加藤嘉一 : ウィキペディア(Wikipedia)

加藤 嘉一(かとう よしかず、1984年(昭和59年)4月28日 - )は、日本出身のコラムニスト、ブロガー。

母国語の日本語のみならず、中国語や英語に通じる国際派コラムニストとして知られ、元々中国を活動拠点地としていたことから「中国で一番有名な日本人」とも称された。

経歴

静岡県の農家の家庭に長男として生まれる。

山梨学院大学附属高校卒業後、中国へ留学。北京大学を卒業し、同国際関係学院大学院修士課程修了。上海復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所訪問研究者、フェニックステレビコメンテーター、米ハーバード大学行政大学院・ケネディスクールAsh Centerフェロー(客員研究員)、世界経済フォーラムGSCメンバー、察哈尓学会研究員察哈尔学会、遼寧大学客座教授辽宁大学新闻(中国語)などを務める。現在、香港大学アジアグローバル研究所兼任准教授The University of Hong Kong, ASIA GLOBAL INSTITUTE、楽天証券経済研究所客員研究員楽天証券経済研究所Youtube テレ東BIZ

また、国際コラムニストとして、『フィナンシャル・タイムズ』(中国版)フィナンシャル・タイムズ(中国版)、『ニューヨーク・タイムズ』(中国版)ニューヨーク・タイムズ(中国版)、香港『亜洲週刊』亜洲週刊、『広州日報』広州日報、『The Nikkei Asia Review』The Nikkei Asia ReviewThe Nikkei Asia Review、『日経ビジネスオンライン』日経ビジネスオンライン日経ビジネスオンライン、『ダイヤモンドオンライン』ダイヤモンドオンライン、などでコラムを執筆。

経歴詐称報道

2012年10月30日、『週刊文春WEB』のスクープ速報として経歴詐称疑惑が報道され、2012年10月31日、『週刊文春』にて、中国国内で「東京大学法学部への合格を蹴って中国に留学していた」と発言するなど複数の経歴詐称を行っていたことが報じられた。同日、所属事務所のホームページ上や自身の中国語版ツイッター(新浪微博)アカウントで、経歴詐称の事実を認め、謝罪した新浪微博

経歴詐称発覚後は、表立ったメディア出演の数を減らし、ハーバード大学に客員研究員として在籍後、ワシントンD.C.のジョンズ・ホプキンズ大学ポール・H・ニッツェ高等国際関係大学院(SAIS)に移った。2014年のインタビューは「事実と異なることを吹聴したのは東大受験と合格のことで、他は(週刊文春の)誇張や歪曲です」と答えた。

『週刊文春』による指摘の要点は以下の通りである。

  • 中国語の著書において「自分は日本政府派遣留学生である」と記述している一方、日本語の著書では、「自分の留学費用は全額中国教育部が負担した」と記していた。
  • 2011年以降、中国語・日本語いずれの著書にも、「北京大学朝鮮半島研究センター研究員」という肩書を入れていた。しかし、2012年5月に深圳テレビ系インターネット番組『中国時刻』は、「北京大学にはこのような名称の研究部門は存在しない」と報じた。また、北京大学朝鮮語学科も10月31日、環球時報記者に対し、「同学科の朝鮮半島研究センターが加藤氏と共同で研究を行ったことは、過去に一度もない」と実証した。
  • 中国語の著書『中国的邏輯(中国のロジック)』において、「慶応大学SFC研究所上席研究員」という肩書が掲載されているが、実際にはただの訪問研究員(客員研究員)だった。
  • 中国語による自伝『従伊豆到北京有多遠(伊豆から北京まで、どれだけ遠いか)』に、「小学3年生の時、柔道を3カ月間だけ練習して全国大会に出場、ベスト4入りを果たした」という記述がある。日本語の自伝では、この記述は「半年間練習して出場し、ベスト8入りした」に変えられていた。

著作

日本語の著作

  • - 年譜あり。
  • - 執筆者:岩瀬大輔・飯田泰之・古市憲寿・駒崎弘樹・経沢香保子・為末大・田端信太郎・加藤嘉一。

中国語の著作

  • - 小原雅博『国益と外交』の訳書。
  • {{Cite book|author=岩崎夏海|others=加藤嘉一 訳|year=2011|month=7|title=如果高中棒球队女子经理读了彼得・德鲁克|series=文学森林12|publisher=新経典図文伝播有限公司|location=台湾|isbn=978-986-870364-3|ref=}} - 『もしドラ』の訳書。
    • - 『もしドラ』の訳書。
  • {{Cite book|year=2012|month=3|title=加藤嘉一:致困惑中的年轻人|publisher=凤凰出版社|location=中国|isbn=978-7-5506-1054-5|ref=}}
  • - の訳書。

参考文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/01/02 07:00 UTC (変更履歴
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