『カルテット』、映画『いま、会いにゆきます』、『涙そうそう』、『花束みたいな恋をした』などがあり、実力のある有名な脚本家から信頼されタッグを組むことが多い。

2023年6月にロケ車で移動中に交通事故に遭い、重傷を負った NEWSポストセブン 2024年1月20日閲覧。

受賞歴

  • 1995年
    • 第4回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 監督賞福澤克雄、伊佐野英樹、北川雅一と共に)(『私の運命』)
  • 1996年
    • 第10回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 タイトルバック賞(保坂久美子と共に)(『真昼の月』)
  • 2000年
    • 第24回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 監督賞生野慈朗と共に)(『ビューティフルライフ』)
  • 2001年
    • 第28回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 タイトルバック賞(『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』)
    • 第29回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 監督賞(生野慈朗、今井夏木と共に)(『Love Story』)
  • 2004年
    • 新藤兼人賞2004 金賞
  • 2016年
    • 東京ドラマアウォード 2016 演出賞(『重版出来!』、『コウノドリ』)
    • ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016 ニューウェーブアワード・クリエーター部門
    • 第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 監督賞金子文紀、坪井敏雄と共に)(『カルテット』)【特集】第92回ドラマアカデミー賞 結果発表 | ザテレビジョン、ザテレビジョン、KADOKAWA、2017年5月10日閲覧。
  • 2017年
  • 2018年
    • エランドール賞 プロデューサー賞(『カルテット』)
  • 2021年

作品

テレビドラマ

太字はメイン演出担当または単発ドラマ

  • テキ屋の信ちゃんシリーズ
    • テキ屋の信ちゃん3(1993年)
    • テキ屋の信ちゃん4 青春旅立ち編(1994年)
    • テキ屋の信ちゃん5 青春完結編(1995年)
  • 私の運命(1994年)
  • セカンド・チャンス(1995年)
  • 愛していると言ってくれ(1995年)
  • キャンパスノート(1996年)
  • 真昼の月(1996年)
  • 理想の結婚(1997年)
  • 青い鳥(1997年)
  • めぐり逢い(1998年)
  • ランデヴー(1998年)
  • PU-PU-PU(1998年)
  • 魔女の条件(1999年)
  • 美しい人(1999年)
  • ビューティフルライフ(2000年)
  • 百年の物語「現代編・Only Love」(2000年)
  • ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ(2001年)
  • Love Story(2001年)
  • 日韓共同制作ドラマ・フレンズ(2002年)
  • 夢のカリフォルニア(2002年)
  • 太陽の季節(2002年)
  • GOOD LUCK!!(2003年)
  • マンハッタンラブストーリー(2003年)
  • オレンジデイズ(2004年)
  • Mの悲劇(2005年)
  • 里見八犬伝(2006年)
  • 冗談じゃない!(2007年)
  • 猟奇的な彼女(2008年)
  • そうか、もう君はいないのか(2009年)
  • ラブシャッフル(2009年)
  • 天国で君に逢えたら(2009年)
  • うぬぼれ刑事(2010年)
  • 赤い指(2011年)
  • 運命の人(2012年)
  • 空飛ぶ広報室(2013年) - プロデュースも兼任
  • 眠りの森(2014年)
  • S -最後の警官- (2014年)
  • テレビ未来遺産“終戦69年”ドラマ特別企画 遠い約束〜星になったこどもたち〜(2014年)
  • おやじの背中「北別府さん、どうぞ」(2014年)
  • コウノドリ(2015年、2017年)
  • 重版出来!(2016年)
  • 逃げるは恥だが役に立つ(2016年)
  • カルテット(2017年) - チーフプロデュースも兼任
  • この世界の片隅に(2018年)
  • 凪のお暇(2019年)
  • あしたの家族(2020年)
  • 日本沈没ー希望のひとー(2021年)
  • 持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜(2022年)
  • ラストマン-全盲の捜査官-(2023年)

映画

  • 人生は無花果汁(1981年)
  • いま、会いにゆきます(2004年)
  • 涙そうそう(2006年)
  • ハナミズキ(2010年)
  • 麒麟の翼〜劇場版・新参者〜(2012年)
  • 映画 ビリギャル(2015年)
  • 罪の声(2020年)
  • 花束みたいな恋をした(2021年)
  • 片思い世界(2024年予定)

書籍

  • 共著
    • 映画の言葉を聞く 早稲田大学「マスターズ・オブ・シネマ」講義録(2018年3月24日、フィルムアート社) ISBN 978-4845917105

関連項目

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/01/20 03:12 UTC (変更履歴
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