クリス・ヘムズワース主演「スパイダーヘッド」 感情を操作する人体実験をとらえた予告編

2022年5月19日 10:00


監督は「トップガン マーヴェリック」のジョセフ・コジンスキー
監督は「トップガン マーヴェリック」のジョセフ・コジンスキー

クリス・ヘムズワースが主演・プロデューサーを務めた映画「スパイダーヘッド」が、6月17日からNetflixで独占配信されることが決定。不穏な空気が漂い、異質さを随所に感じる予告編(https://youtu.be/iC4fY29NRJ4)とキービジュアルも披露された。

作家ジョージ・ソーンダーズの短編集「十二月の十日」に収録されている「スパイダーヘッドからの逃走」を映画化。舞台は近未来。とある孤島に怪しく佇む、最新鋭の機能を備えた「スパイダーヘッド刑務所」。“ある恐ろしい目的”を携えた天才的な男が管理する同施設では、感情を操作する薬を投与するという人体実験が秘密裏に行われていた。服用した者は「笑いが止まらない」「すぐ恋に落ちる」「抑えきれない欲望や耐え難い恐怖を感じる」という症状が生じる。そして、最悪の場合“死”が訪れるという副作用を持っていた。

監督を務めるのは、「トップガン マーヴェリック」(5月27日公開)のジョセフ・コジンスキー。MCUの新作「ソー ラブ&サンダー」(7月8日公開)も控えるヘムズワースが、物腰柔らか“風”だが怪しさ満点な刑務所の管理者役、人体実験を志願し、施設に波乱を巻き起こす男を「セッション」のマイルズ・テラーが演じている。なお、脚本は「デッドプール」「デッドプール2」の製作総指揮・脚本コンビ、レット・リースポール・ワーニックが担当している。

予告編は、施設での実験の一端が垣間見える一方、美しい風景や建物、音楽とのコントラストが、物語の異質さを加速させる。ある日施設にやってきたのは、後悔してもしきれない過去の罪に苦しむ男(テラー)。罪から逃れる術を探し求め、治験への参加を自ら志願したようだ。「遅れてすみません」とつぶやく男に対し、にこやかな表情で「遅くない」と返す管理者(ヘムズワース)。一見普通のやり取りに思えるが、常に不可解さが醸し出され、恐ろしい展開を予感させる。

「注入?」「承認」と言質をとられ、薬を投与された者たちは“変貌”。その様子を、人間ではなく単なる実験体を眺めるかのような表情で見つめる管理者の表情が印象的だ。彼の口からは「大勢の命を救える」「世界を変えられるんだ」と“正しさ”を感じさせるセリフも飛び出す。そして、血だけがこびりついた無人の部屋が映し出される。

スパイダーヘッド」は、6月17日からNetflixで全世界独占配信。

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