足立正生監督、9年ぶり新作はカフカ「断食芸人」を映画化 : 映画ニュース

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足立正生監督、9年ぶり新作はカフカ「断食芸人」を映画化

2015年9月25日 15:40

足立正生監督「断食芸人」

足立正生監督
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[映画.com ニュース]足立正生監督の新作映画「断食芸人」の試写会が日本外国特派員協会で9月24日あり、足立監督と詩人の吉増剛造氏、映画史家・比較文学者の四方田犬彦氏が会見した。

足立監督にとって「幽閉者テロリスト」以来9年ぶりの新作となる「断食芸人」は、フランツ・カフカの同名寓話を現代日本を舞台に再構成し、自由に拘束された現代人の生をえぐり出す物語。「リンダ リンダ リンダ」「マイ・バック・ページ」など山下敦弘監督作品の常連俳優山本浩司が主演、前衛演劇の役者陣が参加し、現実と幻想を超えたグロテスクな世界を描き出す。

足立監督は本作の構想について「尊敬するカフカとオーソン・ウェルズの『審判』を考えて撮った作品」といい、「いろんな解釈のあるカフカの短編の中でも、笑い飛ばせる落語のような話、イージーなユーモアではないが、2015年に起こった事を明確にできると思った。大いに楽しんで作った」と話した。

本作に特別出演している吉増氏は「これ以上ないくらい安楽な場所で、詩の心が持続していくような行為を足立組が作ってくれてそこに詩が接続した」と撮影を振り返り、劇中のストーリーに呼応する詩を朗読した。

今年戦後70年を迎えたが、現在の政治的情勢とアーティストの在り方について質問が及ぶと足立監督は「歴史は繰り返すと言いますが、過去ほど悪くなることはないと思います。現状でたらめなことは起こっていますが、それでも前にいけるのでは。革命も映画もやることは一緒」と持論を述べ、四方田氏は「楽観主義は悲観主義に絶対勝つ」というサミュエル・フラー監督の言葉を紹介した。

断食芸人」は2016年春、渋谷ユーロスペースで公開。

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