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宇宙物理学の松田卓也博士が「トランセンデンス」を解説

2014年6月16日 23:55

著作「2045年問題 コンピュータが 人類を超える日」でも知られる“知の巨人”「トランセンデンス」

著作「2045年問題 コンピュータが
人類を超える日」でも知られる“知の巨人”
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[映画.com ニュース] ジョニー・デップ主演のSFサスペンス「トランセンデンス」の公開を記念し、宇宙物理学者の松田卓也博士による人工知能に関するトークショー付き試写会が6月16日、都内で開催された。

デップ演じる科学者ウィルの頭脳が、死の間際に妻エヴリン(レベッカ・ホール)の手でスーパーコンピュータにインストールされる。意識だけの存在としてオンラインにアクセスできるようになったウィルは軍事機密から金融、個人情報まであらゆる情報を手に入れて究極の進化を遂げ、生命までもコントロールしていくさまが描かれる。

“トランセンデンス”とは「超越」の意味で、人工知能が人類の知能を超えてしまう現象を指す。科学者やIT関係者の間では40年以内に実現するとも言われ、「2045年問題」として一種の流行語となっている。

松田氏は、トランセンデンスを「知能爆発」と表現。2045年の100年前である1945年に広島、長崎への原爆投下に触れ、原子力・核技術の開発と人工知能の技術が「100年の差でパラレルになっている」と主張した。「20世紀前半、世界を支配する武器は戦艦だった。戦後は飛行機および核となった。21世紀は人工知能やロボットです。核武装なんていまや時代遅れ。これからはサイバーウォーの時代です」。

また、こうした開発が従来のように国家主導ではなく、企業主導で行われていくという点も指摘。「Google」がばく大な資金で次々と人工知能やロボットの会社や専門知識を持った会社を買収し、“天才”を自社に取り込んでいることも一例として紹介し、映画のエピソードが「決して夢物語ではない」と語った。

こうした技術の進歩について、ひとりの科学者として「ワクワクする」と語るが、一方でアメリカ、中国といった超大国がトランセンデンスを行ってしまうことへの危機感も口にする。人工知能が人類を超えたとき“それ”は一体何のために、どのようなことを行なうのか。この問いに対して、「分からない。“神”が何をするか分からないのと同じ。よく『人間は感情を持っている』と言いますが、感情は犬や猫、人工知能も持ちうるレベルのものなんです。人工知能を作る人類側が、人工知能にどういったモチベーションを持たせるかが重要。もし人類への恐怖ばかりを(プログラムで)持たせても危険かもしれない」と答えていた。

トランセンデンス」は、6月27日の先行公開の後、28日から全国公開。

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