首のレビュー・感想・評価
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シンプルというべきか短絡的というべきか、
首が転げ落ちまくるイジメっ子コントを延々と見せることで、お山の大将をめぐる権力争いがとことんバカげている様を描こうというコンセプトはわかる、わかるんだけど、権力をテーマにするにはあまりにも短絡的な戯画化だし、そのコンセプト以上に受け取れるものがないとわかってからも長いので、求めるものが違ったのだと思うことにした。
置いてけぼり
鑑賞後、頭が「?」でいっぱいになった。
どうにも理解できなかったので調べると、古い名作映画をオマージュにしたシーンが多用されているらしい。
シュールなコメディシーンが多く、瞬発性はないものの後からじわじわと笑えてくる。フランスの会場では大爆笑だったそうだが、人を選ぶ映画だと思った。個人的には家康役の小林薫さんと、清水宗治役の荒川良々さんがツボだった。
男色については今この時代だからこそ、ようやくテーマに掲げることができたのだと思う。これは偏見かもしれないが、北野監督のご年代で性的マイノリティに理解ある方はまだまだ少ないと思うので、革新的だと感じた。
細かい部分だが、冒頭で死体の首からカニが出てくるシーンや、気絶して目覚めると既に死体に虫がたかっていたシーンはやや不自然に感じた。
ただ映像は美しく、丁寧に作られた印象。序盤からざくざくと首が切られるし、信長のパワハラもエグい。鑑賞する側も痛さに耐えるのだが、終盤になると耐性ができるのか、首を切られても不思議と痛みを伴わなくなってくる。サクサクとはねられ、雑に扱われる首を見ても何とも思わなくなる。そこにラストの捨て台詞がハマる。これが狙い通りなのだとすると、恐ろしい映画だ。
『鳴かぬなら~』
戦国ブラックコメディでした。
戦、合戦、乱、事変、果たし合い、仇討ち…
「どれも全部人殺しじゃねえか!」
と、言われているようでした。
信長、秀吉、家康の三人は典型的人物像で、とても分かりやすく描かれていました。
特に信長は、最近の傾向としてある「優しさ」を表向け排除されていたのが新鮮でした。
『レジェンド&バタフライ』とは真逆でした(どちらも面白いです)ので興味深かったです。
一番気になったのは中村獅童さんが演じられた『茂助』でした。
百姓の身分から立身出世を夢見て何でもやりますが、どこか頼りない、でも憎めない。
結局最後はご覧の通り、ああいう結末になってしまいます。
このキャラに似た役が大河ドラマにいました。
まぁまぁ偶然の一致ですけども…
三谷幸喜さんの『新撰組!』に中村獅童さんが『捨助』という名で、侍になりたい青年役を演じておられました。結構行動なんかも似ていたりします。
中村獅童さんを起用される方々は、ああいう中村さんを観せたいと思われ、こちら側もそれが観たいので双方満足でした。
中村獅童さんには、またこういう役を演じていただきたいです。
誰か監督さん手を上げてくださいませ。
善悪・聖俗のダイナミクスや重層的な描写が欲しかった
タケシ節全開の時代劇。ストーリーは本能寺の変前後の話で、加瀬亮の信長がとにかく強烈なキャラでびっくり。草食系でおとなしめの役が多いイメージだったけど、こんな狂気を演じられるとは。コテコテの尾張弁が強烈。
昨年一年間、平和主義お花畑の大河ドラマに辟易していた身には、一服の清涼剤を通り越して、エログロに振り切ったお下品さが劇薬中和剤として機能。子供には見せられないけど戦国時代の何でもありの仁義無き世界、男色、権謀術数の手段としての茶道、怪しい宗教などなど、中世末期の混沌が乾いた笑いを生み出す。
百姓出身の秀吉=タケシが、俺は百姓出身だから男の契りはよくわからんと言いながら、実利重視で生き抜き、最後には首なんてどうでもいいんだと蹴っ飛ばすのがタイトルをも突き放していて痛快。確かサッカーの起源もこんな感じだったような...
