ノーラン監督、「007」の噂を完全否定
2023年11月26日 12:00
クリストファー・ノーラン監督が、次の「007」のメガホンをとるという噂を完全否定した。最新作「オッペンハイマー」のブルーレイ発売のプロモーションで、AP通信に噂の真相を直撃されたノーラン監督は、「残念ながら、それらの噂には真実はない」と明言。ファンのあいだで広まっていた憶測に終止符が打たれた。
「原爆の父」を題材にした「オッペンハイマー」は、伝記映画ながら世界累計興収9億5000万ドルを超える大ヒットを記録し、ノーラン監督の映画業界での地位をさらに固めている。
ノーラン監督といえば、これまでに何度も「007」シリーズへの愛着を公言しており、「オッペンハイマー」の全米公開前に出演した米ポッドキャスト「Happy Sad Confused」では、もし「適切な瞬間」にオファーを受けた場合、「007」の監督を喜んで引き受けると宣言した。
「これらの映画が私のフィルモグラフィーに与えた影響は、恥ずかしいほど明白だ。そのことから逃げようとは思わない。私はこのシリーズが大好きだ。この映画を手がけることができるのは、素晴らしい特権だろうね」
「007」シリーズといえば、シリーズ通算第25作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」(キャリー・ジョージ・フクナガ監督)でダニエル・クレイグが7代目ジェームズ・ボンドを引退。次作はボンド役を入れ替え、方向性を大きく変更するチャンスであることから、ノーラン監督の就任が期待されていた。
ノーラン監督が将来的にこのシリーズに関わる可能性は否定できないものの、少なくとも次作に関与することはなさそうだ。