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【若林ゆりコラム:舞台.com】心も体も踊り出さずにいられない ミュージカル版「天使にラブ・ソングを…」が爽快!

2015年7月26日 04:00

マギー・クレノン・リーバーグとケリッサ・アリントン「天使にラブ・ソングを…」

マギー・クレノン・リーバーグとケリッサ・アリントン
撮影:若林ゆり
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[映画.com ニュース]人との出会い、音楽との出会いが人生を変える。そんな直球メッセージのパワーと音楽の力で、見る者すべてをハッピーにしてくれる映画が「天使にラブ・ソングを…」だ。また最近、リメイク版製作のニュースが飛び込んできたことでも人気の高さが知れるというもの。マフィアの追っ手から逃れるため修道院へと逃げ込むクラブ歌手デロリスは、ウーピー・ゴールドバーグ最大の当たり役となった。そのウーピーが自らプロデューサー役を務めてミュージカル化し、ロンドンとブロードウェイで大ヒットを飛ばした作品が、この「天使にラブ・ソングを…(シスター・アクト)」。日本でも昨年、森公美子・瀬奈じゅんのWキャストで上演され大旋風を巻き起こした本作が(本コラム第6回で森公美子にインタビュー。さらに来年5月・6月には森公美子蘭寿とむ主演で再演が決定)、今度はアメリカ版キャストで上陸する。

今回、デロリスを演じるのはケリッサ・アリントン。映画版とはデロリスの設定が少し変わっているため、若くて快活そのものだ。修道院長役は赤毛のベテラン、マギー・クレノン・リーバーグ。2人からはキラキラした明るいオーラが発散されまくり。まずは2人に、この作品との出会いから聞いてみよう。

ケリッサ「私は友達から『この作品のオーディションを受けるべきだよ、デロリス役にピッタリだから』って言われたの。それからYouTubeで動画を見たりして、知れば知るほどこのミュージカルが好きになっていった。実はそのとき、映画版は見ていなかったの。続編の『天使にラブ・ソングを2』のほうは見ていて好きだったんだけど(笑)。結局、映画の『天使にラブ・ソングを…』を見たのはお稽古が終わって、ミュージカルに出演し始めた後だったわ(笑)。感想は……『あら、これまったくミュージカル版と一緒じゃない!』。細かい設定で変わっているところはあるけれど、伝えている中身はまったく同じだって感じた。私はデロリスでもあるから、自分自身を外側から見ているような感覚もあって、それも面白かったな。そして、やる前に見なくてよかったと思ったわ。ウーピーの芝居に影響されちゃってたかもしれないから」

マギー「出会い方としては、私はまったく対照的ね。映画は見て大好きだったんだけれど、ミュージカル化されていたとはまったく知らなかったの。エージェントから教えてもらって見てみると、ストーリーが素晴らしい、音楽が素晴らしいって大感動。どうしてもこの役をやりたいと思うようになったわ」

映画版と同じように、いや、プロデューサーのウーピーによれば「映画版よりもっとフレッシュでエキサイティングな」お楽しみを味わえるこの作品。映画版との違いでいちばん大きいのは音楽だろう。映画の音楽もよかったけれど、本作は「リトル・マーメイド」や「アラジン」を手がけたアラン・メンケンが音楽を担当しているのだ。

ケリッサ「アラン・メンケンは、70年代の音楽をすごくうまくアレンジしてミュージカルに取り入れているの。教会だとか修道女の世界を舞台にはしているけど、音楽的にはディスコでしょ(笑)。そこがすごく魅力だと思うわ、演じている側にとっても、観る側にとってもね」

マギー「すごくノレちゃう音楽よね! 血が騒ぐというか、踊りたくてウズウズしちゃう(笑)。70年代の音楽言語というのは、パルスを感じるクラブミュージックなの。そこに、アラン・メンケンがゴスペルだとかR&Bの要素をミックスして、実に賢く構成していると思う。そういった音楽のジャンルを知っていると、より楽しめるんじゃないかしら」

いろいろな面で対照的な2人だが、インタビューをしていても息がぴったりなのがよくわかる。この作品はまったく異なる背景や文化を背負った人たちがお互いを受け入れ合い、友情を育む物語でもあるわけだけれど、ケリッサとマギーの間にも本物の友情が育っているという。

