トロント映画祭観客賞 V・モーテンセン×M・アリ「グリーンブック」19年3月1日公開

2018年12月5日 08:00


正反対のバディが紡ぐロードムービー
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[映画.com ニュース]第43回トロント国際映画祭で、最高賞にあたる観客賞に輝いた「グリーン・ブック(原題)」が、「グリーンブック」の邦題で2019年3月1日に公開されることがわかった。「ルーム」「ラ・ラ・ランド」「スリー・ビルボード」など、過去の観客賞受賞作がアカデミー賞で主要部門を獲得していることから、本作も19年2月24日に発表される第91回アカデミー賞にむけた賞レースの注目作となった。

物語の舞台は、人種差別が色濃く残る1962年のアメリカ。ナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップは、腕っぷしが強くハッタリが得意で、周囲から愛される存在だった。ある日、トニーは黒人の天才ピアニスト、ドン・シャーリーの運転手として雇われる。黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、2人は危険が多いアメリカ南部でのコンサートツアーへと旅立つ。

タイトルになっている「グリーンブック」とは、36~66年に毎年出版されていた、黒人を受け入れてくれるビジネスやサービス機関がリストアップされた旅行ガイドブック。ニューヨーク出身のアフリカ系アメリカ人で、郵便配達員として働いていたヴィクター・ヒューゴー・グリーンが作成していた。車で移動する黒人たちにとって欠かせないツールとなっており、劇中でも重要な役割を果たしている。

本作のメガホンをとるのは、様々なコメディ映画を手掛けてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー監督。トニー役のビゴ・モーテンセン、シャーリーに扮するオスカー俳優マハーシャラ・アリが豪華共演を果たしている。

あわせてお披露目されたポスターには、トニーとシャーリーがアメリカ南部の美しい田舎町をドライブしている姿を活写。「行こうぜ、相棒。あんたにしかできないことがある。」というコピーからは、人種や経歴が全く違う2人の絶妙な“バディ感”が漂い、ツアーに秘められた目的があることを暗示している。

「グリーンブック」は、19年3月1日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。

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