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東京国際映画祭・椎名保ディレクター・ジェネラルが見据える3年目以降の戦い

2014年11月6日 06:30

第27回東京国際映画祭を振り返る 椎名保ディレクター・ジェネラル「ベイマックス」

第27回東京国際映画祭を振り返る
椎名保ディレクター・ジェネラル
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[映画.com ニュース] 世界に誇れる独自性を維持しつつ、さらなる改革によって発展を目指す。東京国際映画祭のディレクター・ジェネラル就任2年目を迎えた椎名保氏が掲げる理念は、映画祭の真の国際化で一貫している。昨年からフィーチャーし始めたアニメの充実、外国マスコミの招へいなどさまざま新施策を打ち出し、世界的な認知度アップを図った。

前年は会期日程の変更や作品本位に重きを置き、ある程度の手応えはつかんだが「描いたイメージの1割」と辛い自己評価をした椎名氏。だが、今年を終えて「だいたい半分くらいまで一気にきた。残りの半分も自分の中では見えてきた」と飛躍的な進歩を遂げた。その大きな要因が、日本が誇るコンテンツであるアニメだ。

目玉となったのが「庵野秀明の世界」。一時はアニメ部門の創設やアニメだけのコンペ新設なども視野に入れ、国際アニメ映画祭の最高峰といわれる仏・アヌシーも初めて視察した。しかし、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーに相談したところ、「アニメでの勝負なら日本は負けない。今さらコンペでもないし、いろんな作品を集めてくることも他の映画祭でやっている。それよりも日本の監督にフォーカスした形で、東京でしかできないことをやった方がいい」という助言を受け活路が開けた。

「新世紀エヴァンゲリオン」などで知られる庵野監督の作品を、アマチュア時代から直近までの50本以上を一挙上映する大特集。上映本数の増加に伴い、TOHOシネマズ日本橋を新たな会場として設けた。連日、多くの観客が詰めかけ、計5回のトークショーを行って応えた。

「庵野さんの特集をやったことで、オープニングも意識したのかとよく聞かれるが、『ベイマックス』になったのは結果論。オープニングでドラえもんやウルトラマン、キティちゃんといった日本のキャラクターが並んだのも意識したわけではないが、ここまで発展的に進むとは思っていなかった。これは他の映画祭ではマネができない特徴になるなとは思ったね」

一方、「AKB48」などを手掛ける秋元康氏を総合プロデューサーに起用。これは今年初めに安倍晋三首相が秋元氏との新春対談で、「プロデュースをお願いします」と依頼したのがきっかけ。椎名氏も「安倍首相が昨年のオープニングで、コンテンツを海外に発信する意味において、東京国際映画祭を応援するというメッセージを出してくれたことが効いている。もう、国策としてやっていくしかないということで秋元さんに入ってもらえた。予想外だったが、いい風が吹いてきたんですよ」と話す。

オープニングでは、スペシャルアンバサダーとして人気アイドル「嵐」をサプライズで登場させ、新設した「サムライ賞」の受賞者として北野武監督によるトークショーの実現も、秋元氏の貢献が大きい。

「僕たちがやっていることがチームAだとしたら、秋元さんを含むクリエイター集団がチームBとして動いてくれた。実際にやってみて、第1回から知っている人が『最初の頃のお祭りのような華やかさが戻ってきていますね』と言ってくれたんですよ」

さらに、国際交流基金アジアセンターと7年契約を結び、第1回としてタイ映画を特集する「CROSSCUT ASIA」部門を新設。今後も毎年、アジア各国をフィーチャーするだけでなく監督や俳優、そしてマスコミも東京に呼んでアジアでの知名度を高める狙いだ。

「日本ではあまり有名でなくても、その国ではスーパースターという人を積極的に呼べばその国ごとに取り上げてもらえる。来年以降もスターにマスコミ、経済人を巻き込んだ形で、アジア各国で宣伝してもらうことによって、アジア最大の映画祭になっていくはず」

アジア最大といえば、後発の韓国・プサン国際映画祭が思い浮かぶ。椎名氏も当然意識しているが、手をこまぬいているつもりはない。残りの半分を達成する3年目以降に向けた戦いは既に始まっている。

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