窪園千枝子 : ウィキペディア(Wikipedia)

窪園 千枝子(くぼぞの ちえこ、1950年1月窪園千枝子jlogos.com, エア、2014年7月5日閲覧。 - )は、日本の実業家、元歌手・元女優、元性評論家である国立国会図書館サーチ検索結果、国立国会図書館、2014年7月5日閲覧。『しおふき小唄』(SN-1491)ジャケット記事、テイチクレコード、1975年。窪園千枝子、KINENOTE、2014年7月5日閲覧。窪園千枝子、日本映画情報システム、文化庁、2014年7月5日閲覧。窪園千枝子、日本映画データベース、2014年7月5日閲覧。。本名同じ。

おもな活動時期は1970年代半ばであり、当時は東映芸能(1965年設立、現在の東映ビデオの前身の一社)に所属した。楽曲『しおふき小唄』で知られる。別名窪園 千絵子黒澤 千枝子

人物・来歴

群馬県生まれ。この生年月は『芸能人物事典 明治大正昭和』の窪園の項に記されたものだが、同記事に「27歳で芸能界デビュー、テレビ、雑誌に活躍」との記述があり、満27歳の時点(1977年1月)では、すでに映画出演、レコードデビューから1年以上経過しており、矛盾がある。ただし「27歳で芸能界デビュー」の年齢記述は、『週刊ポスト』(1975年7月)での松方弘樹との対談時に記された年齢が「27歳」週刊ポスト[1975], p.146-150.であることとは矛盾しない。

高校在学中の18歳のときに「ミス群馬」に選ばれたとされる。その後、大学在学中に「ミス・インターナショナル」および「ミス着物」に選ばれたとされる。19歳のときにノーベル本舗社長の窪園秀志と結婚、1974年(昭和49年)には同社のテレビコマーシャルに出演するが週刊文春[1974], p.132-135.、6年で離婚した。前夫との間に子どもあり婦人生活[1975], p.165-171.。

「潮吹き」で知られ、1975年(昭和50年)、27歳のときに東映の岡田茂社長に起用され、ひし美ゆり子が主演した『好色元禄㊙物語』(監督関本郁夫)に「おせん」役で出演好色元禄(秘)物語、KINENOTE, 2012年7月1日閲覧。好色元禄(秘)物語、日本映画情報システム、文化庁、2014年7月5日閲覧。ひし美[2011], p.227.、ヌード&潮吹きを披露した。同作は成人映画に指定され、同年10月14日に公開された。同年12月、テイチクレコード(現在のテイチクエンタテインメント)でシングル「しおふき小唄」を発表、艶歌歌手としてレコードデビューした。同作のB面カップリング曲『女の浮世絵巻』では自ら作詞を行なった。石川弘義は、窪園を「(1975年に)もっとも活躍した女性」と評した石川[1981], p.222.。ばばこういちは、翌1976年(昭和51年)に発表した『戦後日本をダメにした100人』に窪園を選び、前年が国際婦人年であったことから「潮吹き一発、国際婦人年の火を消した」と評したばば[1976], p.195, 257.。

1979年(昭和54年)、一時、窪園 千絵子と改名、1980年(昭和55年)まで活動する。引退後は母が経営を行なっていた不動産賃貸業を引き継ぐ。

フィルモグラフィ

  • 『好色元禄㊙物語』 : 監督関本郁夫、脚本田中陽造、製作東映京都撮影所、配給東映、1975年10月14日公開(映倫番号 18465) - 「おせん」役

ディスコグラフィ

シングル

  • 『しおふき小唄』 : テイチクレコード(SN-1491)、1975年12月発売
    • A面『しおふき小唄』 : 作詞門井八郎、作曲野崎眞一、編曲伊藤雪彦、コーラスハニー・ナイツ
    • B面『女の浮世絵巻』 : 作詞窪園千枝子、作曲城賀イサム、編曲伊藤雪彦

