配信開始日 2023年6月30日

ニモーナのレビュー・感想・評価

全9件を表示

4.0次世代テクスチャー映画の一本

2023年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

『スパイダーマン:スパイダーバース』以降の3DCGアニメーションのデザインとテクスチャーの変化の潮流の一つを担う作品だ。それぞれの物語にそれぞれにふさわしいテクスチャーがある。このグラフィック・ノベル的なテクスチャーが動くことの気持ちよさ。表情も多彩でCGの硬さを感じさせないし、重さの表現もしっかりしている。ビジュアル的にはファンタジーに寄っているわけだけど、人形的な存在をフォトリアルな世界で動かすよりも、質量を持った人物として強く認識させてくれる。世界観も中世の騎士とお城の世界と近未来を融合させたもの。これだけテクノロジー」が発達した世界で騎士道精神が残っているのは面白い。
いたずら好きで悪役を志望するニモーナは、変身能力を持つ。ニモーナが濡れ衣を着せられた騎士バリスターに無理やり協力すると、凸凹コンビが誕生。どちらも世間から弾かれた者同士、いがみ合いながらも絆が生まれていく。良いバディものであった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
杉本穂高

3.5バリスター

2024年4月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2024年4月26日
映画 #ニモーナ (2023年)鑑賞

庶民出身初の騎士になろうとした男が、女王殺しの濡れ衣を着せられる

変幻自在の能力を持つ少女ニモーナと出会い、無実の罪を晴らすために奮闘する

アニメにもLGBTQが取り上げられるのは時代の流れなのかな

コメントする (0件)
共感した! 0件)
とし

4.0ニモーナは女の子じゃない

2024年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

映画.comの公式の説明がニモーナのことを「少女」と呼んでる時点で、商業的にも娯楽的にも文化的にも道徳的にもマイナスでしかない(笑。ひどすぎるので映画.comには訂正してほしい。

女の子でも男の子でも人間でもないニモーナが、どれほど素晴らしいか、この映画を見るとよくわかる。ニモーナはとても辛い思いをしたけど、受け入れてくれるバリスターがいるから自分らしく前に進めたのだと思う。それを「女」と呼んではばらかない映画.comもレビュワーも、ニモーナの絶大な力の前で滅ぼされてしまえ。

原作漫画は昔、Webで無料で公開されてたから全部読んだことがある。よく覚えてないけど、漫画からはだいぶ違った設定・ストーリーになっていると思う。でも漫画でもニモーナは人間じゃないしバリスターもアンブロウシウスもゲイだ。漫画でもアニメでも、複雑で魅力的な登場人物たちから目が離せないし、共感して応援してしまう。この体験こそが、漫画やアニメから離れた自分たちの現実の中で、「自分とは違う人」に対して拒絶せずに理解を試みる基礎になるのだと思う。そういった意味で、こういうアニメを子供に見せるのは非常に大事なことだし、大人だってスルメみたいに何回も噛みしめて意義を深めていくべきだと思いマス。

あと別にニモーナが女の子じゃないこととか誰がゲイかとか、そういう情報がネタバレだとか思う人はちょっと落ち着いた方がいいと思う。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
TK_Film

3.0アニメの未来

2024年3月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アニメはアニメ、表現方法は一つしかないと思ってたらCGアニメが登場して、
この2つだけかと思ったら
また新しい表現が出て来た。
この絵の感じを何と言うか分からないのだけど、
このCGと絵の間のようなスタイルはスゴく好みです。

ストーリーは王道だけど、
観ててワクワクする絵作りでアニメの明るい未来を
感じさせてくれた。

せっかく騎士の世界のまま
近未来になった設定だったので騎士アクションを
もっと見せてくれたらなとは思ったけど、
魔女狩りのようなヴィラン設定だったり
BL風味だったり
面白い仕掛けもたくさんあって見応えありました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
奥嶋ひろまさ

4.5バリスターとニモーナ‼️

2024年2月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

ストーリーとしては昔からある王道の物語‼️濡れ衣を着せられた男、陰謀に巻き込まれた男が自らの無実を証明し、真犯人を見つけ出すため、協力してくれる相棒とともに奔走する‼️ヒッチコック作品などでよく見られるシチュエーション‼️それを今回は2Dのアニメーション‼️「ブレラン」や「マイノリティ・リポート」を思わせる近未来なのに、主人公が鎧をまとった騎士といった、近未来と中世が融合したような不思議な世界観‼️主人公バリスターは有色人種であり、同性愛者というLG BTや多様性を反映したキャラ設定‼️そしてクジラやゴリラなど、どんな生物にも変身できる不思議な女の子ニモーナとバリスターとのバディ・ムービー的面白さ‼️そしてモンスターとして周りの人々から阻害されて生きてきたニモーナの哀しみ‼️これら様々な味付けをして多様性じゃないですが、どんな人たちにでも楽しめる普遍的な物語を創造しています‼️ぜひディズニーのアニメーション部門の方々にも観て欲しいですね‼️自らを犠牲にしてバリスターを助けたニモーナが、実は生きていたことを思わせるバリスターのラスト・カットとセリフがたまらん‼️ニモーナ‼️

