神尾葉子 : ウィキペディア(Wikipedia)

神尾 葉子(かみお ようこ、1966年6月29日 - )は、日本の漫画家。東京都出身。東京工芸大学女子短期大学部(現東京工芸大学)卒業。血液型はB型。

略歴

小学生時代はジャカルタに住んでおり、。1986年、集英社の『ザ マーガレット』No.19『はたちのままで待ってる』でデビュー。

1992年から2004年まで、月2回刊少女漫画誌『マーガレット』で長期連載された『花より男子』は大ヒット作となった。同作品で第41回(平成7年度)小学館漫画賞(少女部門)を受賞。

『花より男子』は6100万部を売り上げ、少女漫画としては現時点では日本最大のヒット作となっている。コミックスは世界各国で翻訳化され、CDブック・テレビアニメ・映画・テレビドラマとメディア展開された。とくに台湾でのドラマ化(『流星花園』)は大成功し、世界的なヒットとなった。それを受けて日本でもテレビドラマ化され、映画やスピンオフの『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』も含めて合計で4シリーズ制作された。

1995年から一時期、高額納税者公示制度(長者番付)の文化人部門にたびたび掲載されていた。

エピソード

小さい頃からWWEを主としたプロレスや格闘技を愛好し、少女漫画はほとんど読まず、『あしたのジョー』などの少年漫画を模写していた。

2007年11月に創刊された『ジャンプスクエア』(集英社)から、少年漫画を中心にした総合誌に舞台を移し『まつりスペシャル』にて女子プロレスラーを主人公としたストーリーを展開している。

三沢光晴のファンであることを公言している。『まつりスペシャル』第3巻の帯コメントに三沢が寄稿した際には感激し、「三沢さんは自分にとってのアイドル的存在」という熱い思いを、同巻のあとがき漫画に描いている。

第3巻の発売(2009年6月4日発売)から僅か9日後の2009年6月13日、三沢は試合中の事故により永眠した。その訃報を知った神尾は目の前が真っ暗になり、かなり取り乱したという。しばらくは仕事も手につかなかったこと、帯コメントを貰ったことへの感謝などを『まつりスペシャル』を掲載しているジャンプスクエア2009年8月号の巻末作者コメント欄に吐露している。また、『まつりスペシャル』第4巻(最終巻)のあとがき漫画では、第3巻で三沢に帯コメントを貰ったことに対する感謝に加え、「三沢さんは自分にとっての永遠のヒーローです」と、星になった三沢に思いを馳せる神尾の姿が描かれている。

作品リスト

全て集英社から刊行されている。

  • さよならをありがとう(全1巻、1989年7月)
  • あの日に逢いたい(全1巻、1989年10月)
  • スキスキ大好き(全1巻、1990年9月)
  • めりーさんの羊(全5巻、1991年2月 - 1992年5月)
  • 花より男子(『マーガレット』、単行本全37巻、完全版全20巻)
  • 花より男子(ノベライズ、共著:竹内 志麻子、コバルト文庫全15巻
  • キャットストリート(『別冊マーガレット』、全8巻)
  • 映画ノベライズ 花より男子ファイナル(ノベライズ、共著:下川香苗、サタケ ミキオ、コバルト文庫全1巻)
  • まつりスペシャル(『ジャンプスクエア』、全4巻)
  • キャットストリート(ノベライズ、共著:下川香苗、コバルト文庫2008年8月1日)
  • キャットストリート―楽園からの旅立ち(ノベライズ、共著:下川香苗、コバルト文庫2008年9月2日))
  • 虎と狼(『別冊マーガレット』、全6巻)
  • いばらの冠(『別冊マーガレット』、2013年5月号 - 2014年4月号、全2巻)
  • 花のち晴れ〜花男 Next Season〜(『少年ジャンプ+』、2015年2月15日 - 2019年12月22日、全15巻)
  • 花のち晴れ〜花男 Next Season〜(ノベライズ、共著:松田朱夏、集英社みらい文庫、2018年5月11日)

単行本未収録作品

  • 花より男子 特別編(『マーガレット』2018年9号)

出典

外部リンク

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