波紋のレビュー・感想・評価
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なぜか笑える絶望エンターテイメント
試写会にて。
ベテラン演技陣による二時間。
最悪な環境、壊れた家族。
登場人物はなるほど確かに「ヤバイ」ところがある。
なのになぜか笑えてしまい、何度も笑いが起きていた。
ハマる人はハマるし、乗れない人はもしかしたら寝てしまうかもしれない。
自分は好きだった。
人間関係も、噂も、波紋のように影響しあい、広がっていく。
爽快なラストで良かった。
光石研さんの憎めなさが好き(笑)
らっきょうの味
ユルい雰囲気・飄々とした登場人物・賑やかで和やかな食卓は存在せず、じっとりとした生々しい生活感が漂っており、従来の荻上監督のイメージを覆す映像だった。
主人公・依子は中盤までずっと切羽詰まった表情をしており、もしかしたらサスペンス展開になるのでは、とハラハラさせられるほどだった。家族が離散しているところからスタートする物語で、ストーリーが進み依子以外の視点が増えると、離散する前の依子の家族もそのハラハラ感を味わっていたのかも知れないと思わされる。
依子の苦難から始まる物語だが、ストーリーが進むにつれ他の登場人物の苦難も示唆され、群像劇のテイストも感じられる構成だった。
タイトル通り、「波紋」の描写が多く登場する。実際の水による波紋、疑似的な水である枯山水が表現する波紋、それらを使って登場人物の心中を表すのは定番の表現手法かも知れないが、映像でこそできる表現で、そこに贅沢なくらい大胆に時間を使う点に、こだわりが窺える。
食卓の一品を通して彼らが元は一つの家族であったということを示すシーンや、人と人との繋がりにより生きづらさから脱出するストーリーには、荻上監督らしいものを感じた。
先に書いたハラハラ感と言い、ブラックユーモアをゾクリとするスリルにまで昇華させてしまう、依子役・筒井真理子さんの発する緊張感に翻弄された。
予告編から受ける印象とだいぶ違う。 家族が連れてくるイライラや不協...
予告編から受ける印象とだいぶ違う。
家族が連れてくるイライラや不協和音、思い通りにならない日常を、どう消化していくか。それを乗り切る手段として宗教が象徴的に描かれる。
主人公が何かドデカい仕返しをするわけではない。日常における些細なことや言動で、小さい小さい復讐を重ねていく様がおかしみを持って描かれる。
人は日々色んなものや社会、人に理不尽さを感じても、具体的にやり返すではなく、心の中で恨んだり、うまくいかないように願ったり、そういうところでの発散が限界なので、描写は結構リアルかもしれない。
3.11も絡んでくるが、いろんな要素盛り込んでいるので視点が散漫に感じる。
宗教と水の関わりを描いたのは他に吉田大八の「美しい星」、大森立嗣の「星の子」などがあるので、目新しさはない。
豪華俳優陣のカメオ出演。名優の贅沢すぎる無駄遣い。
筒井真理子の底力
2023年5月14日
映画 #波紋 (2022年)鑑賞
主演の #筒井真理子 さんが凄い
この一言に尽きる映画です
ホンワカした脇役のイメージが強い女優さんですが、エルピスでの眞栄田郷敦のお母さん役で注目度が上がってました
脇を固める俳優陣もシブかっこいい
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
どこまでもつけ上がり甘え倒す男ども、許さん。
母の日に母がしんどい映画を観てしまったかと思ったら、最後スカッ!
ちょっとサイコで笑えてしみじみとした悲しみもある。
とにかく腹立たしい前半から、いいぞいいぞやっちまえ!な後半に渡って、主人公と一緒に自分の気持ちもジェットコースターばりに浮き沈みして面白かった。
優しい人、正直な人が損をする世の中。
夫が身勝手すぎて腹が立つ。(映画観ながら思わずハァァ??って言った)
許せ、という宗教も腹が立つ。
我慢して耐え続ける主人公にも腹が立つ。
観ている私にもあの水が必要か?と思う頃に転機が来る。
宗教は信仰心を継続させるために、忍耐が美徳と信じ込ませるので、これを乗り切ってこそ!と思い込まされるのだけど、その人の心を正気で保たせるための一縷の望みなのに、宗教側からみたら、信者のしんどい時こそお金の引っ張りどきというのが本当にみていてしんどかった。ここも怒りを感じたわ。
諸悪の根源である夫は私の苦手を全て詰め込んだような人!
