劇場公開日 2024年3月15日

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「我輩はカモである」FLY! フライ! 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0我輩はカモである

2024年4月4日
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鑑賞方法:映画館

近くの公園の池に来ていたカモたちも、春の訪れとともに次第に去っていった。そんな惜別の思いもこめて、このアニメを見てみようかと。
ふたを開けてみたら、とにかく全編アクションやギャグが過剰で、作画のデフォルメも大げさ。あわただしくけたたましく、目まぐるしくて閉口した。
カモ視点で描いているのでやむを得ないことかもしれないが、鳥料理を作る人間を悪役にするのは(ケンタッキーフライドチキンやがブリチキンや世界の山ちゃん好きとしては)違和感がある。例えば、キツネが主人公の物語ではウサギを捕食するのは何とも思わないのに、ウサギが主人公の物語では途端にキツネが極悪の設定になるのと同様に。
異なる種のカモに恋するのは、交配できないので無理筋だと思うし、飼われていたアヒルがいきなり何千キロも飛ぶというのは無謀だ。
小さな世界に閉じこもっていた者が広い世界に羽ばたくというのは聞こえがいいが、渡り鳥の場合は毎年往復するので、また最初の池に戻って来ることが前提になる。なので、そこまで自由への希求というイメージにはつながらないと思うのだが。

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梨剥く侍