【全米映画ランキング】マイケル・ベイの新作「Pain & Gain」が首位デビュー
2013年4月30日 21:30
[映画.com ニュース] サマーシーズン突入前の全米ボックスオフィス。先週末は、「アルマゲドン」「トランスフォーマー」シリーズのヒットメーカー、マイケル・ベイ監督の最新作「Pain & Gain」が公開され、約2000万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
同作は、ここ数年「トランスフォーマー」シリーズに掛かりきりだったベイ監督が、マッチョスターのマーク・ウォールバーグ、ドウェイン・ジョンソンと組み、「アイランド」(2005)以来8年ぶりの単独作として監督した実話ベースの犯罪コメディ。マイアミのしがないボディビルダー、ダニエル(ウォールバーグ)と出所したばかりの犯罪者ポール(ジョンソン)は、ジムの常連で羽振りのいいビジネスマンを拉致し、財産を強奪するが、その後、追い詰められていくというストーリー。ベイ監督作なので、例によって批評家受けはいまいちで、オープニング興収もなんとか首位デビューを飾る程度に止まった。共演はアンソニー・マッキー、トニー・シャルーブ、ケン・チョン、エド・ハリス。ちなみにベイ監督は再度ウォールバーグと組む「トランスフォーマー4」の公開が来年7月に控えている。
2位は約1700万ドルを稼いだトム・クルーズ主演のSFサスペンス「オブリビオン」。10日間の累計は約6500万ドルに。約1000万ドルの興収で3位につけた野球伝記ドラマ「42(原題)」は、17日間の累計が約7000万ドルに到達した。
そして、約760万ドルのオープニング興収で4位デビューとなってしまったのは、恋愛コメディ「The Big Wedding」。ロバート・デ・ニーロ、ダイアン・キートン、キャサリン・ハイグル、アマンダ・セイフライド、スーザン・サランドン、ロビン・ウィリアムズ、トファー・グレイス、ベン・バーンズら新旧の人気スターを揃えた群像劇だったが、淋しい結果に終わってしまった。
その他、昨年のカンヌ国際映画祭でコンペティション部門に選出され、批評家から高い評価を受けていたジェフ・ニコルズ監督(「テイク・シェルター」)の新作「Mud」が公開され、圏外11位に。米南部ルイジアナを舞台に、逃亡中の殺人犯を助ける少年2人の冒険が描かれるサスペンスドラマで、マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、サム・シェパードらが出演。
今週末からは、サマーシーズンに突入。先陣を切るのは、すでに日本を含むアジア各国、ヨーロッパで先行公開され大ヒットを記録している「アイアンマン3」(ロバート・ダウニー・Jr.主演、シェーン・ブラック監督)。記録破りのオープニング興収が期待されているが、果たして。