丸山桂里奈 : ウィキペディア(Wikipedia)
丸山 桂里奈(まるやま かりな、1983年3月26日 - )は、東京都大田区出身の元サッカー選手、元サッカー日本女子代表、マルチタレント、YouTuber、元東京電力社員。現役時代のポジションはフォワード。日本体育大学体育学部体育学科卒業。ホリプロ所属。夫は元日本代表の本並健治。国民栄誉賞受賞者。
経歴
ユース時代
少年/少女サッカークラブである入一SC(大田区立入新井第一小学校サッカークラブ)でサッカーを始める。のちに東京ガスサッカースクールに所属し、中学時代に日テレ・ベレーザの下部組織である読売メニーナに入団した。1997年、第18回全日本女子サッカー選手権大会に出場登録される。
村田女子高等学校に進学しメニーナを退団、高校のサッカー部でのプレーを選び3年生の時には第9回全日本高等学校女子サッカー選手権大会で第3位となった。この頃は大田区山王にある急坂(闇坂)を連日のように百回ダッシュするトレーニングを積んだ『サッカー女子W杯 あす米国戦 丸山桂里奈選手「決勝もゴール決める」』 東京新聞 2011年7月17日。2001年、日本体育大学体育学部体育学科に進み、在学中は全日本大学女子サッカー選手権大会を4度制し、同大学の同大会5連覇に貢献した。大学在学中にサッカー女子日本代表初選出され、2003年のFIFA女子ワールドカップ、2004年のアテネオリンピックに出場した。
クラブ時代
2005年に東京電力へ就職、配属先は福島第一原子力発電所だった。同時にL・リーグ(現・なでしこリーグ)の東京電力女子サッカー部マリーゼに入団。8得点をあげて同年の新人王を受賞した2005 L・リーグ全記録 なでしこリーグ公式サイト、2017年8月13日閲覧。。なお、後の福島第一原子力発電所事故で原発所長として収束作業を指揮することとなる吉田昌郎は上司であった。
2008年、北京五輪日本代表に選出された。この大会で得点を決めることができず、チームも4位に終わった。試合後にキャプテンである澤穂希から「スーパーサブならもっと走りなよ!」と叱咤激励され、奮起したという『なでしこの誓い 世界一の心のきずな物語』ISBN 9784052035203、学研教育出版、2012年10月16日、91-110頁。
2009年シーズンをもって東京電力女子サッカー部マリーゼを退団した。同時に東京電力を退職。
2010年、アメリカのプロリーグ・WPSのフィラデルフィア・インデペンデンスへの移籍が決定、移籍後試合には4回出場している。同年9月17日、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースへの移籍が発表された。
2011年7月、FIFA女子ワールドカップのメンバーに選出。スーパーサブとして4試合に出場した。準々決勝のドイツ戦では、後半開始から永里優季に代わって交代出場、延長後半3分に澤穂希の浮き球のパスを受けてゴールを決めた。これが決勝点となり、日本女子代表はワールドカップで初めてベスト4に進出した。試合後の記者会見では「東北の人たちのために、ゴールを決めました」と答えた。その後、決勝戦に進出し日本の初優勝に貢献した。また結果的にこのゴールが丸山の代表での最後のゴールとなった。
2012年、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースからスペランツァFC大阪高槻に移籍。2月16日にチームへの加入記者会見が行われた。
2016年9月、2016年シーズン限りでの引退を発表した。
引退後
引退後はタレントに転身してバラエティー番組でサッカー選手らしからぬ発言で注目を集めている。
2017年9月10日放送の「しくじり先生(テレビ朝日系)」ではサッカーのルールに関して多くの勘違いをしていたことを明かし、特にオフサイドを知らず敵のゴールポストに隠れて試合終了後に監督から怒られた事、2008年の北京五輪で準備運動を全くしなかった結果試合で走れずドイツに負け、普段温厚な澤穂希から「スーパーサブならもっと走れ!」と激怒されたことを明かした。
2020年9月4日、元日本代表ゴールキーパーで、かつて監督と選手の関係であった本並健治と結婚(本並は再婚)。翌日9月5日にさいたまスーパーアリーナで行われた「第31回東京ガールズコレクション」にゲストモデルとして揃って出演し、「本物の結婚式」をテーマに設けられた「マイナビウェディングステージ」で、神父役の前園真聖を前に結婚を初めて公表した。
2022年10月10日に生出演した『ラヴィット!』(TBS)で第1子妊娠を発表。2023年2月21日に第1子女児を出産した。
2024年5月9日に、第16回ベストマザー賞2024 スポーツ部門を受賞した。
個人成績
クラブ
|- |2005||rowspan="5"|東京電力女子サッカー部マリーゼ||rowspan="3"|14||L・リーグ1部 (L1)||19||8||colspan="2"|-||3||2||22||10 |- |2006||なでしこ Div.1||15||5||colspan="2"|-||2||1||17||6 |- |2007||なでしこ Div.2||17||22||4||4||2||0||23||26 |- |2008||rowspan="2"|10||rowspan="2"|なでしこ Div.1||20||4||colspan="2"|-||3||5||23||9 |- |2009||15||5||colspan="2"|-||0||0||15||5 |-
|- |2010||フィラデルフィア・インディペンデンス||11||WPS||4||0||colspan="2"|-||colspan="2"|-||4||0 |-
|- |2010||rowspan="2"|ジェフユナイテッド市原・千葉レディース||31||rowspan="4"|なでしこ||6||1||0||0||2||1||8||2 |- |2011||rowspan="6"|14||8||1||colspan="2"|-||0||0||8||1 |- |2012||rowspan="4"|スペランツァFC大阪高槻||18||4||3||0||1||0||22||4 |- |2013||18||1||8||1||2||1||28||3 |- |2014||チャレンジ||18||5||colspan="2"|-||0||0||18||5 |- |2015||rowspan="2"|なでしこ1部||24||3||colspan="2"|-||0||0||24||3 |- |2016||コノミヤ・スペランツァ大阪高槻||18||0||4||0||1||0||23||0 |- 161||32||15||1||14||10||190||43 35||27||4||4||2||0||38||31 4||0||colspan="2"|-||colspan="2"|-||4||0 200||59||19||5||16||10||235||74 |}
