「Hマートで泣きながら」が映画化　ウィル・シャープが監督

2023年3月30日 08:00

「ジャパニーズ・ブレックファスト」として活動する、韓国系アメリカ人ミュージシャンで作家のミシェル・ザウナーのベストセラー自叙伝「Hマートで泣きながら」が、映画化されることがわかった。米ピープル誌によれば、「Giri / Haji」「ホワイト・ロータス　諸事情だらけのリゾートホテル」の日系イギリス人ウィル・シャープが監督を務める。

「Hマートで泣きながら」はアメリカ人の父と韓国人の母のあいだに生まれたザウナーが、思春期から衝突してきた母の闘病と死を経て、アジア食材を専門に扱うアメリカのスーパーマーケット「Hマート」と韓国料理を通じて自らのルーツを振り返り、喪失の痛みを乗り越えていくメモワール。ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに60週連続でランクインした。映画「Crying in H Mart（原題）」は、MGM傘下のオライオン・ピクチャーズが配給し、ザウナーが脚本と音楽を手がける。

シャープはHBOの大ヒットドラマ「ホワイト・ロータス」シーズン2でテック富豪のイーサン役を演じて注目を集めた。クリエイターとしても活躍しており、ベネディクト・カンバーバッチとクレア・フォイ主演の映画「ルイス・ウェイン　生涯愛した妻とネコ」（2021）や、オリビア・コールマンとデビッド・シューリース主演のBAFTA受賞サスペンスドラマ「ランドスケーパーズ　秘密の庭」（2021）で監督、脚本を務めている。