岡崎京子「リバーズ・エッジ」映画化!二階堂ふみ×吉沢亮が行定勲監督とタッグ
2017年3月22日 07:00

[映画.com ニュース] 人気漫画家・岡崎京子氏の最高傑作といわれる「リバーズ・エッジ」が行定勲監督のメガホンにより実写映画化されることになった。女優の二階堂ふみが主演し主人公の女子高生・若草ハルナを演じ、俳優の吉沢亮がゲイであることから高校になじめない山田一郎に扮していることが明らかになった。
1993~94年に「CUTiE」(宝島社刊)で連載されていた岡崎氏の同名原作は、バブルが弾けた90年代が舞台になっており、リアルなセックス描写を含む愛や暴力、都市に生きる若者たちの欲望、不安、焦燥感を果敢に描いたことで多くのファンを引き付けたことで知られている。二階堂にいたっては、「衝撃的な空虚、無知ゆえの凶暴、10代でこの作品に出合えたことが財産だと思っています」と語るほどに思い入れは強い。
ストーリーは、女子高生のハルナが元恋人の観音崎にいじめられている同級生・一郎を助けたことをきっかけに、河原に放置された人間の死体を見つけたことを打ち明けられる。過食しては吐く行為を繰り返すモデルのこずえも、この死体を愛していた。一方通行の好意を一郎に寄せる田島カンナ、父親の分からない子どもを妊娠するハルナの友人ルミらを交えながら、不器用にストレートに物語は進行していく。そして、新たな死体がひとつ生まれる。
二階堂が演じるハルナは、母と2人暮らしで同い年の彼氏もいる今どきの女子高生で、特に不満は抱えていないがどこか生きづらさを感じている。自らの役どころについて、「『実感』に程遠い、若さと強さをまとった女の子。彼女の目線の先を、つい想像してしまいます」と説明。一方の吉沢は、いじめに遭いながらどこか達観するミステリアスな一郎の印象を「生きている実感が持てず、死体という絶対的な存在にすがることしか出来ない山田くんの感情は、どこか共感してしまうところがありました」と語っている。
行定監督は「ずっと漫画の映画化に抵抗してきた」というが、「岡崎京子さんの名作はあまりにも魅力的でついに手を染めてしまった」と胸中を告白。さらに、「私たちが生きたけがれた青春は今の時代にどれくらい杭を打てるのだろうか? 日々、苦闘しながら撮影しています」とコメントを寄せている。キャスト2人に対しては「主演の二階堂ふみは、この作品に魅了され映画化に奔走した。その姿はたくましく、若草ハルナそのもの。吉沢亮は最もキィになる山田一郎として独自の憂いのある雰囲気で存在してくれています」と全幅の信頼を寄せている様子だ。
「リバーズ・エッジ」は、2018年に全国で公開。
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