エンタメ映画として笑え、合戦シーンも頑張っているのだけど、善悪・聖俗のダイナミクスや重層的な描写をもう少し加えて欲しかった感あり。
サイコパスの秀吉と歪んだ愛情を持つ信長
現代の価値観を照らし合わせた場合、
この映画も良くにまみれた“全員悪者”だ。
しかも、アウトレイジは自分の出世のため殺すが、
『首』は愛情も混ざっているのでより複雑な構造になっている。
男同士のセックスシーンが何度か描かれるので、
それに抵抗がある人は見ない方がいいと思います。
ただ、男色という言葉で一括りにしてしまうのはもったいない映画。
信長の心と体をここまで裸にした作品は他にはありません。
この中で出てくる信長は出世と性の欲望が丸裸になっています。
人間の欲の部分だけを切り出すと、こうも人は滑稽に生きている。
そんな北野監督のブラックジョークのセンスがちりばめられています。
信長は究極のサディストとして明智光秀を愛して、
明智光秀もそれを受け止めていた。それに嫉妬をする荒木村重。
そんな愛憎渦巻く安土城と対比して、
人が死ぬことに全く感情がないサイコパスな秀吉陣営。
目的のためなら当たり前に、
他人を欺き殺す、たけし扮する秀吉は清々しいほどの狂人。
神も仏も全く存在しない物語が終始描かれています。
戦国の世界だから、別世界として見ることができるが、
もしも、これが今の時代を作っている権力者の本当の姿だったらと思うと、
身の毛がよだちます。
北野監督が感じてきた生々しい事実を想像することもできるが、
「この映画は最悪だ」と言わんばかりに
たけし自身が最後に『首』を蹴飛ばすブラックユーモアとして締めくくられています。
ホラー映画を観た後に感じるような、
自分の置かれている場所の幸せを感じられる作品です。
北野版レジェンド&バタフライ
ちょっと前に東映100年記念のキムタク信長の映画が成功せず、同じ時代を自分が撮るならこうという作品ですね。首が飛び、男ばかりの戦場で男色(だんしょく)が普通にあったという時代劇映画であまり見ない異色さを一般向け映画にしたらこうなる。
信長、光秀、家康(影武者ばかりが面白い)にたけしの秀吉は秀逸。だだしたけしは時代設定的に年齢高いよね?(実際の年齢差知らないんですけど)もっと若い時に演じたかったでしょうね。
戦国ホモファンタジー。
加瀬亮演じる信長を見るだけで愉快です。
清々しいキレっぷりでこの信長だけでも見る価値ありですが、尾張出身者からすると尾張弁に若干違和感が・・まぁ戦国モノあるあるですが。
信長以外の他の武将たちが誰も方言を使っておらず、標準語(古風な)なのが不自然でしたが信長を際だたせる為の演出なのでしょうかね。
気になったのは衆道、ホモダチの部分。この映画の根幹である光秀と村重の愛憎にリアリティが無く説得力が足らない。ホモとは無縁ですので理解が及ばないだけかもしれませんが。
おそらく衆道をこの話のキモにしようとしているはずですが、とってつけた感があり当時の時代に根差したものが全く感じられず、ビートたけしの「どう?これ、おもしろいでしょ?」という思い付き以上のものが感じられませんでした。
ビートたけし演じる秀吉も無理がありましたね、年齢的にも演技的にも。
主役ではありますが周囲のキャラが濃いので、薄さというか存在感が弱く感じます。
常に付き従う秀長と官兵衛のキャラもだいぶ立っていましたので、尚更です。
あれでは単なる癇癪持ちのおじいちゃんです。
事前にグロ表現がうんぬんというのを聞いていましたが、首を取りまくるのは時代的にも日常的な事だったと思われます。国を挙げて殺し合いしてる時代ですので血みどろな描写は有って然るべきでしょう。
まぁ史実等は基本適当ですし、単なる娯楽作品としては2時間退屈せず楽しめます。
色々ぶっ壊してくれました
アウトレイジのような権力争いの戦国バージョンかなと思い見に行きました。
大方間違っていませんでしたが今回はそこに重点を置いてはおらず、戦国時代の空気感を再現してくれていたように感じます。
史実に基づいてなんて言葉を聞きますが、その史実はどこまで信用出来るのか?という疑問はどこまで考えてもわからない問題であります。
歴史を根本からぶっ壊すような作りに新しさを感じました。
現代より身分の違いが顕著ですし、それに伴うモラルや常識の現代の感覚はさっぱり通じません。
影武者や騙し討等のかっこ悪い戦い方も多くあったのだろうと納得しました。
有名な武将が死んだって、その死に方や本人の確認など、現代から考えると怪しいことだらけです。それはしょうがないでしょう、あんなぐちゃぐちゃな状況では。
大河ドラマでは決して行われないドタバタ、グダグダ具合が監督のユーモアを交えて表現されていたと思います。しかしなぜか現実もこんな感じだったのかな、というような説得力もありました。
これも1つの史実の解釈だと思いました。
1つ残念なのは秀吉を武さんが演じておりますが、こんなじじいではないだろうと思いました。演技も微妙です。周りが凄すぎるからかもしれませんが。
武さんは監督に専念して、別の方に演じてもらった方が良かったのではないかと思ってしまいました。
独創的な世界観
本能寺をどう描くのか?
