没後50年、「No.5」誕生100年　史上初の世界的女性実業家ココ・シャネルの最新ドキュメンタリー7月23日公開

（C）Slow Production, Arte France

仏高級ブランド「CHANEL」の創業者ココ・シャネルの没後50年、香水「No.5」誕生100年にあたる今年、ココ・シャネルの生涯と実像に迫る最新ドキュメンタリー「ココ・シャネル　時代と闘った女」が、7月23日から公開される。

第1次世界大戦後、「皆殺しの天使」と称され、19世紀的な価値観を葬り去り女性を因習から解放し、女性として史上初の世界的実業家となったシャネル。ピカソ、ストラビンスキー、ディアギレフ、コクトーら芸術家、チャーチルやウィンザー公ら政治家や王侯貴族との交流、めくるめく幾多の恋を通じて得たインスピレーションと人脈を駆使し、モードの帝国を第2次世界大戦前までに築き上げた。ところが、ナチスドイツによるパリの占領が解けた1944年、突如としてパリを脱出しスイスへ向かう。以後、70歳にして劇的な復活を遂げる57年まで、10年あまりもの長きにわたり沈黙した。

シャネル自身により、また評伝や映画などで虚実ないまぜの様々な物語が語られているが、それらの多くは、沈黙の謎が確証を持って暴かれる2011年以前のもの。本作では、この実証を踏まえた上で、毀誉褒貶（きよほうへん）激く、多面的で孤独な、しかし魅力あふれるシャネルの生涯と実像に迫る。

「ココ・シャネル　時代と闘った女」は、7月23日からBunkamuraル・シネマほかで公開。