大谷翔平選手のドキュメンタリー、まるでキャッチボールのようなインタビュー手法が話題
2023年11月26日 10:00
大谷翔平選手の幼少期から現在に至るまでに迫ったインタビュードキュメント映画「Shohei Ohtani - Beyond the Dream」が、ディズニープラスで配信中だ。大谷選手への貴重なロングインタビューはもちろん、松井秀喜氏、ダルビッシュ有選手、栗山英樹氏ら、大谷選手の野球人生に強い所縁のある豪華メンバーが登場。大谷選手がカメラに向けて投げかける質問に、彼らが答えるという、まるでキャッチボールのようなインタビュー手法も話題に集めている。
本作では、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表選手としてチームを優勝へと導き、メジャーリーグでは日本人初となる本塁打王に輝くなど、唯一無二の二刀流選手として日米の野球界で活躍する大谷選手に、6時間以上のロングインタビューを敢行。“いまだから話せる”貴重な発言の数々に加えて、本作のために特別に許可を得て撮影された練習風景や試合映像も交えながら、さまざまなターニングポイントの裏側に焦点を当て、およそ100分にまとめあげた。
すでに本作を視聴したファンからは、「これはかなり面白かった。人生の転機でこんなこと考えてたんだと実に興味深かった」「大谷くんがこんなに自分のことを語るのは初めてでは?」「このドキュメントの出演を決めたことが、大谷翔平のこれからの野球人生に大きなプラスになるのではないか。そんな風に感じられる作品でした」と、SNSで絶賛の声が相次いでおり、作品に対する満足度がうかがえる。
また、アジア人初のワールドシリーズMVPを受賞し、以前から大谷選手が「ずっと目標にしてきた」と憧れを語る松井氏、WBCで大谷選手とともにチームを牽引し、MLBサンディエゴ・パドレスで活躍中のダルビッシュ選手、ドラフト1位で指名した大谷選手を、度重なる入団交渉の上、北海道日本ハムファイターズへ引き入れた栗山氏らが、それぞれの目線から大谷選手について語っているのも、貴重な見どころのひとつといえる。
本作の監督で、ロサンゼルスを拠点とする時川徹は、「大谷選手にカメラの前に座って話す時間を割いてくれるよう頼んだからには、彼にとって参加する価値があり、楽しんでもらえることが、監督としての務めであると思いました」と振り返る。
大谷選手がカメラに向かって質問をするという、ユニークな撮影手法については、「大谷選手と彼が野球で影響を受けた人物たちとの会話のキャッチボールができるようにしました」と説明。「大谷選手のために、単なるインタビューではなく、彼がエンジョイでき、そこから何かを得られるような瞬間と空間を作りたかったのです」と、独自の手法が生み出す“化学反応”に期待を寄せた。
「私は監督として、野球界の偉人たちの間でメッセンジャーを務めただけですが、大谷選手から多くのことを学びましたし、参加者の話を聞くだけでも勉強になりました。今回のコラボレーションで、大谷選手が何か新しいことを経験し、彼の人生とキャリアがより豊かなものになることを願っています」(時川監督)