【全米映画ランキング】R・パティンソン主演「THE BATMAN ザ・バットマン」が大ヒットスタート
2022年3月9日 13:00
先週末の全米ボックスオフィスは、2度の延期を経てついに公開されたワーナー/DCコミックスの話題作「THE BATMAN ザ・バットマン」が今年最高のオープニング興収約1億2850万ドルをあげ、首位デビューを果たした。昨年末公開の「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」のOP興収約2億6000万ドルには遠く及ばなかったが、ワーナー配給作品としては「TENET テネット」以来となるHBO Maxによる同時配信なしの劇場限定公開が奏功し、2019年の大ヒット作「ジョーカー」のOP興収約9620万ドルを上回る好スタートとなった。
バットマン=ブルース・ウェインを主人公にしたワーナー製作の実写大作では、1989年に公開されたティム・バートン監督の「バットマン」から数えて10作目となる同作。企画が始まった当初は「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」「ジャスティス・リーグ」の流れを汲み、ベン・アフレックの監督・主演で製作される予定だったが、アフレックが降板。最終的には「クローバーフィールド HAKAISHA」「猿の惑星:新世紀(ライジング)」のマット・リーブスが監督に就き、若いバットマンの戦いを描く内容に変更され、「トワイライト」シリーズ、「TENET テネット」のロバート・パティンソンが主演に抜擢された。
批評的にも興行的にも大成功を収めたクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」3部作(05年、08年、12年)があったため、新「バットマン」映画の成功のハードルはかなり高いと見る向きもあったが、蓋を開けてみると、多くの批評家から絶賛のレビューが寄せられ、2時間55分という長尺ながら多くの観客を劇場に集めることにも成功した。出演はタイトルロールのパティンソンに、ゾーイ・クラビッツ(=キャットウーマン)、ポール・ダノ(=リドラー)、コリン・ファレル(=ペンギン)、アンディ・サーキス(=執事アルフレッド)、ジェフリー・ライト(=ゴードン刑事)のほか、ジョン・タトゥーロ、ピーター・サースガード。2億ドル超えは確実だが、3億ドルに届くかどうかは今週末の成績次第となる。
2位はトム・ホランド主演のアクションアドベンチャー「アンチャーテッド」。公開3週目は約1100万ドルの興収で累計は1億ドルを突破。3位のチャニング・テイタム主演のコメディ「Dog」は約600万ドルの興収で累計を約4000万ドルとした。
公開12週目ながら4位にランクインしたのは「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」。先週末は約440万ドルを稼ぎ、累計は約7億8600万ドルに。北米以外の累計は10億ドルを突破し、全世界興収は約18億6660万ドルに達している。
今週末はザック・エフロン主演のR指定スリラー「Gold」がリリースされるが、限定公開のため「THE BATMAN ザ・バットマン」のV2が確実視されている。