ショコラ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

「ギルバート・グレイプ」などの名匠ラッセ・ハルストレムが、「イングリッシュ・ペイシェント」のジュリエット・ビノシュ主演で描いたファンタジックなドラマ。ジョアン・ハリスの同名小説を原作に、不思議なチョコレートを売る母娘が因習に囚われた村に変化をもたらしていく姿を描く。古くからのしきたりに縛られたフランスの小さな村。北風とともにこの土地にやって来たヴィアンヌとその娘アヌークは、孤独な老女アルマンドから店舗を借りてチョコレート店を開く。村人たちはヴィアンヌが作るチョコレートの不思議な美味しさに魅了され、心を解きほぐされていく。しかし厳格な村長レノ伯爵はそれを快く思わず、村人たちにヴィアンヌの悪口を言いふらしてチョコレート店への出入りを禁じてしまう。「ギルバート・グレイプ」でもハルストレム監督と組んだジョニー・デップが、ヴィアンヌと交流する青年ルー役で共演。ヴィアンヌの娘ルー役は「ポネット」で注目された子役のビクトワール・ディビゾル。

2000年製作/121分/G/アメリカ
原題:Chocolat
配給:アスミック・エース、松竹
劇場公開日:2001年4月28日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第25回 日本アカデミー賞(2002年)

ノミネート

外国作品賞  

第58回 ゴールデングローブ賞(2001年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) ジュリエット・ビノシュ
最優秀助演女優賞 ジュディ・デンチ
最優秀作曲賞 レイチェル・ポートマン
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映画評論

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写真:AFLO

映画レビュー

4.0ヴィアンヌに共感

2024年3月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

カカオ豆には、向精神的な作用のある成分が含まれているようで、その薬理的な作用が、古くから人を楽しませてきたのかも知れません。
そして、その薬理的な作用は、「北風に乗って放浪した」ヴィアンヌとアヌークのような人たちによって、広くヨーロッパの人達に伝えられたようです。

この作品は「その魔法の媚薬」(?)が、いかに人々を因習から解き放ち、幸せにしたのか」というお話であるといえると思います。
現に、この映画でも、ヴィアンヌとアヌークのチョコレート店を訪れた「憂鬱な客」は、誰もがヴィアンヌの見事な「処方」で、元気を取り戻しているのですから。

村長のレノ伯爵をはじめ、村の人々の白眼視に耐えながら、ショコラ(チョコレート)の素晴らしさを伝えようと努力するヴィアンヌ。
その姿に、とても、とても、とても共感を覚える作品でもありました。

秀作と評して、間違いのない一本だったと思います。評論子は。

(追記1)
ヴィアンヌのようなボヘミアンは、その土地に土着の人々からすると「他から来た得体の知れない人」「自分たちとは違った習慣を持つ人」と受け止められて、得てして阻害視され勝ちなのですけれども。

しかし、ある町のまちづくりの活動をしている団体に「風と土の会」というのがありました。
面白いネーミングだと思って会名の由来を聞いたところ、「風は、遠くから新しいもの=理想を運んでくるもの。土は、地域に根づいて暮らす自分たち。両者の融合を願って、この名に決めた」とのこと。
そういう考え方もあるのかと、感心したことを覚えています。

旧慣をひたすら守っていた村長のレノ伯爵を始めとして、ヴィアンヌたちが訪れた「この村」の人たちには、どうやら、そういう発想はなかったように見受けられます。

(追記2)
なるほど。ヴィアンヌが村の人々を変えただけではなくて、同じボヘミアンのルーに触発されて、ヴィアンヌもまた変わっていく―。
そういう人と人と人と、人との関係性の温かさというのも、本作を評するには欠かせない視点だと思います。
そして、この関係性は、ヴィアンヌたちと村人たちとの間だけでなく、ヴィアンヌ自身にも起きていたことに、観終わってから気づきました。
それは、単にカカオ豆の薬理効果にはとどまらないものでしょう。

この点、「共同体にヨソモノが来て、変化を促し、そのヨソモノも更なる外部要因によって変化を余儀なくされる」というレビュアー・なおさんのレビューに指摘してもらって初めて評論子も気づいたことでした。
とくにハンドル・ネームを記(しる)して、なおさんへのお礼としたいと思います。

(追記3)
別作品『ベルファスト』の評で、レビュアーのbloodtrailさんがジュディ・デンチの存在感を「画面に現れるだけで物語を自分のものにしてしまうくらい」と表現していましたけれども。
本作に登場する彼女の存在感にも、評論子は、両手(もろて)を上げて賛同いたします。
改めて…凄い女優さんだなぁと思いました。評論子も。

(追記4)
こういう作品に出会うと、映画を観ることを趣味にしていて、本当によかったと思います。
さしてお金もかけずにテレビから簡単に録画し、せいぜい1時間半か2時間くらいの時間で、こんなに満ち足りた、ほのぼのとした、幸せな気分を感じることができる趣味は、他にはなかなか求め得ないと思います。

これからも、時間の許す限り、たくさんの作品に触れて、映画を観ることを趣味のひとつとした幸せを、感じ続けていきたいと思います。

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talkie

3.5心の鍵を開ける

2024年2月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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りか

4.0幸せなひととき

2024年1月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

友人からのおススメで観てきました
とってもよかった♡

♡暖かな気持ちで
幸せを感じる作品でした
いろんな街でチョコを作ってきた
親子(母子)
最初なかなか村人に
受け入れられて貰えなかったが
村の人たちに
チョコレートを食べてもらおうと
その人にあったチョコを勧める
そしてホットチョコレートで
悩み事を聞いて心を和ませる
カカオの豊かな香りに
幸せなひとときが訪れる

女性蔑視、偏見、宗教差別など…
多様性を持った彼女の考え方が
…宗教の教えよりも
しあわせを運ぶ
村長もチョコを食べて
チョコのおいしさを知った
村長さんの考え方も柔らかくなって
村全体に暖かな南風が吹いて
村の人たちが明るくなった
ジュリエットの入れた
ホットチョコレートが
美味しそうだった

そうそうジョニデが
出てました♡若くてイケメンですね

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しろくろぱんだ

3.5教条主義のチョコまみれ

2024年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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peke
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