阿部寛「テルマエ・ロマエ」で古代ローマ人に ヒロインは上戸彩

2011年4月18日 07:01


「テルマエ・ロマエ」で古代ローマ人に扮する 阿部寛(左)とヒロイン・真実役の上戸彩
「テルマエ・ロマエ」で古代ローマ人に扮する 阿部寛(左)とヒロイン・真実役の上戸彩

[映画.com ニュース] 古代ローマの浴場と現代日本の風呂をテーマにしたギャグ漫画「テルマエ・ロマエ」が、実写映画化されることになった。古代ローマ帝国の浴場設計技師の主人公ルシウスに扮するのは、阿部寛。また、漫画家を目指すヒロインの日本人女性・真実を、上戸彩が演じることも発表された。

イタリア人の夫をもつ気鋭の漫画家ヤマザキマリの同名コミック(「月刊コミックビーム」で連載中)が原作で、「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」をダブル受賞している。タイトルは「ローマの風呂」を意味し、累計発行部数はすでに250万部を突破する人気ぶりだ。

同作は、アイデアに煮つまった設計技師ルシウスが、友人に誘われて訪れた公衆浴場で現代の日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは、「平たい顔族(=日本人)」。日本の風呂文化に衝撃を受け、これまでの価値観を覆されたルシウスは、そのアイデアを古代ローマに持ち帰り名声を得ていく。

阿部は、原作の視点を絶賛し「時代、国境を越えて裸の人と人との付き合いがほのぼのとしていて、なごまされるコミカルな原作だが、映像では古代ローマ人ルシウスの役を大真面目にやりたい」と意気込んでいる。一方の上戸も、「古代ローマと現代日本を行き来するという設定、阿部さんの演じるルシウスが面白すぎなので、私も負けないように、平たい顔族代表として真実を思いっきり演じたいと思います」と並々ならぬ意欲をのぞかせた。

壮大でファンタジックなコメディ大作となる同作は、3月14日に伊ローマでクランクインした。同国最大の映画撮影所チネチッタにある、古代ローマの巨大オープンセットでロケを敢行。これには原作者のヤマザキも大興奮で、「原作を越えてしまいそうな大作になりそうでびっくり。阿部さんは実に見事にルシウスを演じておられ、イタリア人スタッフも『本物のローマ人みたいだ』とつぶやいていました」と舌を巻いている。

脚本を「クローズZERO」の武藤将吾が手がけ、「のだめカンタービレ」の武内英樹監督がメガホンをとる。5月上旬にクランクアップを予定。「テルマエ・ロマエ」は、2012年に全国で公開。

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