黒沢清監督「トウキョウソナタ」がカンヌ映画祭ある視点部門審査員賞!
2008年5月27日 12:00
[映画.com ニュース] 5月25日に閉幕した第61回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品されていた、黒沢清監督の「トウキョウソナタ」が審査員賞を受賞した。
黒沢監督はすでに帰国していたが、受賞の知らせを受けて「驚きました。僕たちが家庭の中で抱えている小さな問題は、どうやら世界の問題でもあったようです。この受賞の喜びを仲間たちと分かち合いたいと思います」とコメントを発表。授賞式には代理人が出席し、トロフィーを受けた。
同作は、東京に住む平凡な4人家族が、それぞれの悩みや葛藤を抱えながら絆を少しずつ深めていくというストーリー。17日金曜日の夜に行われた正式上映には、黒沢監督ほか、香川照之 、小泉今日子 、小柳友、井之脇海ら4人の家族を演じた俳優全員も出席。およそ1000人収容の会場であるドビュッシー劇場が満席になるなど大きな注目を浴び、観客の中にはレオス・カラックス監督、ウォン・カーウァイ監督らの姿も見られた。
なお、ある視点部門の最高賞は、カザフスタンのセルゲイ・ドボルツェボイ監督による「Tulpan」が受賞した。
「トウキョウソナタ」は今秋、恵比寿ガーデンシネマほかにて日本公開予定。