代表
- 2002年10月2日 - 日本代表初出場 - 戦(第14回アジア競技大会、韓国)
- 2003年3月19日 - 日本代表初得点 - 戦(国際親善試合、タイ・バンコク)
選出歴等
- 2001年 第21回ユニバーシアード北京大会
- 2003年 第4回FIFA女子ワールドカップ アメリカ大会
- 2004年 アテネオリンピック
- 2005年 東アジア女子サッカー大会2005
- 2006年 第15回アジア競技大会(カタール) 準優勝
- 2007年 2007 FIFA女子ワールドカップ・予選 (大陸間プレーオフ) メキシコ戦
- 2008年 東アジア女子サッカー選手権 2008 中国・重慶 優勝
- 2008年 キプロス・カップ 2008 3位
- 2008年 2008 AFC女子アジアカップ ベトナム大会 3位
- 2008年 北京オリンピック
- 2011年 2011 FIFA女子ワールドカップ ドイツ大会 優勝
- 2012年 ロンドンオリンピック 準優勝
試合数
|- |2002||5||0 |- |2003||12||6 |- |2004||11||3 |- |2005||3||0 |- |2006||9||1 |- |2007||1||0 |- |2008||17||3 |- |2009||2||0 |- |2011||8||1 |- |2012||5||0 |- |2013||4||0 |- |2014||2||0 |- !通算 |79||14 |}
ゴール
# | 開催日 | 開催都市 | スタジアム | 対戦国 | 結果 | 監督 | 大会 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1. | 2003年3月19日 | THA バンコク | ○ 9-0 | 上田栄治 | 国際親善試合 | |||
2. | 2003年6月11日 | THA バンコク | rowspan="2" | |rowspan="2"|○ 7-0 | 2003 AFC女子選手権 | |||
3. | ||||||||
4. | 2003年6月13日 | ○ 7-0 | ||||||
5. | 2003年6月15日 | ○ 5-0 | ||||||
6. | 2003年7月12日 | JPN 東京 | 国立霞ヶ丘競技場陸上競技場 | ○ 2-0 | 2003 FIFA女子ワールドカップ予選プレーオフ | |||
7. | 2004年4月18日 | JPN 東京 | 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 | ○ 7-0 | アテネオリンピックアジア最終予選 | |||
8. | 2004年4月22日 | 国立霞ヶ丘競技場陸上競技場 | rowspan="2" | |rowspan="2"|○ 6-0 | ||||
9. | ||||||||
10. | 2006年11月23日 | GER カールスルーエ | ● 3-6 | 大橋浩司 | 国際親善試合 | |||
11. | 2008年5月31日 | VIE ホーチミン | トンニャット・スタジアム | rowspan="2" | |rowspan="2"|○ 11-0 | 佐々木則夫 | 2008 AFC女子アジアカップ | |
12. | ||||||||
13. | 2008年7月24日 | JPN 神戸 | ホームズスタジアム神戸 | ○ 3-0 | 国際親善試合 | |||
14. | 2011年7月9日 | GER ヴォルフスブルク | FIFA女子ワールドカップスタジアム・ヴォルフスブルク | GER ドイツ | ○ 1-0 | FIFA女子ワールドカップ2011 |
タイトル
代表
- JPN 日本代表
- FIFA女子ワールドカップ:1回 (2011)
- 東アジア女子サッカー大会:1回 (2008)
個人
- L・リーグ 新人賞 (2005)
出演
テレビ
バラエティ
- 有吉ゼミ年末総決算(2019年12月30日、日本テレビ系)
- 中川家・秋元真夏・丸山桂里奈の「#新しい日常」について聞かせてもらってイイですか?(2020年9月19日、テレビせとうち)。
- I LOVE みんなのどうぶつ園(2020年10月3日 - 、日本テレビ系)※動物ニュース・リポーター
- ライオンのグータッチ(2021年3月27日、フジテレビ系)
- ラヴィット!(TBS系、2021年3月29日 - ) - 月曜レギュラー
- まっちゃんねる(2021年6月19日、フジテレビ系)- 女子メンタル出演
- チコちゃんに叱られる!(2024年2月9日、NHK総合テレビ)
- すくすく子育て(2024年4月6日 - 、NHK Eテレ) - MC
サッカー日本女子代表戦の解説
- 2023 FIFA女子ワールドカップ 準々決勝 日本×スウェーデン(2023年8月11日、NHK総合テレビで放送)
ウェブテレビ
- 安室奈美恵ファッション総選挙 FASHION MOVIE BEST 50(2018年9月9日、AbemaTV)
- 和田アキ子 史上初の誕生会生中継(2019年4月10日、AbemaTV)
- ドキュメンタル番外編 女子メンタルfromまっちゃんねる(2021年、Amazonプライム・ビデオ)- シーズン2出演
吹き替え
- スペース・プレイヤーズ(2021年) - アラクネカ 役〈ネカ・オグウマイク〉
ラジオ
- 丸園音楽堂(2019年4月 - 、JFN系) - 前園真聖と共演
作品
配信限定
- Happy Birthday to You(2011年8月3日)
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/05/09 09:14 UTC (変更履歴)
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