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笑福亭鶴瓶は得体の知れない人。「ディア・ドクター」監督に聞く

2009年6月26日 12:00

モントリオール映画祭コンペ部門に出品が決定「ディア・ドクター」

モントリオール映画祭コンペ部門に出品が決定
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[映画.com ニュース] 「ゆれる」で数々の映画賞を受賞した西川美和監督が、笑福亭鶴瓶を主演に迎えて描く新作「ディア・ドクター」は、へき地医療と医師の失踪事件をめぐる人間ドラマ。映画の公開を前に、西川監督に話を聞いた。

「映画監督という職業は、本物かニセモノか判断するのは観客の価値観によるので、永久に答えが出ないんです」と話す西川監督は、前作「ゆれる」が高く評価されたことで、逆に映画監督と呼ばれる自分自身に違和感を覚え、それをきっかけにニセモノの物語を描こうと思ったのだとか。では、なぜ医者という職業に焦点を当てたのか。「免許が必要な職業は本物かニセモノかが明確に分かるし、普通の生活をしていて『この人がニセモノであっては困る』と感じる職業を思い浮かべたとき、医者が一番身近な存在だったんです」

物語を構築する上で監督自身の入院体験も役立ったそうで、「都内の大学病院に入院したんですが、医者にとって私はごく軽い症例の1つに過ぎず、彼らは患者個人が感じていることなど興味を持つ暇もなく働いていました」と語る。そんな実体験と真逆に位置するのが、本作で描かれるへき地医療。「この患者は薬をこうしないと飲まないとか、現代医療の常識からすれば意味のないこともやってるんですが、そうすることで患者は安心できる。もちろん抱える患者の数の問題もありますが、これがへき地で働く医者の技術であり、都会の大病院で求められる技術の質とはまったく違うようでした」


「ディア・ドクター」より「ディア・ドクター」

「ディア・ドクター」より
(C)2009「Dear Doctor」製作委員会
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そんな監督のリサーチに基づいて生まれた主人公・伊野役を演じるのは、日本人なら誰もが知っている笑福亭鶴瓶。誰もが知っているゆえに、監督も鶴瓶自身もまずは「笑福亭鶴瓶」のイメージをなくすことを目指したという。「鶴瓶さんは一緒にいればいるほど得体の知れない人です(笑)。とにかく人を喜ばせたいという本能が強くて、それは善意に基づくのか、というとそういうことでもないんでしょうけれど、人を喜ばせることが純粋に快楽なんだと思うんです。言うなれば自己満足なのかも知れないんだけど、本当に周りを喜ばせてしまうからそれ以上の結果になるんです」と鶴瓶の人物像を分析する。

「実はそこが伊野と似ていて、この役で一番こだわったのは『善人ではないが、目の前の人の要求に応えてしまう自分の無さ』という点だったので、私は知らずに役と似た人をキャスティングしていたんだなと、今になって思います」

ディア・ドクター」は、6月27日より公開。

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