吉田愛 : ウィキペディア(Wikipedia)

吉田 愛(よしだ あい、1980年11月5日 - )は、東京都八王子市出身のセーリング選手(スキッパー)。神奈川県相模原市生まれ。八王子市立椚田小学校、国立音楽大学附属中学校・高等学校、日本大学生物資源科学部卒業。2008年から4大会連続で女子470級のオリンピック代表に選ばれている。2013年よりベネッセセーリングチーム所属。それ以前はアビームコンサルティング人事部所属。旧姓は近藤。夫はコーチでもある吉田雄悟。趣味・特技は3歳から始めたピアノ。

競技歴

小学1年生でセーリングを始め、大学時代は全日本学生女子選手権(女子インカレ)3連覇。2006年世界選手権で準優勝。2007年には全日本470級ヨット選手権大会で史上初の女子組による優勝。2008年6月25 - 29日にドイツで行われた五輪前最後の国際大会、キール・ウイークで優勝し、鎌田とのペアが世界ランキング1位になる。鎌田奈緒子とのペアは「コンカマ」と呼ばれた。

2008年北京オリンピックでは、10レース中2レースで1位、それ以外は全て10位以下と好不調の激しく、全19チーム中14位となった。2008年12月に、鎌田は現役を引退した。

鎌田引退後は、(日本経済大学職員)とペアを組み、2012年ロンドンオリンピックでは10レースまで終えて総合14位2012 London Olympics Sailing Competition|Results|470 Womenにとどまり、最終レース進出を逃した。田畑はその後、レーザーラジアル級(シングル)に移った。

2013年度からはアビームコンサルティングを離れ、ベネッセセーリングチームに所属。以降は吉岡美帆とペアを組んでいるBenesse Sailing Team

2016年リオデジャネイロオリンピックでは、第1レースから1位を獲得するなど10レース中2レースで1位を獲得し、得意の強風レースでは確実にポイントを稼いだBHM編集部 (2016年8月19日). “日本470女子5位入賞。リオ五輪セーリング最終日レポート”. バルクヘッドマガジン. 2021年2月17日閲覧。。最終レース(メダルレース)では銀メダルを狙える位置にいたが、7位フィニッシュと順位を伸ばせず、総合5位で大会を終えたResults Centre:Rio 2016 Olympics|World Sailing|470 Women

デンマークのオーフスで開催された2018年世界選手権で女子470級に出場し、このクラスでは日本初の優勝を果たしたBHM編集部 (2018年8月10日). “【SWC】日本470新時代へ!吉田・吉岡、金メダル、磯崎・高柳、銀メダル獲得”. バルクヘッドマガジン. 2021年2月17日閲覧。。

2019年8月に神奈川県江の島で行われた世界選手権で銀メダルを獲得、2020年東京オリンピック代表に内定したBHM編集部 (2019年8月9日). “470ワールド、吉田/吉岡が銀メダル獲得!東京五輪日本代表に内定”. バルクヘッドマガジン. 2021年2月17日閲覧。。

2021年に開催された東京オリンピックではメダルレースまでメダルの可能性を残すも総合7位だったBHM編集部 (2021年8月5日). “江の島オリンピック終了。470男女とも最終成績は7位”. バルクヘッドマガジン. 2021年8月10日閲覧。}。

家族

2012年末に吉田雄悟(ロンドンオリンピックセーリング男子470級日本代表)と結婚。2017年6月に長男を出産している。

主な成績

オリンピック国際大会

開催地クラス成績クルー備考
2008CHN北京女子470級14位鎌田奈緒子10レース中2レースで1位。全19チーム
2012GBRロンドン女子470級14位田畑和歌子全20チーム
2016BRAリオデジャネイロ女子470級5位吉岡美帆11レース(メダルレース含む)中2レースで1位。入賞、全20チーム
2021JPN東京女子470級7位吉岡美帆入賞、全21チーム

世界選手権

開催地クラス成績クルー備考
2004CROザダール女子470級28位金井由季
2006CHN日照女子470級準優勝鎌田奈緒子同種目における日本人チーム史上最高位タイ(当時)
2007PORカスカイス女子470級4位鎌田奈緒子
2008AUSモーディアリク女子470級12位鎌田奈緒子
2009DENコペンハーゲン女子470級8位田畑和歌子
2010NLDハーグ女子470級6位田畑和歌子
2011AUSパース女子470級6位田畑和歌子
2012ESPバルセロナ女子470級6位田畑和歌子
2013FRAラロッシェル女子470級10位吉岡美帆
2014ESPサンタンデール女子470級8位吉岡美帆
2016ARGブエノスアイレス女子470級11位吉岡美帆
2018DENオーフス女子470級優勝吉岡美帆同種目における優勝は日本人チーム初
2019CHN北京女子470級準優勝吉岡美帆
2022ISRSdot Yam混合470級36位木村直矢

アジア競技大会

開催地クラス成績クルー備考
2006QATドーハ女子470級優勝鎌田奈緒子
2010CHN汕尾女子470級優勝田畑和歌子2連覇
2018IDNパレンバン女子470級優勝吉岡美帆3連覇

全日本470級選手権

開催地クラス成績クルー備考
2004唐津470級5位鎌田奈緒子女子2位女子ペア1位は 田畑和歌子・栗田直美 組(全体2位)
2005和歌山470級13位鎌田奈緒子女子2位女子ペア1位は 吉迫由香・大熊典子 組(全体6位)
2007江の島470級優勝鎌田奈緒子女子1位男子勢を抑えての優勝は史上初
2009福岡470級3位田畑和歌子女子1位
2012高松470級3位深沢瑛里女子1位
2013福岡470級優勝吉岡美帆女子1位
2014江の島470級8位吉岡美帆女子1位
2015境港470級3位吉岡美帆女子1位
2019江の島470級優勝吉岡美帆女子1位
2020江の島470級5位吉岡美帆女子1位
2021江の島470級5位木村直矢2024年パリオリンピックに向けて男子クルーと参加
2022唐津470級2位木村直矢

2004年 - 2022年までの出場大会のみ記載日本470協会公式ウェブサイト470 class Japan Championships (Results)

外部リンク

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