「鉄男」秘蔵メイキング映像には塚本監督の“美学”がギッシリ

2010年6月10日 20:05


塚本監督こだわりの製作風景は要チェック
塚本監督こだわりの製作風景は要チェック

[映画.com ニュース] 塚本晋也監督最新作「鉄男 THE BULLET MAN」の秘蔵メイキング映像を独占で入手した。

同作は、塚本監督の代表作「鉄男」誕生20周年を記念して、リメイクでも続編でもなく、新たなバージョンとして製作された最新作。東京で妻子と幸せに暮らしていたアメリカ人サラリーマンのアンソニー(エリック・ボシック)が突如、何者かに息子を殺され、その怒りとともに全身が鋼鉄の塊と化す姿を描く。

メイキング映像は2種類。埼玉・川口の工場跡地を改造したスタジオで撮影された「激突シーン」(http://eiga.com/movie/54774/video/7/)と、東京・池袋で撮影の「ビルのすき間・クライマックスシーン」(http://eiga.com/movie/54774/video/8/)。いずれも劇中屈指のアクションシーンの舞台裏だ。

映画の見どころのひとつでもある、天井をはうように移動するアンソニーは、天地を逆にしたセットを準備しカメラを180度回転させて撮影していることが分かる。クライマックスの高層ビルの谷間での撮影も、ビルの地下のすき間でカメラや役者、スタッフ全員が横になりながら、あたかも縦に見えるような撮影を行っている。

さらに、塚本監督が演技指導や演出だけでなく、撮影用カメラを回したり壁の美術の塗装を行う様子、役者としてアンソニーと敵対する“ヤツ”を演じる姿も映し出されている。同映像からは、CGを使わずアナログ撮影にこだわる塚本監督の“美学”ともいうべき製作風景を垣間見ることができる。

鉄男 THE BULLET MAN」はアスミック・エース配給で公開中。

そのほかのメイキング映像は、同作公式サイトでも公開されている。

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