シネマ映画.comで「JAIHOセレクションvol.3」開催　人生を見つめる旅から驚きのバカンスまで、5作品を配信

映画配信サービスの「JAIHO（ジャイホー）」（www.jaiho.jp）と、映画.comが手がけるオンライン上の映画館「シネマ映画.com」（https://cinema.eiga.com/）とのコラボレーション企画である「JAIHOセレクションvol.3」が8月1日～20日に開催される。

各国の恐怖・不思議・狂気・怪奇・怒りを集めた「世界の奇妙な映画セレクション」に続くコラボ企画となる今回は、夏休みシーズンに合わせ「ホリデーセレクション」と題し、海外の有名観光地として知られる、フランスのパリ、スペインのマドリード、韓国の梨泰院や有名避暑地を舞台にした個性豊かなバカンス、旅、冒険を描いた5作品を配信する。

配信作品には、フランスでヌーベル・ヴァーグを継承する新しい才能と高く評価される、ギョーム・ブラック監督によるパリ北西に位置するレジャー・アイランドでのひと夏を切り取ったドキュメンタリー「宝島」(18)や、「つかのまの愛人」（17）等で知られる仏の名匠フィリップ・ガレル監督が手掛けた、地方からパリへ旅立つ青年の青春を描いた「涙の塩」（20）等、誰もが知る観光地を一味違った視点で捉えた、休暇に鑑賞したい作品を選定。

作品の購入者には特典として、LINEの背景に設定できる背景画像を全5作品分プレゼントする。

鑑賞料金は各440円（税込）。詳細は特設サイト（https://cinema.eiga.com/jaihoselection_holiday/）に掲載され、PC、スマホ、タブレットおよびテレビで視聴できる。

▼配信作品ラインナップ

■「宝島」(2018年／フランス／97分)

フランス北西部の都市セルジー・ポントワーズにあるレジャー・アイランドでのひと夏を捉えたドキュメンタリー。バカンスを楽しむ家族、友人、恋人たち、それぞれの思い出が、キラキラとした宝物の様に輝き出す。

休暇中の人で溢れたレジャー施設には、派手なアトラクションはひとつもなく、自然と密着した水と緑の土地が広がる。美しい陽光が降り注ぐ中、施設に忍び込もうとする少年たちや、美しい女性たちを口説く青年たち、昔を懐かしむ老人、施設を運営し、管理と警備を行う従業員たち…、広大な敷地の至る所で様々な冒険と誘惑が繰り広げられ、フランスらしい男と女の愛の語らいが交わされながら、夏の思い出が作られていく。それは、フランスの縮図にして、世界の縮図でもある。

■「涙の塩」(2020年／フランス／100分)

美大受験のために地方からパリへやってきた青年は、ある女性と情熱的な一夜を過ごす。誰しもに訪れる、人生の分岐点、田舎から都会へ旅立つ若者の、二度とない青春物語。

美術工芸大学の試験を受けるため、地方からパリにやってきたリュックは、バスの行先を教えてもらった若い女性ジェミラと恋に落ちる。その後、父の住む故郷に戻ったリュックは、かつての恋人ジュヌヴィエーヴと再会すると、ジャミラを捨てすぐに復縁するが、ジュヌヴィエーヴの妊娠を知り彼女の元を去る。やがて試験に合格してパリに住むようになったリュックは、ベツィという新しい恋人と付き合いはじめるが、今度は彼がベツィに翻弄される…。

■「8月のエバ」(2018年／スペイン／129分)

スペイン、夏のマドリード。猛暑を避けるようにバカンスに出かけていく地元民、閑散としたこの場所に敢えて留まったひとりの女性が、新たな自分を見つけるまでの15日間。

8月初旬、避暑のために多くの市民が街を離れているスペインの首都マドリード。33歳目前のエバは、過去を清算し、自分の信念を試そうと首都に残り、閑散とする市内をひとりで彷徨いながら自分を見つめ直していく。その時期、マドリードでは2週間様々な祭が続く。聖カエタノ祭、聖ロレンソ祭、そして聖母祭。エバは祭や博物館、映画館などを訪れ、前衛的なストリート・パフォーマーの女性オルカや、俳優アゴスたちと出会いながら、新しい幸せを探していく…。

■「JAZZY MISFITS／梨泰院ダイヤモンド」(2020年／韓国／91分)

10年ぶりに会った母娘が、失踪した末娘を探して梨泰院(イテウォン)の街を駆け巡る、オフビートなヒューマンドラマが、国際色豊かで、新しい文化を発信し続ける梨泰院の魅力的な街並みのなかで描かれる。

梨泰院で歌手“ブルー”として活動しているスンドクのもとに、10年間別居している母親チョミが突然やってくる。スンドクと暮らしていた高校生の末娘ユリが、チョミの店の家賃300万ウォンを持ち出して行方不明となったのだ。事あるごとに言い争い、最悪の親子関係の2人だったが、ユリを探すために1日だけ協力し合うことに。梨泰院の表から裏まで、知人や友人、あらゆる手段を尽くして2人は捜索を続けていくが…。

■「スラック・ベイ」(2016年／フランス、ドイツ／122分)

1910年夏、フランス最北部にある美しい海岸沿いの田舎町で、観光客の連続失踪事件が発生。そんな中、上流階級の一家がバカンスにやってくる…。ジュリエット・ビノシュ(『ショコラ』(00))が出演。

「プティ・カンカン」に続き鬼才ブリュノ・デュモン監督が放つ、シュールでブラックなバカンス・コメディ。観光客が姿を消したスラック湾では、漁師一家の長男マルートが観光客たちを入り江から海までボートに乗せて案内していた。その頃、毎年この地に避暑にやってくる上流階級のヴァン･ペテゲム一族が丘の上の別荘に集まっていた。やがてヴァン･ペテゲム家の娘ビリーとマルートとの奇妙な恋が始まり、謎と秘密に満ちた物語はさらに混迷を深めていく…。