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「奇跡」外国人記者向けティーチインで是枝監督に質問殺到

2011年6月9日 14:30

外国人記者向けティーチインに出席した是枝監督「奇跡」

外国人記者向けティーチインに出席した是枝監督
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[映画.com ニュース] 是枝裕和監督の最新作「奇跡」の外国人記者クラブ向けティーチインが6月7日、日本外国特派員協会(東京都千代田区)であり、是枝監督が出席した。約140名の外国人記者から次々と飛び交う様々な質問に、是枝監督は一つ一つに丁寧に対応した。

両親の離婚で鹿児島と福岡に離れて暮らす兄弟が、九州新幹線の開業の日に、博多と鹿児島をそれぞれ発つ一番列車がすれ違う瞬間に起こると言われる“奇跡”を目撃し、願いをかなえようと旅に出る姿を瑞々しく描き出す。

本作の英題は、「I Wish」とした。「奇跡」とニュアンスの違いを感じるという意見に是枝監督は、「『ミラクル』だと少し宗教的な感じがしてしまうし、作品の内容が願いを叫ぶというところが一つのキーになっているというのもあって、映画の中では“奇跡”は“叶う”のではなく、“願う”という意味で、英語タイトルは『I Wish』とつけました。僕はタイトルを気に入っています」と説明。ニューヨーク在住の女性とともに考案したという。

2004年に当時子役の柳楽優弥が、カンヌ映画祭で史上最年少の最優秀男優賞を受賞した「誰も知らない」も、本作同様子どもたちが主人公であった。本作は、是枝監督の娘が10歳になったら見せたい作品だという。「子どもたちがスクリーンからはみ出すくらい、寝ていたり笑っていたりしているので、そういう事をとらえたい、届けたいと思っています。それを僕はメッセージとして伝えたいです」と話し、複数の子どもを登場させる理由については「子どもは複数でいると勝手な事をはじめて化学反応を起こします。どのこの隣に誰をおこうか?等は考えてオーディションをしましたが、人数は特に決めていませんでした」と説明した。

誰も知らない」に比べ、「奇跡」は前向きな作品だと指摘されると、「前作まで一緒にやっていた自分の父親的存在のプロデューサーが亡くなってしまって、この作品はまず自分を元気にする為に作りたかった」と明かし、「主人公の兄弟(まえだまえだ)が何しろ元気で、ふたりに委ねてみようという気持ちになったんです。あのふたりに従うことで、一歩、半歩前向きな映画になったと思います。日常にかけがえのないものがあるということを伝えたいということは変わりません」と語った。

奇跡」全国公開は6月11日から。

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