田中圭、犬童一心監督作「ハウ」で“犬を愛する”青年を熱演 ポスター&特報披露 8月19日公開

2022年4月20日 07:00


ポスタービジュアル
ポスタービジュアル

ゼロの焦点」「のぼうの城」などで知られる犬童一心監督と、「キセキ あの日のソビト」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の脚本家・斉藤ひろしがタッグを組んだ「ハウ」に、田中圭が出演することがわかった。あわせて公開日が8月19日に決定し、ポスタービジュアルと特報が披露された。

本作は、脚本家の斎藤が自ら執筆した原作をもとに、人と犬の絆を描く感動作。田中扮する主人公の民夫は、婚約者にあっさりフラれてしまった少し気弱な性格の役所職員。一人空虚な日々を送っていた彼は、保護犬になってしまった真っ白な大型犬を飼うことに。犬はワンと鳴けず「ハウッ」というかすれた声しか出せない。民夫は“ハウ”と名付け、1人と1匹の優しくて温かい日々が始まった。最初は戸惑うことも多かったハウとの暮らしだが、絆は次第に深まり、いつしかかけがえのない存在になっていく。

初めて本格的に犬と共演する田中は、「僕は生まれた時から実家に犬がいた生活で、犬は一番身近にいた存在なので、(今回の作品は)嬉しかったです」と喜びの声。一方、もう一匹の主人公で、ワンと鳴けない犬のハウは、本作が初演技となる俳優犬のベックが演じた。俳優犬・ベックを指導したのは、「南極物語」「ハチ公物語」「クイール」「犬と私の10の約束」など名だたる犬映画で、ドッグトレーナーとして活躍する宮忠臣。本作のために宮がベックにトレーニングを行い、監督も唸る演技を披露した。

田中はベックについて、「本当に無邪気なんです(笑)。しかも色も真っ白で、ピュアさみたいなものに本当に癒されました」とコメント。「撮影中は、心が通う瞬間があるような気がしていましたし、元気な子犬なので、向こうが、僕のことを慕って、頼りにしてくれる感覚を味わうことができました」と振り返った。

プロデューサーの小池賢太郎氏は、「田中圭さんの自然体で親しみやすい温厚な雰囲気が、主人公の民夫の心優しいキャラクター性と重なり、ハウの本質、根幹とも繋がるところがあると思いました」とキャスティングの理由を明かす。さらに、「撮影での田中さんとベックの雰囲気は、まるで、昔から一緒にいるような感じで、どこか、コンビとして、微笑ましく思えるところがあり、温かい時間の流れを感じることが出来ました」と手ごたえをにじませた。

特報には、ハウと民夫が過ごした優しくて愛おしい時間が収められている。ハウが民夫に飛びついて顔をなめる姿や、玄関でお出迎えをする様子、お風呂で豪快に水飛沫をかける場面など、幸せなシーンが次々と映し出されていく。しかし一転、「ずっと一緒だと思ってた」という言葉とともに、民夫の泣き顔が映され、突然の別れを予感させる。ハウと民夫に何が待ち受けているのか。ラストの「もう一度、君に会いたい」という言葉はどんな展開を意味するのか。本編が気になる映像となっている。

田中とプロデューサーの小池氏のコメント全文は以下の通り。

田中圭

僕は生まれた時から実家に犬がいた生活で、犬は一番身近にいた存在なので、(今回の作品は)嬉しかったです。

この作品の脚本を読んで、言葉ではうまく伝えられない優しさがいっぱい詰まっている素敵な作品だと思いましたし、自分もちゃんとその一部に入らなければ、と良い意味でのプレッシャーが持てたと思います。

今回、ほぼ初めてここまで本格的に動物と共演したのですが、やっぱり犬はいいなぁって改めて思いました。

そして、共演したベックは本当に無邪気なんです(笑)。しかも色も真っ白で、ピュアさみたいなものに本当に癒されました。

撮影中は、心が通う瞬間があるような気がしていましたし、元気な子犬なので、向こうが、僕のことを慕って、頼りにしてくれる感覚を味わうことができました。

この作品は、大切なペットがいる方は特に共感できるところがたくさんあると思います。

劇中のハウは本当に健気で純粋で愛がある存在です。きっとこれから作品を観てくださる方は「素敵だなぁ」と思うだろうし、ペットを飼っている方は自分の大切な存在にリンクすると思います。

ペットは、ペットという感覚ではなく、その人にとって大切な相棒でもありパートナーでもあり、本当にかけがえのない存在だと思います。

逆にその子にとっても飼い主はかけがえのない存在になれる。

性別とか種類とかは関係なく、お互いの<想い>で繋がっていられるような、そんなあたたかい部分も描いたお話しだと思うので、そこにも注目して欲しいなと思います!

【プロデューサー小池賢太郎氏】

田中圭さんの自然体で親しみやすい温厚な雰囲気が、主人公の民夫の心優しいキャラクター性と重なり、ハウの本質、根幹とも繋がるところがあると思いました。

撮影での田中さんとベックの雰囲気は、まるで、昔から一緒にいるような感じで、どこか、コンビとして、微笑ましく思えるところがあり、温かい時間の流れを感じることが出来ました。

そしてハウについては、まだ、若いこともあり、見るものすべてが新鮮なのか、やんちゃな部分も多々感じられ、毛の色もそうですが、心も真っ白で、その頃にあるだろうエネルギーの大きさに驚かられたことが印象的でした。

でも、一番驚いたのは、監督や田中さんそして、共演した役者の皆様の気持ちが、どこか分っている様子で、演技している動き、時おり見せる表情は、脚本が読めるのか?と思うほど、自然で魅力的に見えたことです。

まさにハウという名優なのだなと、あらためて、感銘を受けました。

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