食べ方に品がない、寝ててもうるさい、妻を母親と勘違いしているかのような精神的な甘え方、何より許されることに微塵も不安がない所に私の彼への怒りが頂点に。
いくつなの?
赤子??
豆腐の角に頭打って、、ってこう言う時使うんだな!!!
このように旦那氏が出てくる場面はほぼ怒りながら観てた映画ですけども、気持ちをぶつける場面の演出がとても面白かった。
なるほど、人の気持ちって目に見えたらあんな風に伝わってるのかもしれんな、と思った。
アフタートークで監督が旦那さん役の方はとても良い方で、どうしようもない彼を愛嬌のある憎めない方に演じてくれた、のようなお話があった。確かにみるひとが見れば、可愛い人なのかもしれない。
。。
フー。。
(気持ちを抑えている)
全体的に監督のユーモアが垣間見られる、ブラックコメディな感じが面白かった。
もっと深刻な感じなのかと思っていたら、意外と笑えて楽しい。
そしてなんかちょっと漫画みたいな世界観もよかつたか。
面白い!
義実家に帰りたくない奥様におすすめしたいです。みんなか。
#波紋
試写会にて鑑賞 #波紋
『原発』『介護』『宗教』『貧困』『障害者差別』『病気』いろいろな要素が詰まっていて、決して楽しい話題ではないのに、所々で笑いを誘う。
顔を見るのも存在も鬱陶しかった旦那の突然失踪→病気になったらひょっこり帰ってきた旦那をきたなーいものを見る目で接している主人公の優しさと憎悪と心の葛藤、ささやかな復讐が見所です!(最後はお前の所でな!とか言ってたけど、遺産金での治療目的と介護要員じゃん💢まじ迷惑💢野垂れ○ね💢と思った女性は多かったはず🤣)
共感を持ちつつ、自分ならもっと徹底的やるだろうな…と観る人によって振り幅が広いけど、LASTはスッキリ!
#人を呪わば穴二つ#肉を切らせて骨を断つ
#自分ならどちら派?
依子さんに幸あれ
試写会で鑑賞させて頂きました。一見するととても重たい内容だけど、最後に見終わった後に心が清々しくスッキリしていました。ふらっと帰って来た夫に対して追い出さない依子さんの心の広さに感動しました。歯ブラシでの仕返しは、リアルすぎて笑ってしまいました。ラストのダンスシーンは必見です。
良い意味で爆笑できます
※5/12(金)試写会にて鑑賞したしました。
『彼らが本気で編むときは、』では「性」、『川っぺりムコリッタ』では「死」。普段どこかタブーとされているテーマを時折ギョッとする描写で語る荻上直子。
どこか楽観的な雰囲気も相まって「怖がることない。普通のことだよ」と言っているような印象があった。
ただ、今回の映画でのタブーは「女性」「原発」「新興宗教」「障害者差別」と幅広く手をつけており、結果的にそれらが投げっぱなしになっていると感じた。
前2作ではテーマを絞ったことで、そのテーマに対する登場人物それぞれの向き合い方の多様さを描いていたが、そういう意味では今作は奥行きの深さには欠けているかもしれない。
だが、あのサウナのシーンでは大笑いさせてもらった。声を出して笑ったのは『シャザム! 神々の怒り』の手紙のシーン以来。
総合的には満足感が勝った。
掴みどころがないんだけど、 いろんな要素が詰まっているのは確かなん...
掴みどころがないんだけど、
いろんな要素が詰まっているのは確かなんだけど、
よくわかんないと言えばよくわかんないんだけど、
でも、なんか良かった
素晴らしい表現力!人間関係を波紋に見立てた監督の演出も、俳優陣の演...
素晴らしい表現力!人間関係を波紋に見立てた監督の演出も、俳優陣の演技力も。。「全員実力派」とあるだけに、どのキャラも印象的でした。主役の筒井真理子さんはもちろん、木野花さんが素晴らしかった!
決して愉快な話ではありませんが、一捻りある作品好きな人には刺さるかもしれません!
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