そのワクワク感で観に行く。
やはり監督ならではの解釈とビジュアルで描ききってる。
また登場人物がとても独創的で次々と起こる惨劇とは裏腹に人間の滑稽さが浮き彫りになり、そこから笑いが生まれる。
そしていまの時代だからこそ描ける侍従関係の解釈も面白く感じた。もう一ついままで認知してきたものとの解釈の違いがかなり衝撃的な部分を持ち合わせている。
本能寺の変、秀吉黒幕説
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信長が超パワハラ最低野郎だった。
しかも後継者に息子を立てるつもりであることが判明。
後釜を狙って我慢してた秀吉や光秀はキレた。
秀吉が唆し、光秀が本能寺の変を起こした。
炎の中、信長を殺したのは何と弥助だったw
秀吉は十分に準備できたので、備中大返しができた。
で光秀を討って天下を取った。
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うーん、何か今イチやったかな。割と眠かった。
まあたけしっぽい秀吉は、キャラ的に面白かったけどな。
ダンカン馬鹿野郎のノリで、秀長馬鹿野郎とか言ってるし。
描写は全体に残酷で、登場人物ほとんどが死ぬ。
あと信長が光秀を愛してたり、男色ネタが随所にあった。
寒いギャグなどで話の本筋がズレる
武士の名誉やルールを重んじることの馬鹿馬鹿しさを描きたいのだろうと思うが、北野武演じる秀吉とその周りのギャグがところどころ入りとても冷める。どれもアドリブで進んでいるんだろうか?というくらいクシャクシャなシーンだった。また、芸人が多く出演しているがあまり上手いとは言えずさらに雑味が増していた。
男色のシーンもあるが男たちの間にある感情やこれまでの関係の積み重ねが何も感じられない空虚な演技ばかりで、これに時間を割く意味がわからなかった。北野武によって集められた人たちがとりあえず言う通りに脚本に書いてあることをなぞっているだけのように思えた。
CGやセット, 小道具や、命を奪うことに終始した汚い殺し方はそれなりに良かったのでなお残念に感じた。
その数少ない良さも、途中なぜか服部半蔵たちが明らかにワイヤーに釣られたように空を飛んで戦う謎のシーンでぶち壊されていた。
酷評が多いが悪くなかった
戦国時代にLGBTが有ったことは、分かるが、それが歴史に関係したとは思えない。
また、映画で、しつこく取り上げるのも違和感。
戦国武将の思惑が入り乱れたのは、その通りだと思う。
信長の狂気は有ったとは思うが、あれでは、軍団はまとめられない。
でも、戦国時代の雰囲気は、感じられたので良かった。
気軽に見れるものではない。
鑑賞より前持って、戦国時代のリアルな人間像を描いていて、今日の倫理観とはかけ離れたキャラクターが描かれているのは分かっていた。
だが、グロテスク面に振っているのかと思っていたが、男色の方にリアルに描いていて中々エグくて新鮮だった。
戦や戦闘シーンは迫力があり、この規模の実写のシーンが撮れる監督は今は多くないだろうなと思った。
俳優陣が豪華で、特に光秀役の西島秀俊氏と荒木村重役の遠藤憲一氏、茂助役の中村獅童氏は、より光っていた。芸人も多く出ていたけど、そこまで違和感が無かったし、曽呂利役の木村裕一氏はその中でもメインのキャラだったが、キャラが立っていて良かった。
冒頭のタイトル「首」がデカデカと黒く映し出されて、赤になって血生臭くなるのはとてもかっこいい。
ストーリーは基本的に歴史に則っているので、そこまで大きなインパクトは無く、秀吉が裏で暗躍しているのも特に目新しさは感じなかった。
