小関翔太 : ウィキペディア(Wikipedia)

小関 翔太(こせき しょうた、1991年9月6日 - )は、福岡県北九州市出身の元プロ野球選手(捕手)。

経歴

プロ入り前

小学校2年時に「横代ライオンズクラブ」でソフトボールを始める。中学時代は硬式のボーイズリーグ「小倉バディーズ」に所属し、2年時に三塁手として全国大会に出場小関(東筑紫学園)夏切符射止める 福岡大会・7月4日南北同時開幕西日本スポーツ 2009年06月20日。3年時から捕手を始める。

東筑紫学園高等学校入学後は捕手に専念し、1年夏からベンチ入りし、同秋からレギュラーに。3年夏は打率2割にとどまりチームも5回戦敗退。福岡県の同学年には九州国際大学付属高校の河野元貴、福岡工大城東高校の梅野隆太郎と好捕手がおり、しのぎを削った。特に河野とは幼稚園が一緒だったという夏の甲子園「裏の主役」、 強豪校を支える「好捕手」たちSports Graphic Number Web 詳説日本野球研究 2009年7月19日。高校2年夏から中軸を担い、高校通算30本塁打。

2009年プロ野球ドラフト会議にて東北楽天ゴールデンイーグルスに3巡目にて指名される。

プロ入り後

2010年は、イースタン・リーグ公式戦17試合の出場で、打率.154。2011年は、34試合の出場で、打率.230を記録。本塁打を1本放った。

2013年までは、一軍公式戦への出場機会がなかった。しかし、チームの日本シリーズ初制覇によって進出した同年のアジアシリーズで、開催国・台湾への遠征メンバーに抜擢。チームの準決勝進出がかかった同月17日の予選リーグB組・キャンベラ・キャバルリー(オーストラリア)戦では、事実上の一軍デビュー戦としてスタメンマスクを任された。この試合では、2回表1死満塁で迎えた打席で走者一掃の先制三塁打を放つなど、チームの勝利および予選リーグの1位通過に貢献。試合のMVPにも選ばれている楽天小関がMVP打で1位突破/アジアシリーズ日刊スポーツ 2013年11月18日。

2014年には、入団後初めて一軍の春季キャンプに参加。キャンプ後のオープン戦でも一軍への帯同を続け、公式戦の開幕を初めて一軍で迎えた。4月2日のオリックス戦(コボスタ宮城)では、9回表の守備で一軍デビュー。同月4日に同球場で開催のソフトバンク戦では、前日のオリックス戦で負傷した正捕手・嶋基宏絶好調の楽天・嶋 欠場 星野監督「こういう時に若手が…」スポーツニッポン 2014年4月5日に代わる捕手として、一軍公式戦で初めてスタメン起用された。4月30日に二軍降格したが、5月15日に一軍へ再昇格。セ・パ交流戦期間中の同月25日には、イースタン・リーグの公式戦でバッテリーを組んだ経験のある新外国人投手のトラビス・ブラックリーと共に、ヤクルト戦へ先発で出場した。この試合では、1回表の第1打席で適時打を放って一軍初打点を記録。守備でも、一軍公式戦来日初登板・初先発になったブラックリーに初勝利をもたらす好リードを見せた楽天小関 初適時打&好リード日刊スポーツ 2014年5月26日。

2015年にも開幕一軍に選ばれたが、出場機会がなく、4月17日に抹消。再び一軍に戻ってくると、嶋基宏の骨折や伊志嶺忠の肉離れもあり、スタメンでの出場機会が増えていく。7月7日のソフトバンク戦では、武田翔太からプロ入り初本塁打をマークした。その後は嶋の復帰、伊志嶺の打撃が好調だったこともあり、出場機会も減り9月17日に登録抹消された。

2016年は足立祐一の台頭があり7試合の出場にとどまった。

2017年はキャンプ直前に昨シーズンに疲労骨折した左足甲の手術を行った【楽天】小関の左足甲の手術を発表「復帰まで6か月くらい」 スポーツ報知 2017年1月31日。二軍でも出場は無く、10月28日に球団から戦力外通告を受けた来季の選手契約に関して 東北楽天ゴールデンイーグルスオフィシャルサイト 2017年10月28日。

2018年から、社会人野球の新日鐵住金かずさマジックに加入してプレーすることとなった(所属は日鉄住金環境)。

選手としての特徴

二塁送球1.8秒、コントロールの良い軌道の安定した送球で、高校時代での盗塁阻止率は9割超。

詳細情報

年度別打撃成績

楽天531119961550020500110001311.152.160.202.362
4078686111011550160301123.162.208.221.429
7970000000001010030.000.125.000.125
通算:3年1001981741226601351001180402464.149.178.201.379

年度別守備成績

年度球団捕手
試合刺殺補殺失策併殺守備率捕逸企図数許盗塁盗塁刺阻止率
2014楽天532391552.981327252.074
2015401932013.995230219.300
2016717010.9440440.000
通算1004493575.9885615011,193

記録

  • 初出場:2014年4月2日、対オリックス・バファローズ2回戦(Koboスタジアム宮城)、9回表に捕手で出場
  • 初先発出場:2014年4月4日、対福岡ソフトバンクホークス1回戦(Koboスタジアム宮城)、8番・捕手で先発出場
  • 初打席:同上、2回裏に攝津正から空振り三振
  • 初安打:2014年4月5日、対福岡ソフトバンクホークス2回戦(Koboスタジアム宮城)、3回裏に中田賢一から右線二塁打
  • 初打点:2014年5月25日、対東京ヤクルトスワローズ1回戦(明治神宮球場)、2回表に八木亮祐から左前適時打
  • 初本塁打:2015年7月7日、対福岡ソフトバンクホークス10回戦(ヤフオクドーム)、5回表に武田翔太から左越ソロ ※ギャビー・サンチェスと連続打者本塁打

背番号

  • 29 (2010年 - 2017年)

登場曲

  • 『And I Love You So』 AK-69(2010年 - 2011年)
  • 『CUT SOLO feat. HI-D』 AK-69(2012年)
  • 『3090~愛のうた~』LGMonkees(2013年 - 2017年)

関連項目

  • 福岡県出身の人物一覧
  • 東北楽天ゴールデンイーグルスの選手一覧
  • 今浪隆博 - 小関と同じく、横代ライオンズ、小倉バディーズに所属した後、プロ野球選手となった。

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/19 19:20 UTC (変更履歴
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