伝統のエランドール賞、若手男女6人受賞 天野アキ&大和田常務降臨も
2014年2月8日 13:30
[映画.com ニュース] 日本映画テレビプロデューサー協会の「2014年エランドール賞」授賞式が2月6日、都内のホテルで開催された。映画、テレビドラマのプロデューサー、若手俳優を表彰する伝統の賞。俳優を対象にする新人賞は、綾野剛、木村文乃、東出昌大、能年玲奈、福士蒼汰、橋本愛の6人が受賞し喜びのスピーチ。また、能年が「あまちゃん」の天野アキになりきれば、「半沢直樹」で大和田常務を演じた香川照之もプロデューサーの祝福に駆けつけた。
エランドールは、フランス語で“黄金の飛翔”の意。新人賞は、1年(12月1日~翌年11月30日)を通じ、映画、テレビドラマで最も活躍した将来有望な新人俳優に贈られる。1956年の第1回では故石原裕次郎さん、高倉健らが選ばれ、その歴史伝統の重みから、業界の数ある賞の中でも、最も権威あるもののひとつ。
綾野は昨年、映画「ガッチャマン」「夏の終わり」、テレビ「八重の桜」「最高の離婚」「空飛ぶ広報室」「LINK」とフル回転。なかでも航空自衛隊を描いた「空飛ぶ広報室」に思い入れを示し、「これまで支えてくれたマネージャー2人をはじめ、あらゆる関係者に捧げたい」とトロフィーを掲げた。
木村は、映画「今日、恋をはじめます」「すべては君に逢えたから」、テレビ「雲の階段」など最多7作で活躍も「私なんかが(賞を)もらっていいのか」と謙虚に。「いっそう“階段”を上っていけるように」とさらなる高みを見据えた。
東出、能年、福士、橋本はテレビ「あまちゃん」組。東出は、2012年の映画「桐島、部活やめるってよ」で俳優デビューし、「あまちゃん」に続き現在放送中の連続テレビ小説「ごちそうさん」でも好演。自身のダイジェスト映像を「観客のように」楽しみ、「今後は新人ではなくなる。仕事にもっと責任を持てるよう頑張りたい」と力を込めた。
一方、能年は「あまちゃん」同窓会となった会場に笑顔満開。特別賞を受賞した制作チームを天野アキになりきって祝福すると、自身の表彰では「作品に出させていただいたこと、『あまちゃん』を好きになっていただいた方がいたこと、素敵な賞をいただけたこと、すべてに感謝します。『あまちゃん』大好き!」と精一杯思いを伝えた。
2011年の仮面ライダー主演から右肩上がりの福士は「出会うひとりひとり、作品ひとつひとつに影響を与えてもらい、勉強させていただき、自分の良いところ悪いところもわかってきたんじゃないかと思う」と振り返り、「いただける役はすべてやりたい。アクションのある役をやってみたい」と貪欲に語った。
昨年は「あまちゃん」だけでなく映画・テレビ6作に出演した橋本は「今年も何本か公開(放送)があるので、ご覧ください」とアピール。「私は仲悪いと思っていないので」と冗談を交えて「あまちゃん」組との再会を喜んだ。
受賞者を祝いに華やかな顔ぶれが駆けつけたが、「半沢直樹」のテレビ部門プロデューサー賞受賞には、大和田常務役の香川が登場し、熱烈スピーチで喝采をさらった。(映画.com×文化通信.com)
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