そして、じゃあその裏で手を引いている秀吉がかなり頭のキレる人物として描かれているのかといえば、微妙である。
一応、官兵衛や秀長に指示は出すものの官兵衛や秀長の策に仕方なく応じて後から悪態をつくだけで、実力が分からない。子分に弱い者いじめをさせて、それをニヤニヤ見ているだけのガキ大将という感じで、あまり活躍しない彼が主人公である意味を見出せない。
光秀に信長を討たせる策も壮大な策略を張り巡らせているわけでもなく、猿芝居と謎に有能過ぎる、羽柴勢からすればポッと出&使い捨ての曽呂利が都合よく活躍する流れだ。
また、ギャグシーンとして捉えらるべき箇所が自分は笑えなかった。面白くないという意味では決してない。むしろ、ビートたけし氏の笑いは大好きだ。だけれど、序盤から見せられる生々しい描写や緊迫した雰囲気の中であれを見せられても笑える準備が自分には出来ていなかった。周囲の観客はクスクスと時には大きくハハハハッと笑い声が聞こえたけど、自分には信じられなかった。例えば神妙な切腹シーンであるにも関わらず、秀吉や秀長が待てないで先に行ってしまう。という笑いだが、理屈は分かるものの、腹から、そして斬られた首から血が噴き出しているのに観客が笑っていたのは、中々衝撃的だった。俺がピュア過ぎるのか?
信長があっさり討たれて以降、流れるように後処理を追うことになる。光秀が茂助に首を差し出すシーンは潔くサッパリしていてかっこよかった。まあ、騙されそうになるが、彼も彼でエグい人間性だが。
曽呂利の最期について、間宮(大竹氏)が反撃を全く警戒していなかったのがアホすぎる。
最期のシーン。首実検の場面だが、映画内でも目の前に相対し、おそらくそれまでも何度も関わりがあったであろう光秀の首を、劣化、汚れているからといって3人とも誰も分からないということがあるのだろうか。秀吉が「光秀が死んだことが分かれば首なんてどうでもいい!」とタイトルを回収するが、この首を見逃せば本当に死んだかどうか分からないと思うのだが。。対比として描いているのだと思うが、光秀はだからこそ信長の首にこだわっていたはずだ。大義が立たないからと。
で、よくあるここで終わりかい!パターンで終了。
戦国ものの映画は沢山あるが、この規模の映画での世界観や表現は唯一無二に近い。「まあこのジャンルだとこういう線引きだよね」という固定概念をぶち壊して、しかも今の時代にここまで見せてくれるのは本当に凄い。そこが素晴らしいし、この監督だから通ったし、出来たんだと思う。
信長が、百姓から昇ってきた秀吉に特別な愛情()を注いでいてもおかしくはないと思うのだが、なぜそういうシーンは無かったのだろうか。笑
森昌行プロデューサーを欠いた北野作品
死と隣り合わせにあるような北野ブルーの乾いた砂漠のような美しい情景は何もなかった。
監督自ら語っているように、NHK大河ドラマでは見られない本物の戦場を撮りたかったとのことで殺戮シーンが頻繁に登場したが、蝋人形でつくられた首がこれでもかとこれでもかと落ちるほどリアルな死から遠ざかっていった。戦国版『おっさんずラブ』はただ気持ち悪いだけで『戦場のメリークリスマス』のような美しさは感じられなかった。
ビートたけし演じる羽柴秀吉は呂律が回っておらず、まったくもって台詞が聞き取りにくかった。織田信長があれだけ尾張弁で暴れ回る中、同郷の秀吉が東京下町言葉で「バカやろう」を連発するのには興醒めした。
また無駄な登場人物が多く、とくに信長の息子宛の書状を所持している甲賀の里の盲目の切支丹・多羅尾光源坊という存在などは全く無用だったのではと思われた。
とにかく構成と編集が甘く北野武監督映画は森昌行プロデューサーあってのものなんだなとつくづく思い知った。
次回の北野作品に期待したい。
これぞ戦国!
