ウソトホント

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ウソトホント

解説

自主制作のミュージカル青春劇「隣人のゆくえ あの夏の歌声」で注目されたものの、2022年に急逝した柴口勲監督の遺作。ままならない時代に生きる若者たちの怒りや社会への警笛などを、再び独自のミュージカル仕立てで描いた。

14歳のアイは支配的な両親のもと、出口のない迷路をさまようような毎日を送っている。同級生のユウが暮らすファミリーホーム「らくちん堂」に出入りする彼女は、そこに暮らす個性的な住人たちと交流するときだけ心が和らぐ思いでいたが……。

42歳を過ぎてからサラリーマンをしながら映画制作をはじめた柴口監督は、短編「ひこうき雲」「夏を撮る」などで徐々に評価を高め、2016年に手がけた長編「隣人のゆくえ あの夏の歌声」は2017年に劇場公開され、リバイバル上映が繰り返されるなどカルト的な人気を集めた。集大成的な作品となった本作「ウソトホント」がMOOSIC LAB 2023で上映される前に倒れて帰らぬ人となった。

2022年製作/82分/日本
配給:灯台守・柴口組
劇場公開日:2023年8月12日

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映画レビュー

2.5グラフギアとはなかなか渋い

2023年8月14日
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悲しい

幸せ

DV親父と抗えない母親と共に暮らすJCのアイと、同じクラスになって知り合ったファミリーホーム楽ちん堂で暮らすユウの話。

学校帰りの河原で初めて会話をした名前も知らない同級生が、ある日パンを万引きしているところに遭遇し、声をかけて友人になって行くストーリー。

ファミリーホームが何かを知らず、なんとなく普通の家とは違うとは思いつつも、居心地の良い友人宅の楽ちん堂に頻繁に訪れる様になるアイと、彼女の家の事情を知ることになる楽ちん堂の大人たち。

何が言いたいのか良く判らないシーンがあったり、シーン展開がスムーズじゃなかったりと粗いところも多かったけれど、重くなりそうなテーマをミュージカルにして軽妙にみせていて、泣かせに行くのではなく考えさせる作品という感じで、なかなか良かったんじゃないかな。

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Bacchus