オムニバス

  • 『あなたと死にたい私 幻の名盤解放歌集 テイチクお色気編』、Pヴァインレコード、1998年2月25日発売 - 『しおふき小唄』収録
  • 『(禁断)エロチカ!歌謡show』、テイチクエンタテインメント、2012年2月発売 - 『しおふき小唄』収録
  • 『黄金演歌・歌謡曲百景 テイチクアーティストによるわが心の流行歌 テイチクレコード80周年記念企画 6 特別編 歌芸 昭和45-53年』、テイチクエンタテインメント、2013年4月発売 - 『しおふき小唄』収録

ビブリオグラフィ

国立国会図書館蔵書にみる書誌である。

単著

  • 『ほんとうの私』、潮出版社〈ゼロ・ブックス〉、1975年、
  • 『窪園千枝子の体験的SEX論』、スポーツニッポン新聞社出版局、1976年、

対談・インタヴュー等

  • 「『30億円のダイヤ』をCMで堂々誇示する窪園千枝子という女」 : 『週刊文春』第16巻第29号通巻786号所収、文藝春秋、1974年7月、p.132-135.
  • 「喜劇のヒロイン・窪園千枝子が語る『こんな女に誰がした』」 : 『週刊文春』第17巻第7号通巻815号所収、文芸春秋、1975年2月、p.27-30.
  • 「全男性に私の名器で演奏させてあげたいの」 : 『週刊ポスト』第7巻第27号通巻307号所収、小学館、1975年7月、p,32-35.
  • 「松方弘樹の『黒沢年男さんも突撃対談 藤岡弘さんも私の "潮吹き" を絶讃したのよ』」窪園千枝子・松方弘樹 : 『週刊ポスト』第7巻第29号通巻309号所収、小学館、1975年7月、p.146-150.
  • 「窪園千枝子に挑戦した怪女」 : 『週刊文春』第17巻第37号通巻845号所収、文芸春秋、1975年9月、p.24.
  • 「藤田弓子の〝渦中の人〟直撃訪問11 窪園千枝子」藤田弓子 : 『週刊平凡』第17巻第42号所収、平凡出版、1975年10月、p.134.
  • 「泉ピン子と窪園千枝子が大学で講演!」 : 『週刊平凡』第17巻第45号所収、平凡出版、1975年11月、p.44.
  • 「ハンソン番外対談 国際婦人年を飾った女性ベスト2」イーデス・ハンソン五月みどり・窪園千枝子 : 『週刊文春』第17巻第48号通巻856号所収、文芸春秋、1975年11月、p.46-52.
  • 「窪園千枝子サンが大胆な再婚宣言!」 : 『週刊平凡』第18巻第5号所収、平凡出版、1976年1月、p.148.
  • 「有名有の身上相談 - 窪園千枝子・専売特許 "潮吹き" が涸れるとき」 : 『週刊文春』第18巻第11号通巻871号所収、文芸春秋、1976年3月、p.120-121.
  • 「婚約した窪園千枝子の "恋人"」 : 『週刊文春』第18巻第23号通巻883号所収、文芸春秋、1976年6月、p.20.
  • 「黒沢年男の婚約に窪園千枝子爆弾発言」 : 『週刊平凡』第18巻第25号所収、平凡出版、1976年6月、p.42.
  • 「特別対談 窪園千枝子VS.サロメ角田 "名器日本一" 決着論争」窪園千枝子・サロメ角田 : 『週刊現代』第18巻第24号所収、講談社、1976年6月、p.164-168.
  • 「シリーズオトコ白状番外編『ポテンツ、長さ、太さETC 男の機能能力をフル回転させるには』」窪園千枝子・衣麻遼子・二条朱実 : 『週刊ポスト』第9巻第2号通巻382号所収、小学館、1977年1月、p.175-179.
  • 「角川春樹氏と窪園千枝子女史にまつわるオモロイ話題! 『潮吹き千枝子に直撃したら、あれれ、やっぱり潮吹いた』」角川春樹・窪園千枝子 : 『週刊ポスト』第9巻第6号通巻386号所収、小学館、1977年2月、p.160-163.