戦国時代を描いた映像作品って結構ありますが、わたしがイメージする戦国に一番近い映画でした。
大河ドラマもあれはあれで面白いけど、綺麗すぎるって北野武監督の話は完全に同意でしたのでどんなものかと思ってましたがわたしの織田信長もこのくらい傍若無人なイメージ、いや映画は想像以上でかなり面白かったです。あれはみんなに恨まれる。信長を取り巻く、明智も秀吉も家康も三者三様に非道で面白い。非道といっても当時はそれが正道なのでなにも問題ない。衆道も描かないと戦国時代の映画としてはパーツが足りなかったんだなぁとこの映画で納得してしまいました。惚れた腫れたで物事が動くのは現代でも同じですね。
北野武監督の映画で笑ったことはなかったのですが、この映画ではちょいちょい笑いました。映画をとりまくあの死生観に反して、秀吉トリオがどうでもいいことでちちくりあってるのをみると笑えます。あと信長の手のひら返しも笑った。緩急が絶妙。
ひとつ不満が。完全にわたくしめの好みですが、私の好きな前田利家がどうして信長の周りにいないのか。信長公のエピソードを後生に広めたのは利家と言われてるくらいなのでいてもおかしくないと思うのですが。柴田勝家もいなかったので信長を慕う家臣は話の本筋ではなくなるのでいれなかったのでしょうか。信長と利家エピソードも北野武監督目線で見たかったです。
総じてとっても面白く興奮した映画でした。
ちょっと、SEデカすぎじゃない?
まず、最初に思ったこと。「音バン」で迫力出すのはなあ、、、画面で出さないと!迫力は!
信長と光秀は好演だったね。他にも光る演技はあった!
そして、信長の前で披露された能がまあ、素晴らしくって。もちろん、ほんの数場面なんだけどね。所作のせいなんだろうけど、所々「無重力感」が感じられて、すごいな、と思った。
全体的に「笑いどころ」を散りばめすぎかなあ。特にセリフぽくない、素のやり取りのところが結構「楽屋ネタ」風でさ、「大作」の風格が損なわれちゃったよね。
タイトルの「首」に関わるエピソードが後半なもんだから、ちょっとぞんざいになったかなあ。大事に大ごとにしておいてのあのラストならまあ、落ちるけど、そもそもこの映画で「落ち」は必要か、ってことだよね。
初期の「キタノ映画」にあった殺伐さやノワール感が最近作ではなりを潜めてて、「お茶目さ」を随所に出していく路線、うまく行ってないような気がする。確かにそういう「おふざけ感」は「ソナチネ」とかにもあったけど、あれはそう言う場面だからこそで、いわゆる「リアリティ」なんだよね。
それと必要以上に「男色感」を出しすぎなんじゃないかなあとも。そうだったのかもしれないけどさ、それを全面に出すリアリティ感はこの映画のテイストのメインなのかな?という疑問。
俳優たけしは結構頑張ってて、いい味出してだけど、実際の人間関係における年齢バランスはどうなの?ちょっと秀吉やるには老齢過ぎたんじゃないかなあ。
武士のカッコよくないところにフューチャーして、新たな一面をだそうとしたのかもだけどねえ。
あと、引きのアングルがあまりなくて「壮大さ」が感じられなかったのも物足りなかったかも。
原作、脚本、監督、編集とギャラが集中してるよねえ、、、、
次回作、あるのだろうか?ネタ的、年齢的に、、、
これのよさがわからなかった
R15で悩んだけど、、笑えるとかもあったし、キャストとも気になったから見てみました。
、、うーん😓
これ、いいのか?
