トーテム(原題)
解説
2023年・第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。2023年・第36回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門上映作品。
2023年製作/95分/メキシコ・デンマーク・フランス合作
原題:Totem
スタッフ・キャスト
受賞歴
第73回 ベルリン国際映画祭(2023年)
出品
コンペティション部門 出品作品 |
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2023年・第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。2023年・第36回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門上映作品。
2023年製作/95分/メキシコ・デンマーク・フランス合作
原題:Totem
コンペティション部門 出品作品 |
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2023年10月28日観る前に公式ガイドブックの作品解説を読んだが、これがまずかった…
本作は父親トナの誕生日パーティに参加した7歳の娘ソルが、それが末期ガンに侵された父の最後のパーティとなることを知るという顛末を、様々な人間模様を交えて描いている。要はそれが全部解説に書かれており、いざ観たら解説以上の出来事が起こらないまま終わってしまったからだ。
そのせいかソルの親族の複雑な人間模様に関心が持てず、終始蛇足に感じてしまった。家計を圧迫する治療費の問題や、傍目は円満な姉妹でもその実は…という描写はある意味で現実的ともいえるが、トナの死後もあの関係は改善せぬままなのかな…という後味の悪さだけが。
唯一良かったのは、ラストでの全てを悟ったかのようなソルの表情。化粧していたとはいえ、7歳とは思えないほどの色気を醸し出していてドキッとしてしまった。ただ、あの表情を観るために94分も我慢しなければならないのは酷。監督は実娘にこの作品を捧げているが、娘はこれを捧げられても困るんじゃ…と余計な詮索をせずにいられず。
ガイドブックを先に見てしまった自分が悪いのだが、かといって詳しく解説が載ってなくても、この作品を観ようと思ったかは分からない。情報取得はほどほどに、情報解禁は出し過ぎず隠し過ぎずでお願いしたいもの。