劇場公開日 2023年8月19日

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「かなりわかりにくい上に、個々気になる点も多い作品ではあるものの…。」Love Will Tear Us Apart yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0かなりわかりにくい上に、個々気になる点も多い作品ではあるものの…。

2023年9月26日
PCから投稿

今年328本目(合計978本目/今月(2023年9月度)38本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 まず、この映画はR15です。いわゆる「大人の営み」的な表現(というより、「野外での行為」?)以上に、「残酷な表現」が強すぎてこうなったのではないか…と思います。

 小学校における「いじめ」問題で自死をとげた子がいた…と思いつつ、年がたつにしたがって「似たような名前の人」との出会いが、「その似たような名前の人」とさらに関係する(ネタバレ詳細省略)とどのような関係を持つのか…という趣旨の、分類としてはホラー映画になるのではないかと思われます。

 致命的にわかりにくいのは、「いつ、何の話をしているのかがわかりにくい」上に、「およそ想定を超えるストーリー展開になるので、一度見るだけだと???な展開になるのは避けられない」というもので、この点は同じく「スレッド・オブ・ブルー」と違い、「最後までみれば7割がた、何を言いたいかわかる」点に比べて、「3~4割もわからないのでは…」という点、そこに大半つきてしまいます。ただこの点は、ホラー映画(ミステリー映画)という映画の趣旨上、あまりにもストーリーを簡単にしすぎると「展開が読めすぎてホラー映画(ミステリー映画)として成立しえない」という点も当然表裏一体をなす部分があり、減点をどのように取るのかは微妙です。今回に関しては、初監督またはそれに準じる方の作品であることも鑑みて、この点の減点はなしにしました。

 一方、行政書士とはいえ法律系資格持ちの観点では以下が明確に気になったところです。

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 (減点0.4/事務管理と無権代理)

 事務管理の管理者はあらゆる権限を与えられているのではなく、その管理人としての活動において対外的に第三者を巻き込むと無権代理にしかなりません(判例)。
このこと、いったい何回書いているんだろう…。

 (減点0.4/未成年者における不法行為の責任追及について(序盤のいじめのシーン))

 この場合、保護者の責任監督不足を問うことになりますが(不法行為の特則)、一般に民事訴訟では「訴える側に立証責任がある(相手側に過失があることの説明が求められる)」ところ、この場合は「相手側が「自身に責任はない」(=自分が仮に適切な監督をしていても、問題は起きた)ということを立証しないとアウトであり(中間責任論(立証責任の転換論))この点の描写が抜けているのはややまずいのではなかろうか、と思います(ただ、この点で不法行為論を論じて民事訴訟を起こすようなストーリーにするとストーリー展開が無茶苦茶になるし、やや減点幅が微妙))

 (減点0.2/事務管理の性質について)

 事務管理においては、「本人の意思がわかるか推知することができる場合、それに従う必要」があります。また、勝手に事務管理を中止することはできません(民法697条以下)。
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yukispica