アルノー・デプレシャンが来日、新作恋愛映画「あの頃エッフェル塔の下で」を語る : 映画ニュース

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アルノー・デプレシャンが来日、新作恋愛映画「あの頃エッフェル塔の下で」を語る

2015年10月7日 14:45

来日したアルノー・デプレシャン監督「そして僕は恋をする」

来日したアルノー・デプレシャン監督
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[映画.com ニュース] フランスの名匠アルノー・デプレシャン監督が来日し10月6日、アンスティチュ・フランセ東京で行われた新作「あの頃エッフェル塔の下で」試写会でティーチインを行った。

映画は、人生も半ばを過ぎた外交官で人類学者の主人公が、長い海外生活を終えて故郷フランスへ帰国し、10代後半で経験した生涯で一度の大きな恋と青春を追憶する物語。1996年に発表した「そして僕は恋をする」の主人公と同名のポール・デダリュスが主人公だ。

ポールとエステルというカップルを改めて違った年代、違った作品で描いた理由について、30歳頃のふたりを描いた「そして僕は恋をする」を撮り終わった後、オープニングのナレーションにある「ポールとエステルは10年以上一緒にいる、そして10年以上気が合わない」という言葉が気にかかっており、「そんなに長く一緒にいるのに気が合わないカップルとは何なのか、いつかその謎を解明しなければと思っていた」と明かす。

そして、「お互いが全く違うのに、自分がなるべき人間になるために相手を必要とする、そういうカップルを描くことはとても小説的なテーマだと思った」と説明し、これまで10代の人物を描いたことがなく、若者の映画を撮る必要性を感じたことも本作製作のきっかけになったと話した。

1980年代、パリの大学生だったポールと北フランスの田舎町の高校に通うエステルは、遠距離恋愛で互いの思いを手紙で伝え合う。デプレシャン監督は「二人の愛が終わらないこと、そうしたユートピアの夢を見ていた」というポールが書いた一文について触れ、「よく恋人同士が別れるときに、別れたことが互いのために良かったと言う人がいますが、私にはその意味がよくわかりません。愛は機械や経済のようにうまく機能し、運用されることがよいかのように聞こえてしまいます。彼らは病気にかかったように恋愛をし、それが彼らにとってユートピアで、私が興味を持つことなのです」と恋愛に対する考えを語った。

若き日の主人公ポールとエステルには、存在感あふれる新人俳優カンタン・ドルメールとルー・ロワ=ルコリネを抜てき。デプレシャン監督作の常連で「そして僕は恋をする」でも主人公ポールを演じた名優マチュー・アマルリックが現在のポールを演じた。

そして僕は恋をする」が出世作となり、デプレシャン監督の分身ともいえるアマルリックに対し「私がマチューを作ったと言われますが、彼が与えてくれたすべてのもののおかげで私は映画監督になれた。彼は超絶技巧を持っており、実人生より大きな人物を演じられる俳優。彼のおかげで私の脚本の書き方も変わりました。彼の巨大な才能に対して、私の感謝も巨大です。彼は、傷ついた男らしさを持つ男性性ではなく、ほほ笑むことを知っている男性性を持っている。そして、圧倒的なユーモアのある素晴らしい俳優です」と賛辞を贈った。

あの頃エッフェル塔の下で」は12月から東京・Bunkamuraル・シネマほか全国で順次公開。

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