アルモドバル監督が「神経衰弱ぎりぎりの女たち」を米TVシリーズ化
2009年4月27日 12:00
[映画.com ニュース] スペイン人監督ペドロ・アルモドバルが、87年の映画「神経衰弱ぎりぎりの女たち」を米FOXネットワークにてTVシリーズ化し、そのプロデュースを務めることが米ハリウッド・レポーター誌より発表された。
その脚本家に雇われたのは、米ABCの人気医療ドラマ「グレイズ・アナトミー」のミミ・シュミーア。4時間のミニシリーズになる模様で、彼女によると、「仲良く長年つき合っている女性たちのグループを描いた郊外型ドラマ」になるという。
アルモドバル監督・脚本によるカルメン・マウラやアントニオ・バンデラス主演のオリジナル映画「神経衰弱ぎりぎりの女たち」は、スペイン・マドリードを舞台に、恋人に捨てられた声優の女性など、恋に悩む女性たちの心理のあやを風刺たっぷりに映し出したブラックコメディで、世界的にヒットしたベネチア国際映画祭脚本賞受賞作。
同監督の作品が脚色された例としては、07年にロンドンで舞台化された「オール・アバウト・マイ・マザー」(98)がある。
アルモドバル監督の新作は3月にスペインでプレミアが行われた「ブロークン・エンブレイシズ」で、来月のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品される。主演は「ボルベール/帰郷」のペネロペ・クルスで、アカデミー助演女優賞を受賞した「それでも恋するバルセロナ」(6月27日公開)でも魅了した黒髪をブロンドに染め、セクシーな美女として登場する。