劇場公開日 2023年3月31日

「亜無亜危異回顧録」GOLDFISH shantiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0亜無亜危異回顧録

2023年5月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

亜無亜危異のファンとしてはまぁ、感無量だが、映画作品としては厳しいものがある。脚本をはじめ作り方が雑であり、もう少しキャストの役割を深く掘り下げる必要があったと思う。早い話が表現が浅薄なのだ。永瀬正敏一人が孤軍奮闘して内容を盛り上げている感じだけが伝わる映像が残念でもある。友情出演のバンドマンたちが沢山出ていたのだが、作品としては、正直なところ要らなかったと思う。イチの娘役の設定も中途半端に終わってしまっている。有森也実を起用しながらも、インパクトだけで全く活かせていない演出力の弱さ。北村有起哉の頑張りも半減している。 やはり演出力の稚拙さが目立つばかり。素人の監督だから仕様がないのかもしれないが、もう少し脚本は練った方が良かったと感じた。それと録音と音声が酷くて台詞が聞き取り辛い箇所が多過ぎた。それなりの役者と劇場公開をするならば、もう少しプロフェッショナルな仕事をしてもらいたかった。スタッフとアドバイザーにテレビでは無い映画のプロフェッショナルを後何人か起用すべきだったのではないか?予算的に厳しかったのは理解出来るが、せっかくのプロットがその分雑なものになってしまったと思う。

shanti