川村陽介、ダンテ・カーバーが苦労と達成感を語る。「風が強く吹いている」
2009年10月21日 11:29
[映画.com ニュース] 第22回東京国際映画祭に特別招待作品として出品された「風が強く吹いている」が10月20日、会場の東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、大森寿美男監督、出演者の川村陽介、ダンテ・カーバーが舞台挨拶に立った。
直木賞作家・三浦しをんの同名小説が原作。映画は小出恵介、林遣都が主演で、箱根駅伝出場に情熱を注ぐ素人陸上部の奮闘を描く。長距離走が苦手だったという川村は、「夏合宿でトレーニングしたが、最後まで不安は残っていた」と述懐。撮影中は、共演者たちの走りがレベルアップするさまに、「負けてらんねえなという気持ちだけが糧だった」と当時の心境を明かし、「ぜひ僕らの臨場感、熱、気迫を感じてもらえれば」と自信のほどをアピールした。
留学生役で日本語の台詞にもチャレンジしたカーバーは、「本番前、最低100回は台詞の練習をした」と苦労を語ったほか、真冬の撮影を振り返り「寒いなか大変だったが、チームとして走るのは温かい経験だった。泣けるシーンも笑えるシーンもあるので、ぜひ見てください」とこちらも達成感に満ちた表情だった。
大森監督は、「駅伝は個人戦であり、チームプレー。世界的にも独特な、日本人のソウルが生み出したスポーツなので、外国の方にも楽しんでいただきたい」と国際映画祭を意識し、観客にメッセージをおくった。
「風が強く吹いている」は10月31日から全国で公開。