ケリッサ「私たちも仕事をしていて、この作品と似たようなことは何度も経験している。水と油と思っていても、知ってみたら素敵だなって思えたりね。パフォーミング・アートの世界では、まったく違う人種や境遇の人たちが寄せ集まってカンパニーを作っているんだもの。まあ私とマギーはとくに、周りのみんなが驚くくらい仲がいいんだけど。だから演じていてもすごく楽しいの」


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PHOTO: (c) JOAN MARCUS
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マギー「周りのみんながやりやすくてラッキーかもね(笑)。ショウビズ界って本当にいろいろな文化から来た人たちがいるし、そういう人たちをすんなり受け入れてくれる場所だと思う。恵まれているわね。そう考えたとき、私たちの演じるキャラクターはまったく状況が違う。デロリスと修道院長はそれぞれ狭い世界に住んでいて、お互いがどういう生活を送ってきたのかまるで知らないし、知ろうとも思っていない。だからこそ、そんな2人に友情が生まれたとき、それがすごく偉大で貴重なものになるのよね。お互いのすべてを受け入れて、友情を感じるようになるんだもの。そのことについて、いま改めて気づくことができたわ(笑)」

そんな風にデロリスと修道院長の心を繫げるのは、パワフルで美しく、心躍らせる音楽の力。演じながら心から共感し、涙をこらえるのが大変、と2人は口をそろえる。

ケリッサ「デロリスが自分の人生にとって何が大事なのか気づく瞬間があるの。それまでの人生は、必ずしもいいものではなかった。彼女にとっては大きな変革よ。それは彼女にとって、自分が生きる理由を発見するということでもあったと思う」

マギー「私の演じている修道院長は、修道女たちの母親のような役割でもあるのね。で、若いシスターがそれこそ大変革を遂げる瞬間は、毎回まるで自分が母親になったかのような感動を覚えるの。自分のベイビー、かわいがっている末っ子が巣立っていくような感じね。自分にはもう連れ戻すことはできない。胸が痛いんだけれど誇らしい。本当に母親の気持ちにさせられるわ」

そしてもちろん、クライマックスのシーンでもたらされる爽快感、開放感たるや! 全米ツアーで各地を回った2人は、どこの会場でも素晴らしい反応を得た、と瞳を輝かせながら語る。大人しいと言われる日本の観客も、きっと踊り出さずにはいられなくなる!

マギー「クライマックスでキラキラの衣装を着て、シスターたちとデロリスとの間に一体感が生まれるシーンは、毎回必ず涙が出そうになっちゃう! 私は舞台で演じながら、お客さんを見渡すのが好きなのね。芸術は人生を模倣し、人生は芸術を模倣する、というのがよくわかるから。私の演じている修道院長はみんなと力を合わせ、音楽の力によって変身を遂げていくの。そしてお客さまの顔を見ていると、その表情が明らかに変わっていくのが見えるわ。そしてカーテンコールの頃には、お客さまもこのショーの一部になっているの。立ち上がって踊ったり、身体でリズムを取ったり一緒に歌ったりしてくれて。それはものすごくパワフルな瞬間よ。俳優としても舞台の上から客席に愛情を感じるし、そういうことが客席でも起こっているというのを感じると、ワクワクして特別な気分になるわ!」

ケリッサ「私も同感! もうひとつ思うのは、ストーリーテリングが最高だってことよ。幕が開いた瞬間には、お客さんたちはこれから自分がどんな感情を味わうことになるのかわかっていない。そう思いながら演じていくのがすごくエキサイティングなの。マギーと私は2人ともそうなんだけど、あまりにもこのショーが大好きだから、私たちがこのショーを愛するのと同じくらいお客さまにも愛してほしいって心から願いながら演じている。同じような気持ちになってほしいし、そうなってくれているお客さまを見ると、最高にワクワクしちゃう! 日本のお客さまはシャイだと聞くけれど、ぜひ思いっきり楽しんでほしいわ」

ミュージカル「天使にラブ・ソングを…(シスター・アクト)」は、8月2日まで東急シアターオーブで上演。(若林ゆり)

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