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北村有起哉らが東日本大震災と原発事故に迫る「太陽の蓋」に込めた思い

2016年7月16日 13:33

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100年先まで残るものに!
100年先まで残るものに!

[映画.com ニュース] 東日本大震災が起きた3月11日からの5日間を描く「太陽の蓋」が7月16日、東京・渋谷のユーロスペースで公開され、主演の北村有起哉をはじめ、共演の中村ゆり郭智博神尾佑菅原大吉佐藤太監督が舞台挨拶を行った。

映画は、東日本大震災によってもたらされた福島第一原子力発電所の事故を追う新聞記者を中心に、当時の政権や官邸内部、東京や福島で暮らす市井の人の姿を対比させながら描く。

震災当時の菅内閣の政治家全員を実名で登場させるなどリアルを追求したため、佐藤監督は「この映画を撮ることがひとつの決断。その決断は今も続いていまして、今日登壇するのも決断が必要だった。変わった映画なので、どういう反響があるのかと考えています」と胸中と明かす。そして「この映画の橘プロデューサーが『この映画を100年、200年先まで残るものにしたい』とおっしゃっていた。僕らも同じ思いでやりました。『人間は本当に無力なのか』という思いで作りました」と熱弁した。

これに対し、原発事故の情報収集に奔走する記者・鍋島役の北村も「先ほど監督が100年、200年とおっしゃっていましたが、本当に残る映画」と同調し、「この映画への参加は大きな決断だった」と感慨深げに語る。また政治家以外は、取材した人々をモデルとしたオリジナルキャラクターであるため「官僚の方々は実在するので、重いシーンが続く。その隙間をすり抜けるように軽妙に演じ、バランスをとっていた。監督と打ち合わせをして、良い立ち位置で登場できた」と説明した。

一方、実在の政治家を演じた菅原と神尾は「(菅直人役の)三田村邦彦さんの大変さを感じた」(菅原)、「衣装合わせの時に三田村さんの写真があって、すごく似ていた。(内閣官房長官・枝野幸男役の)菅原さんもなんとなく似ていたので、『僕だけ全然似ていませんよ』って監督に言った。どういう風に扮装しても似ていないので、どうしようって(笑)」と苦労を明かした。

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