  • 「性豪(窪園千枝子・デイック・ミネら)が伝授する "活球セックス"」窪園千枝子・ディック・ミネ : 『週刊ポスト』第9巻第20号通巻400号所収、小学館、1977年5月、p.176-178.
  • 「インサイドスペシャル『私の出番』フォード前大統領、大屋政子、麻生良方、河埜和正、窪園千繪子、岩下志麻、キューピット」 : 『週刊サンケイ』第28巻第2号通巻1517号、サンケイ出版、1979年1月、p.24.
  • 「窪園千繪子 カネやん対談第九回ゲスト "いま別居結婚中だからダメよ"」金田正一・大滝譲司 : 『週刊ポスト』第11巻第27号通巻507号所収、小学館、1979年7月、p.66-71.
  • 「創刊10周年・追跡ワイド SEX暴露ふたたび…あの激女たち五月みどり・沖山秀子・サロメ邂田・窪園千繪子 の新・色ざんげ」五月みどり・沖山秀子・サロメ邂田・窪園千繪子 : 『週刊ポスト』第11巻第30号通巻510号所収、小学館、1979年7月、p.36-41 .
  • 「故引田天功(45)の『口説きの魔術』 - 小桜京子元夫人、窪園千繪子女史らが明かす」引田天功・小桜京子・窪園千繪子 : 『週刊ポスト』第12巻第4号通巻534号所収、小学館、1980年1月、p.36-38.
  • 「ワ、これはおったまげた剛腕写真家 カネやんが窪園千繪子のヌード激写」 : 『週刊ポスト』第12巻第34号通巻564号所収、小学館、1980年8月、p.33-35.
  • 「人間追跡 セックス評論家で話題を呼んだ 窪園千繪子さん」 : 『週刊平凡』第24巻第18号所収、平凡出版、1982年5月、p.174.
  • 「過去には触れない窪園千枝子」 : 『週刊文春』第26巻第40号通巻1207号所収、文芸春秋、1984年10月、p.192.
  • 「窪園千枝子の『潮吹き』その後」 : 『サンデー毎日』第65巻第40号通巻3600号所収、毎日新聞社、1986年10月、p.161-162.
  • 「37年間を彩った女の事件簿お騒がせ主役たちはいま」東京ローズ・榎美沙子・重信房子・竹久みち・デビ夫人・窪園千繪子・永田洋子・三浦良枝・榎本三恵子 : 『週刊サンケイ』第37巻第21号通巻2093号、サンケイ出版、1988年6月、p.74.
  • 「元祖潮吹きVS元祖ホンバン女優 窪園千枝子と松田暎子 "後遺症"」窪園千枝子・松田暎子 : 『週刊文春』第31巻第19号通巻1536号所収、文芸春秋、1989年5月、p.61-62.

参考文献

  • 『週刊文春』第16巻第29号通巻786号、文藝春秋、1974年7月発行
  • 『週刊ポスト』第7巻第29号通巻309号、小学館、1975年7月発行
  • 『婦人生活』第29巻第11号、婦人生活社、1975年10月発行
  • 『戦後日本をダメにした100人』、ばばこういち、山手書房、1976年
  • 『欲望の戦後史 社会心理学からのアプローチ』、石川弘義、太平出版社、1981年4月発行
  • 『芸能人物事典 明治大正昭和』、日外アソシエーツ、1998年11月発行 ISBN 4816915133
  • 『万華鏡の女 女優ひし美ゆり子』、ひし美ゆり子樋口尚文、筑摩書房、2011年5月27日 ISBN 4480873651

関連項目

  • ノーベル本舗
  • 窪園秀志
  • 1975年の日本の女性史

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/03/18 22:26 UTC (変更履歴
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