小沼勝 : ウィキペディア(Wikipedia)

小沼 勝(こぬま まさる、1937年12月30日 - 2023年1月22日)は、日本の映画監督。

経歴

1937年12月30日、北海道小樽市に生まれる。都立新宿高等学校を経て1961年、日本大学芸術学部映画学科を卒業し、日活に助監督として入社する。

1971年、『花芯の誘い』で映画監督デビューを果たす。以後、40本以上の日活ロマンポルノの作品を手がけた。耽美的な作風でSM物を得意とする。

1974年『花と蛇』での原作改変が原作者の団鬼六を激怒させ、その後は団原作ではないSM映画を数多く撮った。数年後には団とも和解して団原作映画も撮るようになっている。

ロマンポルノ以外では日本テレビ系『火曜サスペンス劇場』など、サスペンスドラマ作品の演出を手掛けたこともあったわが娘が消えた夜 テレビドラマデータベース。

2001年、『NAGISA』が第51回ベルリン国際映画祭のキンダーフィルムフェスト部門にてグランプリを受賞する。

2023年1月22日午後2時44分、肺炎のため東京都内の病院で死去。。

フィルモグラフィー

特記なき作品は監督のみ。

映画

  • 花芯の誘い(1971年)
  • ラブハンター 熱い肌(1972年)
  • 雨のヘッドライト(1972年)
  • 隠し妻(1972年)
  • 妻三人 狂乱の夜(1972年)
  • 昼下りの情事 古都曼陀羅 (1973年)
  • 色情旅行 香港慕情(1973年)
  • 女教師 甘い生活(1973年)
  • 白い娼婦 花芯のたかまり(1974年)
  • ロスト・ラブ あぶら地獄(1974年)
  • 花と蛇(1974年)
  • 生贄夫人(1974年)
  • レズビアンの世界 恍惚(1975年)
  • 女教師 少年狩り(1975年)
  • 大江戸 (秘)おんな医者あらし(1975年)
  • 修道女ルナの告白(1976年)
  • 濡れた壺(1976年)
  • 犯される(1976年)
  • 花芯の刺青 熟れた壺(1976年)
  • OL官能日記 あァ!私の中で(1977年)
  • 性と愛のコリーダ(1977年)
  • 夢野久作の少女地獄(1977年)
  • 貴婦人縛り壺(1977年)
  • さすらいの恋人 眩暈(1978年)
  • 金曜日の寝室(1978年)
  • 時には娼婦のように(1978年)
  • 泉大八の女子大生の金曜日(1979年)
  • Mr.ジレンマン 色情狂い(1979年)
  • 団鬼六 少女縛り絵図(1980年)
  • 山の手夫人 性愛の日々(1980年)
  • 妻たちの性体験 夫の眼の前で、今…(1980年)
  • 見せたがる女(1981年)
  • あそばれる女(1981年)
  • 悪女群団(1981年)
  • 奴隷契約書(1982年)
  • 軽井沢夫人(1982年)
  • 縄と乳房(1983年)
  • ブルーレイン大阪(1983年)
  • 女囚 檻(1983年)
  • ファイナル・スキャンダル 奥様はお固いのがお好き(1983年)
  • スチュワーデス・スキャンダル 獣のように抱きしめて(1984年)
  • 柔肌色くらべ(1984年)
  • 箱の中の女 処女いけにえ(1985年)
  • いんこう(1986年)
  • ベッド・イン(1986年)
  • 輪舞(1988年)
  • 箱の中の女2(1988年)
  • NAGISA(2000年)
  • サディスティック&マゾヒスティック(2001年) - 出演
  • 女はバス停で服を着替えた(2002年)

オリジナルビデオ

  • ドラフト(1991年)
  • 雀鬼 裏麻雀勝負! 20年間無敗の男(1992年)
  • 蕾のルチア(1992年)
  • 雀鬼2 白刃を背に(1993年)
  • 雀鬼3 治外法権麻雀(1994年)
  • XX ダブルエックス 美しき狩人(1994年)
  • 雀鬼4 麻雀代理戦争(1994年)
  • 雀鬼5 完結篇 ひとりだけの引退試合(1995年)
  • 快楽殺人女捜査官 囮(1996年)
  • 雀鬼外伝 東海道麻雀無宿(1996年)
  • 真・雀鬼(1998年)
  • 真・雀鬼2 麻雀無法地帯(1999年)

テレビドラマ

  • 大江戸捜査網 1(1970年10月3日 - 1971年9月25日、東京12チャンネル)※助監督
  • 愛の装飾(1980年1月19日 - 2月23日、毎日放送) - 第5、6話
  • 土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
    • 「幻の女」(1981年9月12日)
    • 「偽りの花嫁」(1982年5月29日)
    • 「誰もが信じられない!」(1983年6月11日)
    • 「妻という名の他人」(1984年5月12日)
    • 「オフィス妻のさけび」(1985年5月25日)
    • 「津軽・青森ロマンチック殺人街道」(1989年3月4日)
  • 月曜ワイド劇場(テレビ朝日)
    • 「ガラスの家の暴力少女」(1984年6月4日)
    • 「死体持参花嫁事件」(1985年7月8日)
    • 「姑公認未公認、二人の女の妻芝居」(1986年8月25日)
  • 木曜ゴールデンドラマ「不倫 この愛が裁けますか」(1984年7月12日、読売テレビ)
  • 火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
    • 「わが娘が消えた夜」(1985年7月30日)
    • 「冷たいのがお好き」(1987年4月14日)
    • 「再会・殺意の方程式」(1988年12月6日)
  • 木曜ドラマストリート「花嫁の父」(1985年12月12日、フジテレビ)
  • 金曜ロードショー「天と地と 黎明編」(1990年4月20日、日本テレビ)
  • 現代推理サスペンス「ブルーレディに熱い夢」(1990年12月3日、関西テレビ)
  • 月曜・女のサスペンス「寝台特急出羽号 赤い爪痕の女」(1991年12月16日、テレビ東京)
  • 旅情サスペンス「恋敵」(1992年5月18日、関西テレビ)

著書

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/17 06:52 UTC (変更履歴
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