コメントする (0件)
共感した! 2件)
活動写真愛好家

4.0たくさんの学びが詰まってる

2024年2月7日
iPhoneアプリから投稿

キュートでポップ、テンポも良くて分かりやすい大人も子供も楽しめるエンタメ作品でありながら、とても学びの多い傑作アニメ。
自分と違うモノへの偏見、伝統や常識に縛られて思考を止めてしまうことの恐さ、居場所がないことの不安と、あることの幸せ。
サラッと描かれるやり取りに、たくさんハッとしたし、心が動きました。

道徳的な面での素晴らしさは勿論ですが、ニモーナとバリスターのバディが楽しくて最高!特にサメバージョンでのダンスシーンがお気に入り♪
劇場で観たかったー!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
まだまだぼのぼの

4.0嫌われ者同士から多様性へ!みんなの心動かす友情

2023年9月7日
Androidアプリから投稿

心掴まれるエモーショナルなストーリーにポップで美しいアニメーションが描き出すLGBTが当たり前にある多様性の世界。それは騎士道とテクノロジーの一種アナクロニズム的世界観も(ex.ナルト)。感情的に満たされる寓話で、今年Netflixアニメ映画部門大本命。
うっかり女王様を殺しちゃった?まさか!復讐を手伝う?! そんな彼の前に現れたサイドキック志望クロエ・グレース・モレッツ✕リズ・アーメッド=ボイスキャストに似ているキャラクター。濡れ衣を着せられた、血筋無しの庶民上がり騎士と動物やなんにでも変身できる不思議な能力を持った少女のはぐれ者凸凹コンビが、思う存分にアクションとコメディしながら相棒になっていくさまは娯楽性高く痛快で、かつその後の展開含め心奪われ完璧に持っていかれる。そんな愛しさがある。
もしかして彼女はモンスター?暗闇に戻りなさい…胸打つモンタージュに、相棒になりたがるよく喋る元気いっぱいキャラ描写も途端に切なく生きてくる背景。本当に恐れるべき"モンスター"は何なのか?2人の関係を掘り下げるお手本。大好き『ヒックとドラゴン』などにも通ずる、古くからの慣習や先入観抜きに対話することの大切さ。終わり方まで含め完璧。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
とぽとぽ

3.0多様性

2023年8月4日
PCから投稿

ニモーナは映画内世界の神話にでてくる獣だが実態は子供。受け容れられると大人しいが疎外されるとむくれる。人から邪魔扱いされてニモーナはグレた。騎士団から放逐されたバリスターとコンビを組む。友達かどうか解らないが少なくとも嫌われものどうしである。

ニモーナの正体はよくわからないがピンク色で大きさも姿も自在に変えられる。クロエグレースモレッツが(声を)演じた。

ND Stevensonというアメリカの漫画家が書いたグラフィックノベルをもとにしているそうだ。当初は2020年に公開される予定だったが一時製作が頓挫していた。紆余曲折あってネットフリックスから配信された。難産だったらしい。

不良少女に見えるがニモーナは性別不詳である。クイアと言うそうだ。(わたしのクイアの解釈はまちがっているかもしれない。)容姿は作者のND Stevensonに似ている。ND Stevensonはクイアだそうだ。その主張は大きくはないがニモーナはLGBTQをあつかっている。

製作が一時頓挫したのは当時親会社だったディズニーが作品のLGBTQ値に難色を示したから──と言われている。
一般向けイメージとは裏腹にビジネス上のディズニーは強権である。気に入らないのや小さいのを潰すくらいわけないだろう。じっさいブルースカイスタジオは閉鎖されてニモーナはお蔵入りになったかもしれなかった。

簡単に言うとニモーナがスネるだけの話だがシンプルなぶん友情の主題が伝わって当該年齢層にたいして必要充分なジュブナイルになっている。

映画はじぶんとはちがう人を許容しなさいと多様性を謳っている。クイアである作者が感じた偏見を反映させたものだと思われた。

謀略によって追放されるバリスターは浅黒く、騎士仲間アンブロシウスはアジア人に見える。声を担当したRiz Ahmed(バリスター)とEugene Lee Yang(アンブロシウス)の見た目そのままにアニメキャラクターが描かれている。Riz Ahmedはインド系かつパキスタン系でEugene Lee Yangは両親ともに韓国人である。

設定としてふたりは同性(男)だが恋仲にある。ありていに言ってしまうとふたりが恋仲でなく仲間どうしだったとしても変わりのない話だったが作者にとって設定は核である。そこがニモーナの要点だった。

多様性には広い意味がある。見た目、肌の色、性指向、思想や宗教、障がいの有無・・・。シェイプシフターであるニモーナの主張はどんな姿でも許容する度量をもつか、もしくは慣れてね──ということだ。その主張がわかる映画だった。

とはいえわたしは多様性だのLGBTQだのといえる環境に生きていない。外観が横並びし易い日本では多様性が育まれにくいのではなかろうか。多様性やLGBTQをかかげた映画をよく見るがその訓育の成果を発揮させる日常の機会はほぼない。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
津次郎

4.0ストーリーが面白い親子で盛り上がれるパンクなアニメ

2023年7月4日
Androidアプリから投稿

よくある勧善懲悪のヒーローアニメではないのが良い ストーリーがよく出来ている
ニモーナの背景やヒーロー側の闇、展開の予想が出来ない中変幻自在なアクションで観ていて飽きない
キャラも良く親子で見てもとても楽しめる内容になっている

コメントする (0件)
共感した! 1件)
bp