第89回アカデミー賞(2017年) 全部門ノミネート・監督賞

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2017年2月26日(現地時間)、前代未聞のトラブルがありつつも「ムーンライト」が作品賞を受賞。第89回アカデミー賞をまとめておさらい!

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監督賞

winnerアイコンドゥニ・ビルヌーブ

カナダ・ケベック州トロワリビエール出身。数本の短編映画を制作した後、1998年に「Un 32 Aout Sur Terre(英題:32nd Day of August on Earth)」で長編監督デビューを果たす。監督2作目の「渦」(01)でベルリン国際映画祭パノラマ部門の国際批評家連盟賞を受賞し、カナダのアカデミー賞にあたるジニー賞でも作品賞・監督賞を含む5部門を受賞する。その後長いブランクに突入したが、09年に長編3作目「静かなる叫び」でジニー賞9部門を制覇。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた「灼熱の魂」(10)でカナダの俊英として国際的に注目を集める。13年には米国進出作「プリズナーズ」と「複製された男」の2本のスリラーを発表。麻薬戦争を題材にしたクライムアクション「ボーダーライン」(15)を経て、SFドラマ「メッセージ」(16)ではアカデミー作品賞・監督賞など8部門にノミネートされた。続いて、傑作SFノワール「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー 2048」(17)でメガホンをとる。

winnerアイコンメル・ギブソン

米ニューヨーク州に生まれ、12歳のとき一家でオーストラリアに移住。オーストラリア国立演劇学院で演技を学び、1977年に映画「青春グラフィティ」で本格的に俳優デビュー。続く主演作「マッドマックス」(79)で世界的スターとなり、続編2本でも主演を務める。「バウンティ 愛と叛乱の航海」(84)で米国に進出し、ダニー・グローバーとコンビを組んだ刑事アクション「リーサル・ウェポン」シリーズ(87~98)が大ヒットを記録。93年の「顔のない天使」で監督業に乗り出し、続く「ブレイブハート」(95)でアカデミー作品賞と監督賞を受賞した。その後も、スター俳優として「身代金」(97)や「ペイバック」(98)、「パトリオット」(00)などに主演。監督3作目「パッション」(04)は、イエス・キリストの磔刑の描写などが物議をかもしたが大ヒットを記録した。監督4作目「アポカリプト」(06)でも確かな手腕を示したが、その後は飲酒運転での逮捕や元恋人へのDV容疑、人種差別発言などで零落。低迷期を乗り越え、「アポカリプト」以来10年ぶりの監督作「ハクソー・リッジ(原題)」(16)は、アカデミー作品賞・監督賞など6部門にノミネートされた。

winnerアイコンデイミアン・チャゼル

名門ハーバード大学在学中に卒業制作としてミュージカル映画「Guy and Madeline on a Park Bench(原題)」(09)を監督する。大学卒業後、高校時代の実体験をもとに、若きドラマーと鬼教師の物語「Whiplash」の脚本を執筆。同作にほれ込んだジェイソン・ライトマンのもとで短編映画化し、サンダンス映画祭アメリカ短編映画審査員賞を受賞する。これを足がかりに自らのメガホンで「セッション」(14)として長編映画化。サンダンス映画祭でグランプリと観客賞に輝き、第87回アカデミー賞でも3部門を受賞、自身も脚色賞にノミネートされた。続くミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(16)は、第89回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞を含む14ノミネートを記録、史上最年少32歳39日での監督賞受賞を果たしたほか、6部門で受賞した。そのほか、映画「グランドピアノ 狙われた黒鍵」(13)、「10 クローバーフィールド・レーン」(16)の脚本を担当している。

winnerアイコンケネス・ロナーガン

米ニューヨーク・ブロンクス出身。ニューヨーク大学在学中から劇作家として活動し、1996年にオフブロードウェイで初上演された戯曲「This is Our Youth」で脚光を浴びる。99年の「アナライズ・ミー」で初めて映画脚本を手がけ、自らの脚本を執筆した監督デビュー作「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」(00・日本劇場未公開)ではアカデミー脚本賞にノミネートされた。その後、マーティン・スコセッシ監督の「ギャング・オブ・ニューヨーク」(02)でも、ジェイ・コックスとスティーブン・ザイリアンとともにアカデミー脚本賞にノミネート。05年に監督した長編2作目「マーガレット」は、スタジオとのファイナルカット権をめぐり対立し、公開されたのは11年になってからだった(日本劇場未公開)。長編3作目「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(16)は、第89回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞を含む6部門にノミネートされ、自身が脚本賞を受賞したほか、ケイシー・アフレックに主演男優賞をもたらした。

winnerアイコンバリー・ジェンキンス

米マイアミ出身。2003年、フロリダ州立大学カレッジ・オブ・モーション・ピクチャー・アーツを卒業。長編監督デビュー作「Medicine for Melancholy(原題)」(08)はSXSWをはじめとした映画祭で好評を集め、インディペンデント・スピリット・アワードで初長編作品賞など3部門にノミネートされる。その後、HBOの「LEFTOVERS 残された世界」の脚本家チームに参加したほか、企業CMでメガホンをとる。黒人少年の成長を描いた長編2作目「ムーンライト」(16)は、アカデミー作品賞、脚色賞など3部門をはじめ、ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)などを受賞した。

Photo:Getty Images/ロイター/アフロ