【全米映画ランキング】「ジュラシック・ワールド」V2。ピクサー新作「インサイド・ヘッド」は2位デビュー
2015年6月23日 17:20
[映画.com ニュース]2本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、2週目にもかかわらず、1億ドル超の興収をあげた「ジュラシック・ワールド」が首位を守り、V2を果たした。
同作の10日間の累計興収は約3億9800万ドルとすでに4億ドル目前。公開週に北米、全世界の両方でオープニング興収新記録を樹立した勢いを保ち、快進撃を続けている。2015年興収の暫定首位である「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」(6月22日現在約4億5000万ドル)を抜いて首位に躍り出るのは時間の問題。最終興収は6億5000万ドル以上になる可能性もあり、北米歴代興収の1位と2位を独占するジェームズ・キャメロン監督のメガヒット作「タイタニック」(1997、2012年/約6億5800万ドル)、「アバター」(2009、2010年/約7億5000万ドル)にどれだけ迫ることが出来るかがこれからの焦点となる。
約9100万ドルのオープニング興収をあげながら2位デビューとなってしまったのがディズニー/ピクサーの最新アニメーション「インサイド・ヘッド」。同作は「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」という人間の感情をキャラクター化して、その人間が行動するまでの感情の対立(脳内の動き)を描き出した作品。レビューは絶賛評が多くを占め、興収でも「トイ・ストーリー3」(2010年/約1億1000万ドル)に次ぐピクサー映画歴代2位となるオープニングを記録する幸先のいいスタートを切った。メガホンをとったのは「カールじいさんの空飛ぶ家」「モンスターズ・インク」のピート・ドクター。声の出演にエイミー・ポーラー、フィリス・スミス、ビル・ヘイダーほか。
そして、約610万ドルのオープニング興収で5位デビューとなったのは今年のサンダンス映画祭で絶賛されたリック・ファムイーワ監督の「Dope」。ギャングや麻薬密売人がうろつくロサンゼルス南西部の町イングルウッドを舞台に、アフロアメリカンのオタク高校生たちによる青春群像がコミカルに描かれる。製作はオスカー俳優のフォレスト・ウィテカー、ミュージシャンのファレル・ウィリアムス、ショーン・コムズほか。
今週末は、マーク・ウォールバーグ主演、セス・マクファーレン監督による大ヒットコメディの続編「テッド2」に、ファミリー映画「MAX」が公開となる。