私には良さがわからんかった💦
首はめっちゃ飛びます、グロいしえげつない。
それはまあ想定内。確かに狂気ですね。
笑い、、?まったく笑えなかった。
なんかふざけたことはたまにしてるけど、、違和感あって白けるし興醒めした。
座頭市はよかったのにな
まー、監督は自分を監督できないんだから、出演しない方がいいと思う。演技も浮いてみえた。
寺島さん、浅野さん、桐谷さんはかっこよかった!
信長は怖すぎた。加瀬さんやばい、、
刀でまんじゅう突き刺して、それを荒木に食べさせるシーンは目を覆います。方言はよかったけど、あそこまで残酷?あれで人ついてくる?
光秀もなんかなぁ、、何したいの?って思った。
秀吉が本能寺の変を知って、中国地方から姫路城に向かい、山﨑の合戦に参加したのは有名な話だけど、知ってるからわかるけど、知らない人から見たらなんでそんなに必死になってるのかと思いそう。ゲロ吐くとかいる?
あと、おっさんずラブ、まじいらねー😱
圭くんや鋼太郎さんみたいな可愛さとかなんもないし💦
信長と蘭丸は有名だけど、あの信長はなんかやだー。
光秀と荒木もやだー。あのシーンいらんでしょ。
こういうのは美しく作ってほしい。きもいだけ。
こういう時代劇ってなんでいつもえらい年上がやるんだろうね?
もっとリアリティのある年代でやってほしい、、
おっちゃん達の男色は正直気持ち悪い
この映画の重要なモチーフに男色がある。
だから、「首」を地上波で見ることは無いだろう。
ま、北野作品のほとんどはその過激な暴力性て無理だけどね。
で、男色だが
ここでは、当時当たり前だった男色により、あらゆる事件が起こされるかのように描かれている。
本能寺の変は、明智光秀と織田信長、荒木村重の三角関係が原因の一つとして面白い。
それにしても、おっちゃん達がひとつの布団に寝たり、唇を貪ったり、蘭丸のケツを掘ったりする描写は、過去に邦画でここまであからさまな表現を見たことがない。
それにしても、従来の桶狭間以降の織田信長の神がかった戦いや施政については描かれず、本作の信長はサディスティックな狂人にしか見えない。いいのかこれは?
一方、ハゲネズミあるいはキンカン頭こと明智光秀は、さわやか西島秀俊が演じているので、より善良かつ誠実に見える。なんで、あの人が不細工な(失礼)エンケンさん(荒木村重)と恋仲なのかわからん(笑)
北野監督自ら演じる秀吉はいくらなんでも歳をとりすぎている。史実からエンタメを取り出した視点は秀逸だが、49歳の信長、45歳の秀吉、39歳の家康に対し明智光秀はもう少し年上とされている(55とも、60以上とも)
人生50年時代の戦国であったとしても、76歳のビートたけし、72歳の小林薫家康も老けすぎやん。
その辺はええんか?
この映画では、首が重要なアイテムだ。写真もない時代、見知っている者の首検分が大切になるのはわかるが、光秀の首を「きったねーなあ」と言いながらバコーンと蹴りとばすシーンで終演。なかなかのブラックジョークだけど、カンヌの人達はどう思っただろうかと思いを馳せた。
中村獅童演じる茂助は農民から秀吉のように侍大将を目指すが、結局光秀の首を得た後その辺の農民に殺されてしまう。実に軽い命だったが、いい演技だった。
コント映画
映画ではなく、長いコントを見てるようでした。
笑えました!
加瀬亮さんの信長最高です。BLとか正直苦手ですが、楽しく見れました。
話が一定と云うか、山がないと云う表現が正しいのかわかりませんが、単調だなぁって思いました。誰にも感情移入させない映画、あえてそうしてるんだと思うんですが、面白い部分を切り取って繋げましたって感じです。
首を蹴飛ばす最後がなんとも虚しい、いい映画でした。
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