綾瀬はるか主演NHK大河「八重の桜」に西島秀俊、メイサら豪華キャスト 剛力は感涙
2012年5月30日 16:01

[映画.com ニュース] NHKは5月30日、綾瀬はるかが主演する2013年度の大河ドラマ「八重の桜」に出演する、キャストを発表した。同志社大を創設した新島襄の妻で、日本初の篤志看護婦として日清戦争、日露戦争に同行した“日本のナイチンゲール”新島八重(綾瀬)の生涯を描く大河ドラマ52作目。八重の兄・山本覚馬役に西島秀俊が起用されたほか、長谷川博己が八重の夫・川崎尚之助役で大河初出演を果たす。
西島は「卓越した先見性と困難に立ち向かうエネルギーをもち、義に生きることを美徳とした男。やりがいがあるし、魂をこめて演じたい」と抱負のコメント。長谷川演じる尚之助は、八重の最初の夫で「あまり知られていない人物で、(八重とは)後々別れることに。その理由にミステリがありそう」と初大河に武者震いだ。
また、八重の幼なじみである日向ユキを剛力彩芽、八重のライバル・中野竹子を黒木メイサが演じ、ともに大河初出演。剛力は「大河に出るのが夢だった。まだまだ未熟だが、人間らしさと日本人らしさをたくさんの方々に伝えられれば」と思わず涙ぐむ場面も。10月に第一子出産を控える黒木にとっては、出産後の初仕事になる予定で「何かを守って生きること、そして人として生きる勇気と力を伝えたい」と“女優復帰”の意気込みを語った。
ベテラン俳優で、舞台となる福島県出身の西田敏行が苦悩する藩祖以来の名門・西郷頼母を演じ「このドラマを避難所や仮設住宅で見る人もいるはず。大河を通して、こんなにも美しく立派に時代を生き抜いた人がいると知ってほしい。ぜひ矜持を取り戻すきっかけになれば」。共演者が自身の役柄について「あまり知られていない」と口をそろえるなか、「福島県では知らない人はいない人物ばかり。100%知ってますから、自信をもって演じてください」と笑いを交えながら、エールをおくった。
この日、発表されたキャストは西島、長谷川、剛力、黒木、西田をはじめ、松重豊(八重の父・山本権八)、風吹ジュン(八重の母・山本佐久)、長谷川京子(覚馬の妻・山本うら)、工藤阿須加(八重の弟・山本三郎)、綾野剛(会津藩最後の藩主・松平容保)、玉山鉄二(会津の若き知将・山川大蔵)、池内博之(最後の主席家老・梶原平馬)、斎藤工(悲劇の貴公子・神保修理)、稲森いずみ(会津女性たちの憧れ・照姫)、中村獅童(最後まで戦い続けた鬼神・佐川官兵衛)。
主演を務める綾瀬は、豪華な共演者の面々に「緊張と期待で胸がいっぱい。力を合わせて支えあいたい」と気持ちも新たに挨拶。「八重を通して、私自身もブレない強さと他人への優しい気持ちを学びたい」と抱負を語っていた。
新島八重は会津藩の生まれで、戊辰戦争では自ら銃を手に戦ったという逸話から“幕末のジャンヌダルク”とも呼ばれ、会津戦争での敗北を機に知識と教養を生きがいとする。封建的な風潮が残るなかで、夫・新島襄を「ジョー」と呼び捨てにし、世間から悪妻扱いされるも、夫は八重をハンサムウーマンと称した。脚本を手がけるのは朝ドラ「ゲゲゲの女房」で知られる山本むつみ。今年9月からクランクインする予定で、2013年1月から放送される(全50回予定)。
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