ドキュメンタリーとして史上初の快挙 べネチア金獅子賞受賞作の公開決定

2014年3月13日 07:00


「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」の一場面
「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」の一場面

[映画.com ニュース]2013年のべネチア国際映画祭で、ドキュメンタリーとして史上初めて金獅子賞を受賞したイタリア映画「SACRO GRA(原題)」が、邦題「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」として、今夏公開することが決定した。

ジャンフランコ・ロージ監督がイタロ・カルビーノの名著「見えない都市」にインスパイアされ、ローマを囲む高速道路GRA周辺部に住む人々の暮らしを叙情的に描き、その風景の中から見えてくる欲望と混沌、輝かしい未来と取り残された者たちの心模様を映すドキュメンタリー。

昨年のベネチア映画祭では、ベルナルド・ベルトルッチ監督、坂本龍一らが審査員を務め、「この受賞はドキュメンタリーが劇映画と同じ存在意義を持つことを証明した。審査員は皆、この作品の持つ詩的な魅力を感じた」と審査委員長のベルトルッチ監督は、本作の最高賞選出理由を明かしている。

ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」は今夏よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。また、4月27日から東京で開催されるイタリア映画祭での上映も決定している。

Amazonで今すぐ購入

DVD・ブルーレイ

Powered by価格.com

関連ニュース